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これはきっと、究極の片思いなんだろう

ぼくは単純だった。14回も連続でひどい目に遭わされたのにも関わらず、アタックしOKをもらって大喜び。明日にはまた、どうなるのかわからないのに。

そう、ヤクルトが14で連敗をストップさせ6月30日以来の白星を手にしたのだ。ぼくが毎試合通っている神宮球場においては、6月23日以来となる白星だった。

あぁ、1カ月も遠ざかっていたのか。

思えばここ1ヶ月間、はぐらかされ、あれ、ちょっと頑張ればいけるんじゃなかろうか?と思わされたかと思えば、ひどい仕打ちを受けたりと、思わせぶりな態度を取られていた。

それでも、やっぱり追いかけてしまう。あなたが好きだから。これは究極の片思いに近いのだろう。それは切なく、はかなくて、甘かったり、酸っぱかったりもする。

そんなことを考えながら、銀杏並木を通り青山通りから渋谷への道を歩く。ひんやりとした風を背中に受けながらも優しさを受け取っていた。他球団ファンの友人たちからtwitterやLINEで祝福という優しさだ。

いい気分で歩く夜道はあたたかく、気持ちを穏やかにさせる。たぶん、昨日の夜は饒舌だっただろう、どこでとは言わないけれども。

表参道のローソンで買ったちょっとだけ贅沢な缶ビール「エビス華みやび」の味は忘れられない。月は見えなかったけれども、きっと照らされていた。この片思いはいつまで続くのだろう?

7月22日:ヤクルト(6-2)阪神

翌日(7月23日分はこちら)

https://note.mu/tamagawanoboru/n/nbe616f75e42b


こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。