日系大企業という闇
みなさん、こんにちは。
鷹斗です。
作家の橘玲さん曰く、「サラリーマン」というジェネラリスト的な働き方は世界中で日本にしか存在しないそうです。
そしてそんなサラリーマンを生み出してきたのが日系大企業。
今日は僕が思う日系大企業の闇について書きたいと思います。
まず簡単に僕の経歴について記載します。
私立大文系学部を卒業し、新卒で日系一部上場企業入社→転職し現在外資系メーカー勤務
それでは下記日系大企業の闇3点です。
①そもそも優秀だから入れるわけではない (会社によります)
日本社会というのが出る杭は打たれ、右に倣えを美徳とし同調性を重んじる社会です。
そしてその空気が、そのまま日系大企業にも反映されています。
能力や自主性が高い人材よりも、組織の和を乱さず上司に言われたことに異議を唱えず従ってくれる人材が好まれます。
その為親や先生の言うことに従順だった、高学歴や体育会系の人材が好まれます。
ただしタイトルにも書きましたが、これは全ての会社に当てはまるわけではありません。
日系大企業でも例えばコンサル会社なんかは、IQの高い優秀な人しか入れないでしょう。
②能力 < 年齢 (会社によります)
僕は今の会社に転職する前、就職人気ランキングでトップ10に入っている日系大企業に新卒で入りました。
その会社は表面上は実力主義を謳っていましたが、実際はガチガチの年功序列でした。
自分より早く入社しているというだけで、上司との絶対的な主従関係が生まれます。
その為場合によっては無能な上司の無能な指示にいやいや従う必要があり、かなりストレスが溜まります。
ちなみにこれは何も日本の大企業だけの話ではありません。
日本の学校、特に部活にもこの無条件に歳上は偉いルールは適用されており、自分より少し早く産まれているだけで、先輩には敬語で話さなければいけない、廊下で会ったら挨拶しなければいけない等絶対的な主従関係が存在します。
③配属やキャリア形成が人事部の言いなり (会社によります)
参考までに下記の日経の記事を読んでください。
未だに多くの日系大企業ではジョブ型ではなく、メンバーシップ型をとっています。
メンバーシップ型の何が問題かと言うと、キャリア形成が基本的に自分の希望ではなく、人事部の言いなりになります。
その為入社時に自分の希望した仕事がなかなか出来ない上、これといった専門性が身につかず、いい歳して何も専門性のない人材になってしまうかもしれません。
尚このメンバーシップ型は、昭和の時代に専門性を身につけ他社に転職されないように導入されたと一説では囁かれており、なかなか闇が深いです。
ちなみにこの職種をたらい回しにされるジョブローテーション制度は、世界中でも日本だけで導入されているようです。
これはサッカーで例えれば、「あいつ昨日までフォワードやってたけど、背高いし適性ありそうだからキーパーやらせよう」といっためちゃくちゃなコンバートをして、海外のハーランドやエムバペのようなスペシャリストのいるチームに勝とうとしているようなものでしょう。
日本企業が世界で勝てなくなったのもこれが原因の一つかもしれません。
いかがだったでしょうか。
ひたすら日経大企業のことをディスりましたが、それぞれのタイトルにも書いたように全ての日系大企業に当てはまるわけではありません。
例えば日立製作所や楽天や日産自動車なんかは上記にはあまり当てはまらない気がします。(実際に働いた経験はないので詳しくは分かりませんが。)
それにメンバーシップ型からジョブ型雇用に移行している企業も増えていると思います。
また逆に日系大企業のメリットもあるので下記2点書きます。
①(外資系と比較して)家賃補助等の福利厚生が手厚い
②(外資系と比較して)リストラのリスクが低い
尚ベンチャー企業が無条件に良いというわけでも個人的には無いと思います。
良くベンチャーの求人等で「ベンチャー企業=裁量があって成長できる」と謳われています。
しかし自分の市場価値が上がる成長でなければ意味がないと思います。
成長という抽象的な言葉に騙されないようにしましょう。
因みにベンチャー企業で働いても市場価値が上がらないと言いたいわけでは決してありません。
日経大企業、ベンチャー企業、外資系企業のどれも一長一短があると思います。
ですがやはりメンバーシップ型の企業は個人的におすすめしません。
ちなみに外資系企業はTOEIC700点くらいあれば入れたりします。
興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
おしまい
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