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日本はとてつもなく安全で豊かな国であるということ-米軍のアフガン撤退-

20時間ほど前にアフガニスタン駐留米軍が撤退を完了したというニュースが入りました。今日はこれについて調べたことや考えたことを書きたいと思います。

なぜ、米軍はアフガニスタンにいたのか?

皆さんは、なぜ米軍が20年間もアフガニスタンに拠点を作っていたか知っていますか?

20年前というのがヒントなんですが、2001年9月11日アメリカ同時多発テロがありました。これを実行したテロ組織がオサマ・ビンラディン率いるアルカイダ。このアルカイダはアフガンに拠点を作っており、テロの首謀者であるオサマ・ビンラディンはアフガンを支配していたタリバン政権に保護されていました。アメリカは同時多発テロの後すぐに米軍をアフガンに侵攻させた、これが米軍がアフガニスタンにいた理由です。

なぜ、米軍はアフガニスタンから撤退したのか?

前トランプ大統領、現バイデン大統領の意思による撤退が大きいと思います。アメリカは完全にアフガン駐留の終着点を見失っていました。2001年には、タリバン政権を崩壊させたものの、同時多発テロの首謀者であるオサマ・ビンラディンは逃してしまいます。2011年にオサマ・ビンラディンを殺害できましたが、他の問題なども浮き出てきて撤退しませんでした。米軍は、完全に撤退するタイミングを失ってしまったのです。だから、おそらくバイデン大統領は同時多発テロから20年という区切りで撤退を命じたのではないでしょうか。

アフガニスタンの状況と日本の状況を比較検討してみた

アフガニスタンの一人当たりGDPは、580ドル。日本は、40000ドルである(2020)。テロの根本的な原因は、貧困にあります。資本主義の勝者となった日本を含む西側陣営はとても裕福です。生活にも不安は全くないでしょう。これがどれだけ運の良いことであるか、認識している人はいるのでしょうか。

アフガニスタンの状況を見て、命のありがたさを感じました。

アフガニスタンの血みどろな状況を、閲覧できるサイトがあります。見たくて見たわけではありませんが、ものすごく悲惨なものでした。日本で生活していたら一生見ることのない映像がいくつもアップされていました。米軍の飛行機にしがみついて、ものすごく高い場所から落ちてしまった人、飛行機に挟まったまま風が強すぎて死んでしまった人、飛行場近くであった爆撃による死体の山、正直めちゃくちゃ気持ち悪くなりましたが、現実を知るために見ました。

アフガニスタンの状況を見ていて思ったこと、

「日本人に生まれてよかった〜」だけでは済まされない世界がある。

富の偏りは悪を生み、

自分も偏りを作っている側の人間であり、

悪を生んでいる張本人である。

しかし、そういった人々は想像の世界でしか存在していない。

身の回りにはいないのだ。

そうか、これが分断であると。

既に分断は起きています。それは、経済レベルの違いによる分断です。
果たして、分断はしないほうが良いのか、したほうが良いのかどちらなのでしょうか。資本主義は、お金を持っている人がよりお金持ちになるという仕組みです。資本主義である限り、分断は無くなりません。
ここで、一つの問いを作りたいと思います。

物理的な争いはなく、最低限の衣食住は保証されているが、相対的貧困は存在しており、分断や階層化が起きている社会は正解なのか?

これは、これからも資本主義であれば到達するポイントだと思います。

これはこれで、個人的には良いのではないかと考えています。能力至上主義ではあるが、資本収益率を下げることが今の自分のベストプラクティスです。


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