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【批評家になるな、褒め上手になれ❗】

【批評家になるな、褒め上手になれ❗】

人は、人を批評・批判・非難・誹謗しがちです。

私も、かつてそうでした。

だから、

批評したい気持ちは、よくわかります。

しかし、

人を批判したところで、

何も変わりません。

なぜなら、

人は自ら気づき、学ぶ以外、成長しない仕組みになっているからです。

逆に、

褒められると、大きく変わる可能性があります。

これについて、

『すべては導かれている 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟』(著者 田坂広志 小学館)

の中に、こう書いてあります。(40頁〜42頁)

「私は、小学校の頃、勉強のできない生徒でした。

小学校時代の成績表は、

五段階評価で、三が最も多かった。

四を貰うことさえ稀だった。

その成績表の先生からの評価欄には、

『落ち着きが無い』

『集中力が無い』

という評価が書かれていました。

では、その勉強のできなかった生徒が、なぜ、

こうした有り難い人生を歩むことができたのか。

素晴らしい先生と出会ったからです。

小学校時代、勉強もできず、何一つ自信の無かった一人の生徒が、

中学校に入学したとき、一人の先生に出会った。

それは、クラスの担任でもあり、

また、数学の担当でもあったT先生。

この先生は、年配の女性教師であり、気骨のある薙刀の名手でした。

最初にやってきた全校試験、

成績は、一学年五二〇人中、二七〇番程度。

真ん中よりも低い成績でした。

それでも、中学校に入ったのだから少しは勉強しなければと思って努力し、

次の全校試験での成績は、少し上がって、一六〇番程度。

まだ、とても優秀な生徒とは呼べない成績でした。

しかし、成績発表の日、担任のT先生は、

クラス全員の前で、私の名前を呼んだ。

そして、腹に響く声で、こう言ったのです。

『田坂! 前回二七〇番が、一六〇番だ! よく頑張ったな!』

魂を込めたT先生のその声は、いまも、自分の心に残っています。

そして、一人の生徒の可能性を信じ切ろうとする、この一人の教師の言葉が、

私の奥深くに眠っていた

『自分の可能性を信じる力』

を呼び起こしてくれました。

このT先生は、成績が上位にある生徒を順番に誉めるということをせず、

成績が大きく向上した生徒を誉めるという教育姿勢を貫いた教師でした。

そして、この教育姿勢が、勉強のできない一人の生徒に自信を与え、

その成績を急速に向上させてくれたのですが、

いまも、この時期を振り返って思います。

『もし、あのとき、中学校で、T先生に巡り会わなければ、いまの自分は、どのような人生を歩んでいただろうか・・・・・・』」


人は、上手に褒められると変わります。

褒め上手になりましょう。

(結論)
『批評家から、称賛家になろう❗』


参考文献
『すべては導かれている 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟』
(著者 田坂広志 小学館)

『すべては導かれている 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟(文庫版)』(PHP文庫)




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