徳と業
被害者か加害者か
どちらの立場を取るのか
全て私に判断を委ねてくれた
突然いなくなることが
最善の方法だと思ったのね
そんな崇高な優しさがあったのね
水に流そうって決めたのに
どうしても出来ずに
意地を張った
突然いなくなったから
矛先を余所に向けた
愚かと知りながら
貴方は私を捨てることで徳を積み
真理にまた一歩近づいたのね
私には手の届かない処で
新しい喜びを知るのね
私は貴方を怨むことで業を重ね
魑魅魍魎に成りかけてまで
貴方を手放せないのよ
愚かと知りながら
けだし徳と業は表裏一体
優しくい続けるのも
辛いのでしょう
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