たけ

医学部医学科在籍の経験を基に、みなさんのあまりお目にかかることのないであろう病院の実態…

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医学部医学科在籍の経験を基に、みなさんのあまりお目にかかることのないであろう病院の実態について綴っていきます。 今後note記事をもとに出版を目指します。 twitter https://twitter.com/taketake323note

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医師はテロリスト 01 はじめに

2020年より、日本は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、病院が逼迫している。 しかし​実際に病院内で新型コロナウイルス感染症患者を扱っているのは主に看護師であり、医師は人工呼吸器ECMOを起動・終了する際に臨床工学技士とともに手を動かすものの、あとは看護師に指示出す権限をそこそこ使いテキトーに回診(病室に赴き各患者を短時間で見て回ること)して終わりである。 ただその医師がテキトーに回診する際にコロナ前から手指消毒も十分にせず、感染症対策をあまり行わなっか

    • 医師はテロリスト 16 テロリストほど専門用語や略語を使いたがる

      どの業界でもそうですが、地位が上の人ほど専門用語が多くなっています。 前回15はこちら どの業界でもそうですが、バカに負ける自称小利口ほど専門用語や略語を使いたがります。おそらくその業界にしか通用しない専門用語や略語を使うことでその業界人でいることに酔いしれたいのでしょう。「マンボウ」もその最たる例の1つです。 もっともスマートフォン→スマホのように社会一般化している略語を使う分には一向にかまいません。ここでいう略語はECGやEEGなどのアルファベット2文字・3文字略号

      • 医師はテロリスト 15 サリンをばらまきうるテロリスト医師は今でも増え続けている

        残念なことに、現状ではテロリスト医師の量産を抑え込むことができていません。そのためテロリスト医師による被害は現状でも後を絶ちません。 前回14はこちら まず一般論として、お勉強偏差値が高いほどサイコパスが多いです。要は共感能力がありません。毒物をまこうが自分が昇進すれば良いと思っている医師は多いです。 実際2000年頃まで日本にはテロリストがいました。オウム真理教です。 このオウム真理教ですが、幹部に医師が多くいました。これまでお勉強ができるだけで生きてきた社会人常識

        • 医師はテロリスト 14 感染症対策部門は患者殺しを喜ぶ日陰部署

          医師も普通の会社員と同様、花形部署と日陰部署があります。医師の場合は内科系の場合、診療科により概ねどの病院でも花形部署は共通しています。 前回13はこちら 医師界では一番の頂点は東京大学第三内科主任教授とされますが、内科にも様々な内科があり花形から日陰まであります。 そもそも医師は内科に入局希望の場合、たいてい初期研修(全員同一カリキュラム)2年が終わると後期研修から内科に入局するのですが、最初3年間は原則総合内科と呼ばれる比較的症状軽めの患者を診る部署に行きます。

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        医師はテロリスト 01 はじめに

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          医師はテロリスト 13 ピカチュウの10まんボルトを嫌う医師はたいていテロリストではない

          医師はお勉強ができればなることができます。ただしその場合たいていテロリストであり、医師になってから伸びません。その原因の1つに昇進素質がないのに熱狂的についていくファンのような思考があります。もっともファンであることはいいことなのですが、崇拝するかの如く熱狂的になりすぎて問題点が見つけられない人は総じて伸びないし足元をすくわれテロリスト医師と化すのです。 前回12はこちら ではその熱狂的テロリスト医師を見分けるのはやや難しく、簡単には見分けられません。ただこのような熱狂的

          医師はテロリスト 13 ピカチュウの10まんボルトを嫌う医師はたいていテロリストではない

          医師はテロリスト 12 デブ医師・中肉医師はたいていテロリスト

          医師がテロリスト化という判断はこれまで内面重視で見てきたので、ぱっと見ではわからない人も多かったでしょう。そこで今回は外見でもわかるテロリスト医師の見分け方を1つご紹介します。 前回11はこちら 体型から健康を測る指標としてBMIがあります。体重(kg)を身長(m)で2回割ったものを使います。 一応目標のBMIは22程度としており、18.5~25の間であれば問題ないとしているのですが、ややぽっちゃりくらい(BMI25~30相当)はたいてい健康寿命が長くなるので問題ないし

          医師はテロリスト 12 デブ医師・中肉医師はたいていテロリスト

          医師はテロリスト 11 医師国家試験で医師のテロリスト育成を完了した

          医師になるには医籍に登録する必要があります。医籍に登録するには医師国家試験に合格する必要があり、医師国家試験の受験資格を得るためにはテロリスト養成所である医学部医学科を出るのがほぼ必要不可欠です。 前回10はこちら 医学部医学科は大学の学科ですので、文部科学省が所管しています。一方、医師国家試験は厚生労働省が所管しています。ただ厚生労働省のお役人の職業能力は基本会社員と変わりないので、実際に問題を作っているのは試験問題医院とよばれる大病院のお偉い医師たちです。 医師国家

          医師はテロリスト 11 医師国家試験で医師のテロリスト育成を完了した

          医師はテロリスト 10 文部科学省に逆らうテロリスト養成所・医学部医学科

          前回のお話で、医学生は7割以上がお勉強だけが正義のテロリスト思考でありかつアルバイトもしないため、あまりに教養や社会人常識がないことを話しました。 前回09はこちら ただ、教養・社会人常識がない医学生がそのまま医師になることでさまざまなトラブルに見舞われたため、見かねた文部科学省は2015年頃より医学部医学科4年生・6年生にOSCE(オスキー)という試験を課しました。簡潔に言えば模擬患者を使ってきちんと失礼なく問診を取れるか、6年生ではそれに加えて失礼なく診察ができるかを

          医師はテロリスト 10 文部科学省に逆らうテロリスト養成所・医学部医学科

          医師はテロリスト 09 医師は教養・社会人常識がない

          医師・医学生の7割以上はお勉強だけが正義のテロリストだと綴りました。普通の大学であれば大学生のうちに修正が効くことも多いですが、医学部医学科では修正が効くのでしょうか? 前回08はこちら 医師になるには、大学の医学部医学科を卒業し医師国家試験に合格する必要があります。 しかし医師国家試験に受かることだけを目的にした専門学校のような学校も多いのが実情です。私のいた底辺医大は正にそうでした(他学部も含めて)。 そもそも、医学部医学科のカリキュラムはほぼ必修科目だらけです。

          医師はテロリスト 09 医師は教養・社会人常識がない

          医師はテロリスト 08 大学の教授はたいていテロリストではないが、女医はなりにくい

          前回は医学生及び医師の7割以上がお勉強だけが正義の強化人間型テロリストだとお話しし、女医にいたっては9割がテロリスト医師であるという話をしました。 前回07はこちら これまでさんざん大学病院の医師をテロリスト呼ばわりしてきましたが、各科の医師のトップである主任教授はたいていテロリストではありません。 医師が昇進し大病院の上層部・ましてや教授になる条件は、いかに教科書・医学書を書き換えられるかです。お勉強だけが正義の強化人間思考のテロリストは教科書・医学書の読み込みに特化

          医師はテロリスト 08 大学の教授はたいていテロリストではないが、女医はなりにくい

          医師はテロリスト 07 女医ほどテロリストになりやすい

          前回は医学生・医師にはお勉強だけが正義の強化人間型テロリストが多く、合わせて器が小さいことを綴りました。が、そのような医師は男性も多いですが、女医の方が圧倒的に割合が多くなっています。 前回06はこちら まずこのお話を始めるに当たり、大前提として一般世間における男と女が別の生き物と形容される以上に医学生の男と女は別の生き物だと思ってください。なので以下に挙げることは一般世間では通用しないこと、いや一部には通用してはいけないものまであります。 まず医学生には男女で志望動機

          医師はテロリスト 07 女医ほどテロリストになりやすい

          医師はテロリスト 06 医師は器が小さいがためにテロリストになる

          前回、医学生は勉強だけが全てと思っていると綴りました。が、勉強が全てと思っている強化人間型テロリストたちは、たいてい器が小さくなっています。医学生・医師ともに世間と比べ器の小さい人が多く、他人の努力・才能を認められない人が多いです。 前回05はこちら 特にお勉強だけが命で苦労して浪人して医学部に入学した人ほど器が小さくなっています。おそらくお勉強以外に目が向かないのでしょう。しかもコミュニケーションもろくに取れないことも多いです。 医学部6年になると国家試験予備校の有名

          医師はテロリスト 06 医師は器が小さいがためにテロリストになる

          医師はテロリスト 05 医学生は勉強だけが全てと思っている

          前回04はこちら 残念ながら多くの医学生は教科書を読み込む勉強だけが正義・勉強だけが全てと思っています。そしてそのままの思考でテロリスト医師になるのも大勢います。 ではなぜ医学生は勉強が全てと思うのでしょうか。 医学生になるためには、大学の医学部医学科に入学する必要があります。推薦入試や指定校推薦などもありますが、ごくわずかなのでほとんどの人は一般入試を受験します。ちなみに推薦入試はオリンピックに行ったレベルですごい人でないとまず通りません。 一般入試は筆記試験と面接

          医師はテロリスト 05 医学生は勉強だけが全てと思っている

          医師はテロリスト 04 患者を診ることは昇進と関係がない

          前回03はこちら 大病院の医師はカルテを見て患者を診ません。それには医師の昇進条件も関わっています。 医師の昇給は町医者と大病院で大きく異なります、いやほぼ真反対と言ってもいいかもしれません。 町医者はたいてい自営業や小規模な医療法人で運営していることが多いです。その収入源はほぼ患者の受診によるものなので、基本患者が増えればその分収入が上がります。そのため町医者はきちんと患者を診てくれます。診なかったら患者が来てくれなくなり、収入が減ってしまいますから。 しかし大病院

          医師はテロリスト 04 患者を診ることは昇進と関係がない

          医師はテロリスト 03 医師はカルテを見て患者を診ず

          前回02はこちら 前回02で話したように、医師の最初の主戦場は病棟です。しかし病棟は看護師の管理下にありかつ医師と看護師はほとんど会話をしません。 ただ患者の状態をより多く知っているのは看護師です。そこで医師が患者を知るためには、患者情報を看護記録などのカルテだけで辿ります。病棟の医師はカルテが友達なのです。 この病棟での一連の風習は医学生の病院実習の時から始まっています。医学生も医師見習いとして朝のカンファレンスで受け持ちの患者についてプレゼンしなければならないのです

          医師はテロリスト 03 医師はカルテを見て患者を診ず

          医師はテロリスト 02 医師は看護師とコミュニケーションが取れない

          前話01はこちら↓ では、医師がなぜテロリストになってしまうのか。現場の状態から見ていきましょう。 そもそも医師が院内感染を起こす現場である病院や有床診療所(厳密には20床を境に名称が変わるが、以下病院とする)で働いているのは、医師だけではない。患者を看護する看護師・准看護師のほか、X線やCT撮影を行う診療放射線技師、その他各種検査を行う臨床検査技師、調剤を行う薬剤師、視力検査を行う視能訓練士、様々なリハビリを行う理学療法士・作業療法士、ECMOなどの機器を操る臨床工学技

          医師はテロリスト 02 医師は看護師とコミュニケーションが取れない