2023年9月の記事一覧
純粋な心に反(かえ)る
「帰真反璞」(きしんはんはく)という四字熟語があります。「璞」は手が加えられていない「宝石になる原石」のことであり、「反璞」で原石のような純粋無垢の状態に反(かえ)るという意味になります。すなわち、帰真反璞とは、純粋無垢な心に戻ることを意味するのです。
私たち人間は、生まれた時から純粋で清浄なる本性を有しています。ただ、生後に色々な偏った(あるいは不完全な、間違った)知識を身に付けることになり、
八つの否定を通して、とらわれを無くす
私たちはものごとを考えるときに、よく二元思考をします。自分が関わっているものに「良い」「悪い」といった基準を決めようとしているのです。
でも、よくよく考えると、誰かにとって「良い」かもしれないが、また誰かにとって「悪い」かもしれないが、その誰かが勝手に決めつけている(とらわれている)だけであり、その時の状況によって変わるものだと分かります。そのようなとらわれを妄想とか煩悩とか我執と呼んでいます。
正しい心を維持するために-その1(884)
[今回から2週おきに、7回にわたって「心を訓練する」を連載します]
私たちは、生かし生かされている存在です。食するために農業の力を借り、移動や作業のために工業の力を借りる、などのさまざまな人たちのおかげで生きているのです。
いわば、すべての生きとし生けるものは、私たちの母親のような存在と言っていいのではないでしょうか。そのように考えると、すべての生きとし生けるものに感謝し、大きな愛とやさしさを