(Neoeconomy)進化する経済(1)見えざる資産、成長の源に―無形資産、有形の1.5倍に、情報つなぎ価値創る

経済成長の意味を問う、興味深い記事。

西暦1年から1900年近くかけてやっと11倍になった世界の国内総生産(GDP)は、その後たった150年弱で31倍に膨らんだ。自動車などモノの大発明が原動力だった。ところが20世紀後半に年率4%だった成長率は21世紀に入って年率2%に鈍り、「長期停滞」も論じられている。

人工知能(AI)、ロボット、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータに象徴される第4次産業革命の波が押し寄せ、10年前でさえ想像できない商品やサービスが続々と登場する今日でありながら、GDPの増加率という「経済成長率」で測ると、近年では年率2%に鈍化している。

GDPは国内で生み出された付加価値だから、無料で提供されるサービスは金銭換算が適切になされなければ、GDPに加算されない。だから、GDP増加率である経済成長率に反映されない。

だからといって、GDPという尺度があてにならないというわけではない。GDPの推計も、時代の変化に適用できるよう変化させてゆく必要あるといえる。


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