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【パワハラ某飲食店勤務経験者の談】


<経緯>

某飲食店にて、正社員として途中入社の20代男性Aが新しく店舗に配属された。

店舗規模は、[店長・社員・男性A]の社員3名、アルバイト約20名配属の大型店舗である。

男性Aの教育係には、基本的には社員がついていた。
研修として働き始めた男性Aが職場に慣れてきた頃、店長からの指導に少しずつ圧力を感じ始める。

男性Aが仕事中に小さなミスを起こすたびに、店長は男性Aに聞こえるように舌打ちを行い、近くの壁を強く叩いたりなど、間接的に威圧感を与えてくるようになった。

働き始めて3ヵ月経った頃、少しずつ任される仕事が多くなってきた男性A。
店長の嫌な圧には何とか耐えながら頑張っていた。
社員も同じく怒鳴られたり物を投げつけられたりしていた。
男性Aは社員に相談をした。
社員は「この職場はもう離れたほうが良い」と男性Aを辞めるように勧めた。
しかし、社員も同じ環境下で辞めずに頑張っているのを見て、もう少し頑張ってみようと決意した。

決意から1ヵ月後、男性Aの心が折れる瞬間がやってきた。

男性Aは入社から4ヵ月間、週休2日(1日当たり15時間労働)で働いていた。体力も奪われ、精神的にもまいっていた。
日に日に店長からの暴言や圧力が増していく中、なんとか堪えていた。

しかしある日、男性Aは店長から頼まれていた資料の作成を忘れてしまっていた。店長は実質10時間労働、男性Aより遅く入店し、帰りは男性Aと一緒に店を出ていた。男性Aが日報作成をしている横で、永遠とダメ出しをしていたらしい。これでは、男性Aの疲労と精神的な余裕が無くなっていても仕方がない。むしろ、正常な判断が出来ていなかったであろう。
そんな彼に、まだ仕事を押し付けていたのである。
社員のマネージメントなど行わない典型的な悪質店長である。

店長は、男性Aに頼んでいた仕事が忘れられていたことに対して、激昂した。怒鳴り散らし、周りの物を投げつけ、仕事の資料の一部をぐちゃぐちゃに丸めて男性Aの口の中にねじり込んだ。

その様子を察知した社員は止めに入ったが、社員は暴行を受けた。
ようやく落ち着いた店長は、店の外に出ていき自分の車に乗り気持ちを落ち着かせていた。
残された二人は、唖然としていた。
男性Aは震えが止まらなかった。

この日以降、いままではなかったアルバイトへの暴言も目立つようになった。

社員に辞めたほうが良いと改めて勧められ、男性Aは辞職した。
社員はアルバイトや男性Aの件などを本社に報告し、店長は解雇された。
調査期間なども含み、本社に訴えてから店長が解雇されるまで約1ヵ月ほどかかった。その1ヵ月間でも社員へのパワハラは続いた。


<店長の言い分>


「自分が見習いだったころは、店長から毎日厳しい指導を受けてきた。
それを乗り越えた今の自分があるから、下の者にも厳しく指導しなければならないと思った。特に男性Aは抜けていることが多いので、ミスを減らさせるためにも厳しい指導が必要だと思った。」
と、述べていたらしい。


ミスを頻発するような人がいたとしても、店長が行っていた行為は指導ではない。最初の頃はそのような姿を見せず、途中から態度が豹変していることから、我慢の限界で感情的になり当たり散らしているように思える。

行き過ぎた圧力は相手を委縮させてしまい、相手はそれを気にして本来のパフォーマンスが行えなくなる。それの連続が悪循環となり、責められているほうは、どんどん動けなくなってしまう。

人格否定、暴力行為は許されることではない。
自分の時代は、こうだったから。

もう一度考えてほしい。
その時自分に向けられていた指導は、本当に正しかったのか?
上に立つものなら、人の指導の仕方を学んでほしいものである。




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