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医師はテロリスト 09 医師は教養・社会人常識がない

医師・医学生の7割以上はお勉強だけが正義のテロリストだと綴りました。普通の大学であれば大学生のうちに修正が効くことも多いですが、医学部医学科では修正が効くのでしょうか?

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医師になるには、大学の医学部医学科を卒業し医師国家試験に合格する必要があります。

しかし医師国家試験に受かることだけを目的にした専門学校のような学校も多いのが実情です。私のいた底辺医大は正にそうでした(他学部も含めて)。

そもそも、医学部医学科のカリキュラムはほぼ必修科目だらけです。国公立大学の場合は最初2年間だけそこそこ選択が効くところもありますが、私立大学は6年間通してもほぼ選択科目がありません。ひたすら基礎医学と医学を学びます。

このためそこそこ名の通る大学ならやっているだろう第二外国語がありませんでした。選ぼうにも選択の余地がないのです。また一般に大学生が受けている授業科目は私立医大・医療学校の学生はまず受けていません。私立医大の学生は一般教養を持ち合わせていないのです。

また、医学生は原則アルバイトというものをしていません。理由は2つに分かれます。

1つはお勉強偏差値が高いので家庭教師となる場合です。もっとも最初は時給制なのですが、教え子のご家庭と直接契約が取れるようになれば民法上雇用契約から準委任契約に変わるのでアルバイトではなくなります。ただ、1対1ないし1対2で行うことが多いこと、上司の目から見られないことから、最低限無礼なことはしなくなるかも知れませんが家庭教師では社会人としての常識までは身につきません。この家庭教師から社会人常識が身につかないケースは国公立大学全般や上位私大医学部に多いです。

もう1つはそもそもアルバイトをしている人があまりいない場合です。まあ底辺医大で毎年500万円の学費を払えるような裕福な家庭はお小遣いもたくさんもらえるのでバイトせずとも暮らせるからだなのですが、それに加え私のいた底辺医大ではアルバイトする奴はバカだと言われていました。しかも学生同士のみならず教務部長や学生部長なども勉強時間が削れるという安直な理由で大学の上層部までみんなバイトする医学生はバカだと思っているのです(掲示板で警告が出るほど)。これではアルバイトで得られるはずの社会人常識は当然身に付きません(私はそれでも5年間毎週バイトを入れてましたけどね)。

これらにより社会人常識のない、コミュニケーションの取れない医学生が多く発生しています。

ただ、医学部医学科を所管する文部科学省は黙ってはいませんでした。次回は社会人常識のない医学生に対し文部科学省がどのような対策を取ったか、そしてどのような効果が表れているのか綴ります。


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