記事一覧
期待はずれの『ミッドサマー』
まずはじめに、「期待外れの」などと、まるで品のない広告文のようなタイトルをつけたことをお詫び申し上げたい。『ミッドサマー』は、噂通りの、美しく、神秘的な映画であった。
私が「期待外れ」だと感じたのは、その完成度にではない。裏切られたのは”奇妙なホラー映画であることを期待していた私”だ。衝撃的な表現はあれど、怖さは感じなかった。むしろ、ホラー映画と評されていることが怖いといった方が良いかもしれない
『グレープフルーツ・ジュース』を読みながら
オノ•ヨーコの『グレープフルーツ•ジュース』を読みながら考えた。
パラレルリアリティがあったとしても、なかったとしても、今私がこの時点で知覚している現実や過去や思想や想いは同じの時間軸上にあって、1つなのだけども、オノ•ヨーコはそこに新らしい目を与えてくれた。
それは、写真にかざすフィルターのようで、今までのものが見えなくなったり、今まで見えてなかったものが見えてくる。立ち止まって、フィルター
この気持ちはなんだろう
この気持ちはなんだろう。
目に見えない、けど確かにそこにある、
この気持ちはなんだろう。
春に咲くつくしが、隣ののっぽを見上げるような
秋の山が、隣のイチョウ林を見つめるような
遠くから見ても、近くから見ても青いその芝を、
私は喜び、そして見つめる。
雨の夜、噛み締めるのは、そんな気持ち。
分かってる、でも、なんだろう。