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詩20230626-

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詩 20230626-
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#詩のようなもの

詩:逃げる夢 #シロクマ文芸部

詩:逃げる夢 #シロクマ文芸部

逃げる夢を追いかけて、
夢をようやく掴んだ。
もう離さない。
この夢は大切な私だけのもの。

……

念願の夢がこんなものだとは思わなかった。
夢が叶った途端、
私は夢に追いかけられている。
プレッシャーが襲いかかってくる。
夢の正体は鬼だった。

ああ!

あぶない
あぶない
夢が追いかけてくる
#シロクマ文芸部

詩:イラつき

詩:イラつき

最近

人間関係というものが

倒壊しはじめて

最近

小説も読めなくなり

己に腹が立ち

最近

陽の強さにやられ

外に出るのが嫌になり

最近

仕事に行く意味が

わからなくなり

そんな今の状況に

疲れ腹が立ち

イラつく

詩:人との付き合い方

詩:人との付き合い方

君と付き合うために

優先順位をつけさせていただく

君から何が得られるか

あるいは君にどれだけ踏み込まずにいられるか

人には立場ってものがある

よく考えて

人には人それぞれのルールがあるのだから

詩:こんがらがった頭

詩:こんがらがった頭

どこまでが現実で

どこまでが妄想か

こんがらがった頭

熱が脳を刺激して

蝉の音が刺激して

爆発しそうになる

今年の夏はつらい

詩:猛暑

詩:猛暑

ひたすら暑く

苦しく辛い

孤独に体力が

孤独に精神が

蝕まれる

この詩も意味をなしているのか

よくわからない

詩:花火

詩:花火

山の上から

去年までコロナで中止になっていた花火大会を見た

花火を見ると

楽しくも切なくなってくる

夜に上がる色とりどりの火の粉が

大きな音とともに

丸く広がり散っていく

一年をかけた人々の思いが

光っては消えて

こころに灯る

詩:酷暑

詩:酷暑

雨が恋しい

あまりに晴れすぎて

私は枯れてしまう

暑くて暑くて

動けない

クーラーがなければ何もできない

外に出ても頭がおかしくなるだけ

やる気も出ない

気力体力奪われて

ああ

眠い

ノンフィクション詩:ポンコツすぎて恥ずかしい

ノンフィクション詩:ポンコツすぎて恥ずかしい

ズボンに皺がよっていたので慌ててアイロンをかけ

これでいいと思ったワイシャツはまたしても皺が入っており

旅立つ人の着ていたワイシャツを慌てて貰い

これでいいだろうと靴を履いたら

底がパカっととれ

笑うしかなく

急いで靴屋に行き靴を買ってもらい

おまけに下取りとして壊れた靴を出したら靴屋も笑い

私もあまりに情けなくて笑うしかなく

やけに綺麗なワイシャツとやけに綺麗な靴で式にのぞんだ

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詩:才能とか天才なんてまやかしさ

詩:才能とか天才なんてまやかしさ

もう自分には才能なんてないんだ

自分は天才じゃない

そのとおり

この世に才能とか天才はない

才能があると思う人に

天才だと思う人に

聴いてみればいい

たぶんきっとその人も才能なんてないって言うだろう

もし仮に天才がいたとしても

十中八九

芽は出ない

自分が天才だということに気づかず

人生なんて終わっていくものさ

天才とか才能はあるんだとどうしても思ってしまうなら

実はみ

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詩のようなエッセイのような:弱虫の話

詩のようなエッセイのような:弱虫の話

かつて巨大な表現者として世に出たいと企んでいた。

多くの人の前で堂々と批判あるいは絶賛し、

代わりに浴びせられる罵詈雑言なんて大したことないと思っていた。

自分がひどく弱虫で傷つきやすいというどうしようもない事実を必死で隠しながら。

こんなことを書いていたらいつまで経っても何者にもなれないぞ大成なんてできないぞ。

強くなれ。

わかってる!

でもまずこれを書かなければ次へは進めない。

詩:小声でつぶやくしかない

詩:小声でつぶやくしかない

その人にかけられる言葉なんてもっていない

良い わからない 悪い

どれも違うし

どれも同じ

やさしい言葉すらかけられない

なぜならやさしさとは責任を負うことだから

その責任を負う勇気も体力も精神力も知力もない

そもそも負う資格がない

なぜなのかすらどこにも言えない

だから私は文章にもならないようにつぶやくしかない

こっそりと

小声で