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日々の台所

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#ごはん

お浸しの汁

お浸しの汁

前回の反省。
もっと、「なんかできるかも」「つくってみたい」の妄想が広がり、五感を刺激するような、さらりと読みやすい感じにしていきます。

今回はおひたしの汁。
旨味のギュッととつまったお出汁の中へ、醤油と塩をいれるだけ。
嘘だろ?と思いますでしょ。否。私は、はじめて試したときに大変感動しまして、きちんと出汁は引くようになりました。
出汁を引くのが面倒なら、白だしでやるでもよし◎(味濃くなりすぎな

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出汁の噺(基本のき)

出汁の噺(基本のき)

まずは、基本の出汁のひき方についての一席。

用意するのは「昆布と鰹節」。

この出汁がひけたらもう無敵。
難しい言葉をつかうと、昆布にはグルタミン酸、鰹節にはイノシン酸という旨味の成分が含まれているので、この2つがフュージョンとすると旨味の大フィーバーがおきるのです。

うまい味噌汁はもちろんのこと、おひたしやピクルス、お茶漬けに煮物と、バリエーションがググッと広がります。

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出汁の噺(ワクワク広がる雑学)

出汁の噺(ワクワク広がる雑学)

出汁についての一席。
お出汁といっても一口に、昆布や鰹。いりこに椎茸とさまざま。
なんといっても「面倒くさそう」だからと敬遠している方も多いはず。

そんな方を見るたびに、「なんと勿体無いっ!」と思ってしまうわたくしです。

そんなあなたへ熱烈コール。

知ってしまえば割と簡単。そして、レパートリーがググッと広がるお出汁の世界。

例えば、おひたし。
ひいたばかりのお出汁に、お醤油と塩

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「あ、気になる」を大切に。(食材のこと)

「あ、気になる」を大切に。(食材のこと)

本日は、食材についての一席。

「今日はこの食材でこの料理をつくろう」

脳内はそのお料理のことで頭がいっぱいだし、口の中はそのお料理の味の妄想でいっぱい。あぁ幸せ。

早速スーパーへ行ってみると、なんと品切れ。

なんとも悲しく打ちひしがれちゃうなんて経験、私だけではないはず。

あらかじめ何をつくるか決めてしまうと、今回のように目当てのものがなかったり、びっくりするくらい高値だったりして作

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美味いの近道。

美味いの近道。

どんなレシピも、携帯ひとつで手に入るこのご時世。
ありがたいことに、料理家さんのレシピをはじめ、主婦の知恵がギュギュッと詰まったレシピなど、そりゃもうありすぎて逆に選べないのは私だけですか?

さて、今日の一席は「うまいの近道」について。

分量が明確じゃないとつくれないし不安とか。
分量通りにつくったけど味が薄い!濃い!WHY?
なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。

あとは、こん

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拝啓 皆々様

拝啓 皆々様

いつもの調味料に旬の食材、
ほんの少しだけ手間や遊び心を加えてみる。
不思議なことに、グッとおいしさが増す。

​"おいしいは以外にシンプル"

こんな風につくらなきゃ。
毎日台所に立たなきゃ。
とかいろんな固定概念とさよならして
楽しむことが大切だと思っています。

​失敗なんて結構!ケッコー!
ビール片手にカップラーメン、
そんな日があったっていいじゃないですか。

そのくらいの逃げ道がある方

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台所の音を聞く

台所の音を聞く

今日は、ほんの少しだけ丁寧に野菜を切ってみる。

「ザクザク、トントン」

昆布と鰹でお出汁もひいちゃおう。

「フツフツ、グラグラ」

火を止めて、そっとお味噌をといて。

「カチャカチャ、トントン」

耳を澄ますと、台所はおいしそうな音でいっぱいだ。