マガジンのカバー画像

野球観戦

27
神宮球場で観戦後に思ったことを翌午前中までに公開。野球がわからない方でもわかるようになってますのでよろしくお願いします。 写真は2015年10月2日の優勝時
運営しているクリエイター

2017年7月の記事一覧

ポカリスエットのようなもの

ポカリスエットのようなもの

笑顔が多かった。

3連戦の最終日。ミスはありつつも快勝したヤクルト。終了も1時間ほど早く、ファンの心、身体に優しい試合だった。試合終了後に行われる「関東一本締め」(いわゆる一本締め)をDJの声に合わせて行い、ほぼ満員のスタジアムを後にする。

球場から銀杏並木への道は緑のユニフォームを着た仲間たちで溢れていた。心なしか、みな笑顔に見える。暗がりの中だから表情は見ないのだけれども、きっとそうだ。そ

もっとみる
月に1度だけ訪れる、ぼくらの日常と非日常

月に1度だけ訪れる、ぼくらの日常と非日常

奇跡は起こすモノ。

まさにそんな夜だった。マンガでも描かれないような展開でヤクルトは逆転勝利。試合終了直前に降り出した雨さえも気にならない。心地よい風が吹き、緑軍団の声援がこだまする。

この日は、旧知の友人と一緒だった。昔の同僚でもなければ、恋人でもない。だけれども、お互い何でも言える仲だ、とぼくは思ってる。軽口をいえば軽口が返ってくる。真面目な話をすれば、ちょっとだけ首をかしげながら、大げさ

もっとみる
甘えは全部捨てた

甘えは全部捨てた

長い夜だった。

球場を後にしたのが23時。それでも、ぼくは渋谷までの道のりを歩いた。試合の振り返りはせずに。というのはちょっとだけウソだ。この試合はミスが多く控えめに言ってひどい試合だった。見る人が見ればそう思う、どちらのファンもフラストレーションがたまるそんな試合。

銀杏並木にさしかかったあたりでふと思った。

これって、ぼくらも同じなんじゃ?

「ぼくら」というのはwebライターを指してい

もっとみる
夕焼けに舞う雲

夕焼けに舞う雲

前日(7月22日分はこちら)

https://note.mu/tamagawanoboru/n/na90c6ecbbab1?creator_urlname=tamagawanoboru

昨日の喜びはなんだったんだろうか。

一夜明けると「彼氏づらしないで」と言われたかのような現実を突きつけられた。

そんな心境だ。

(え?昨日のアレはなんだったの?思わせぶりすぎない?)

と考えたがやめ

もっとみる
これはきっと、究極の片思いなんだろう

これはきっと、究極の片思いなんだろう

ぼくは単純だった。14回も連続でひどい目に遭わされたのにも関わらず、アタックしOKをもらって大喜び。明日にはまた、どうなるのかわからないのに。

そう、ヤクルトが14で連敗をストップさせ6月30日以来の白星を手にしたのだ。ぼくが毎試合通っている神宮球場においては、6月23日以来となる白星だった。

あぁ、1カ月も遠ざかっていたのか。

思えばここ1ヶ月間、はぐらかされ、あれ、ちょっと頑張ればいける

もっとみる
やっぱり、あなたがいい

やっぱり、あなたがいい

負け続けるということは、どういうことなのだろうか。プロによる勝負の世界では勝ち負けが毎日繰り返される。まぁ、同じプロだから負け続けるといっても、10連敗というのはなかなかない、はずだった。それなのに、ヤクルトは今日というかこれが読まれる頃には昨日になっているけど、14連敗を喫した。詳細を話すつもりはない。「ひたすらに負け続けている」という事実がわかってもらえればそれでいい。

この14連敗をプロ野

もっとみる
温かい気持ちで見守るということ

温かい気持ちで見守るということ

(日差しが熱い)と思いかけて(あ、日差しは強い)だなと思い直してしまう。文字を扱う身としては当然かもしれないが、そんなことはどうでもよくなるほど暑かった。

いつもの、銀杏並木を歩く。ニューヨークで買ったお気に入りのTシャツも球場へ着く前から汗でにじんでいる。ぼくは、痩せ形ということもあり、汗はあまりかかない。にもかかわらずTシャツの色がにじむ。

銀杏並木の隙間からこぼれる、いや、照りつける太陽

もっとみる
やるせない気持ちは引きずらない

やるせない気持ちは引きずらない

7月7日、七夕の夜。ぼくは神宮球場ライトスタンドで勝利を見届けるはずだった。9回表の時点で8-3と5点リード。高校野球ならいざ知らず、プロ野球の試合で1回に5点差をひっくり返されることは、そう多くない。

しかし、そう多くはないということが、起こってしまう。それが現実であり今年のヤクルトだ。例えるなら期日まで余裕を持って原稿を納品したものの、修正が繰り返され、最終的にはボツにされた。なんともやるせ

もっとみる