【2019年2月26日(火)】
気が付くとビルの屋上に立っていた。
屋上といっても普通の広さではなかった。例えるならば、小学校のグラウンド並みの広さだ。私の後ろには、屋内へとつながる扉があった。扉の前には顔の見えない警備員が一人立ち塞がっている。
私の前には大人数の列ができていた。皆一列で並び、建物の端の方へと続いていた。細かい人数までは数えてはいないのだが、300人以上は並んでいた。一番前は屋上の端、一歩踏み出せば地面へと落下してしまう。そこには顔の見えない警備員が合図を出し、最前列の人が飛び降りるよう促