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医師はテロリスト 08 大学の教授はたいていテロリストではないが、女医はなりにくい

前回は医学生及び医師の7割以上がお勉強だけが正義の強化人間型テロリストだとお話しし、女医にいたっては9割がテロリスト医師であるという話をしました。

前回07はこちら

これまでさんざん大学病院の医師をテロリスト呼ばわりしてきましたが、各科の医師のトップである主任教授はたいていテロリストではありません

医師が昇進し大病院の上層部・ましてや教授になる条件は、いかに教科書・医学書を書き換えられるかです。お勉強だけが正義の強化人間思考のテロリストは教科書・医学書の読み込みに特化してしまって書き換える能力を全くと言っていいほど有していないので、教授になることはまずできません。ちなみに45歳以上の准教授や病院教授、底辺医大の場合分院の教授はたいていテロリストなのでお気をつけて。

ちなみに教授は、科にもよりますが内科以外は基本的に人手が足りていないポストになっているようです。なので40歳くらいで教授になり定年の65歳まで20年以上教授で居続けるのもザラです。人手不足なので白い巨塔の財前五郎のように教授投票をすることはごくまれで、教授の信任投票(しかも他になる人がいないのでたいてい信任になる)くらいしかないのです。

ただ、主任教授になれるのはたいてい男医で、女医がなることはほとんどありません。

もっとも1980年代の思考では女子は結婚・妊娠したら職場をやめるから自分の医局に入れたくないなどのどのとんでもない思考回路をしていたのは事実です。しかしそのような大学教員は2015年頃までにほぼ淘汰されており、医師になれば男女分け隔てなく医師として歓迎してくれることが多くなっています。

また教授になる条件に結婚歴の有無があります。男医の場合は95%以上が結婚するのでほぼみんなクリアできるのですが、女医は60%しか結婚しないので(しかもうち半分は離婚する)その点では女医が相対的に不利になっているのは否めません。しかしこのご時世男女平等を掲げ教授の数を男女揃えよう政策により女性の方が教授になりやすくなっているので相殺どころか女性の方が有利とさえ言われています。

ただそれでも女性の教授が増えないのは、女性の成り手がいないに尽きます。医学部卒業時点で教授になれる素質のある人、つまりお勉強正義の強化人間思考のテロリスト医学生を差し引いたら男子は3割なのに対し女子は1割しか残りません。しかも合格者調整がなくてもそもそも医学生は男女比7:3なので、教授になれる素質のある女子は男子の6分の1しかいなくなるのです。これではいくらハードルを下げても女医の教授が男医の教授と同数になれるはずがありません。

ちなみに我が底辺医大は20以上の診療科を揃えていてかつ基礎医学講座もあったので教授は100人程度いるはずなのですが、女医の教授は本院に3人程度しかいませんでしたし、うち一人はテロリストでした。それくらい女医で教授の資質がある人間がいないのです。

しかも得てしてテロリスト医師ほど器が小さく自分以外の能力を認められません。そして他人を蹴とばすことを生業としてるので自分より能力の高い蹴とばせない人たちから自ら離れていくのです(ものすごく言葉は悪いですが、女医の場合結婚していてもお局OLのような思考になります)。当然自らの力で上に上がれるはずもなく、そこそこまでしか昇進できません。というか長年勤めていれば他人をけ飛ばしている医師の噂も入るので、テロリスト医師は准教授まではなれたとしても教授のお声がかかることはないのです(もっとも男医の7割もこれに当てはまるので、9割の女医同様はじかれています)。だってもし自身が現在教授で定年間近で誰かを教授に推薦したいときに、自分が手塩にかけてきた後輩医師を叩き潰すような奴を自分の後釜に置きたくないでしょう?

私の底辺医大ゼミは同じ底辺医大出身の女医の准教授の教室だったのですが、他の医師(男性)とも面識を持つことでその後国公立大学の教授になりました。これは教授の男女数を揃えよう政策を差し引いてもかなりの栄典です(本来なら自分の大学の教授数を男女等数に近づけたいので、女性教授は出身大学や現在勤めている大学の教授になることが多いため)。当たり前ですが枕営業などのやましいことをしたわけではありません。ただ医師として他の医師と互いの能力を尊重し合い仕事をしただけです。女医がぜんぜん昇進しないのは多くの女医が足の引っ張り合いをして能力のある人から離れることで、自ら昇進のチャンスを逃しているだけなのです

ただ、このような教授になる素質のないお勉強だけが正義のテロリスト医師は個人の問題だけではないのです。では次回はテロリスト医師こそが育まれる環境について綴ります。


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