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【全ては良きことの為に起こる】

【全ては良きことの為に起こる】

人生で起こることすべてに意味があります。

すべては良きことのために起こります。

これについて、

精神世界の巨匠で翻訳家、

著書も多数ある、

山川紘矢さんは、自著

『すべては良きことのために』 (角川文庫) 

の中で次のように述べています。
(3頁~4頁)

「 『すべては良きことのために』 

と言う言葉は僕にとって、

マントラのようなものです。

人生には病気、試練、対立、

そして死などいろいろあります。

さらに不安も恐れも悲しみも喜びもあります。

どんなことに遭遇しても、

これは 

『すべては良きことのために』 

起こっているのだと前向きの気持ちで思うようにすると、

そのすべてに落ち着いて、

対応できるようになります。

今現時点において、

どんな問題を抱えていようと、

それらは 

『すべては良きことのため』 

に起こっているのだと知ってさえいれば、

人生がより楽になり、

リラックスして生きられることでしょう。

そして、

すべてに対して愛と感謝しかないことがわかります。

そうなれば、

あなたの人生にはますます良いことが引き寄せられて来ます。

それこそが人生のマスター・キーなのかもしれません。」 

『すべては良きことの為に起こっている』 

と前向きに考えることが大切ですが、

実際にそうなのです。

六十過ぎて、

人生を振り返ればそのことがよくわかります。

多摩大学大学院名誉教授の田坂広志工学博士は、著書 

「逆境を越える『こころの技法』」(PHP文庫)

の中で、人生を振り返りこう述べています。
(252頁~254頁)

「 いま、振り返れば、

職業の挫折も、

生死の大病も、

肉親の喪失も、

そこには、すべて、

深い意味がありました。

それが与えられたときには、

『不運な出来事』 

と思えたものが、

何年もの歳月を越えて振り返るとき、

それが、実は、

『深い意味のある出来事』 

であり、

『有り難い出来事』 

であったことに気がつくのです。

そして、

その『感謝』の思いを持って見つめるならば、

自分の人生において与えられた、

苦労や困難、

失敗や敗北、

挫折や喪失、

それら 『すべての出来事』 が、

『深い意味のある出来事』 

であり、

『有り難い出来事』 

であったことに気がつくのです。

もとより、

両親を看取ったときの深い悲しみと喪失感は、

いまも、

消えることなく、

心に残っています。

しかし、

その出来事さえも、

いまは、

両親が、この未熟な一人の人間を、

遠くから見守り、

導こうとして、

去っていったことのように思えるのです。

そして、そう思えるようになってから、

人生で起こるすべての出来事が、

この一人の未熟な人間を、

育て、

導き、

何かを成し遂げさせようとしている、

天の配剤のように思えるのです。

だから、

私は、様々な 『逆境』 を与えられた人生を歩んできて、

その人生を振り返り、

いま、

心の底から、

こう思えるのです。

人生で起こること、

すべてに深い意味がある

人生で出会う人、

すべてに深い縁がある

そして、

この二つの言葉が、

歳を重ねるにつれ、

私の中で、

一つの言葉へと深まっていくのです。

人生で起こること、

すべて良きこと」

中村天風師は、著書 

『心を磨く 中村天風講演録』 (PHP研究所) 

の中でこう述べています。 
(114頁~115頁)

「 現在私がね、

インドへ行ってからに三年の間苦労して、

その後一生懸命こういうことを研究して、

なんとも形容のできない、

本当にありがたい幸福を味わっていることを考えるてえと、

『はあ、よくぞ八年の間も、

あんな大きな業病に神様、

おれをかからせてくださるとは、

あれにかかったばっかりに、

悟りをひらく気持ちになったんだ』

と思うとね、

与えられた大きな事実に対して、

それを私の人生を本当に尊くコンバージョン(転換)するエポック(画期的な出来事)だと思って、

涙も出るほどの感謝を、

いつも感じているのであります。」

人生で起こること、

すべて良きことです。

その時はわからなくても、

時が経てばわかります。

それを物語る話が、

『寂聴 九十七歳の遺言』 
(著者 瀬戸内寂聴 朝日新書)

に載っています。
(144頁~146頁)

「 まだ寂庵が出来たばかりの頃、

ある冬の寒い日のことでした。

門のところで女の人たちの話し声がするから、

外をのぞいてみたんです。

見ると四十代くらいの奥さん風の人たちが六、七人集まっている。

それで 

『どうしたの?』

と声をかけたら、

『ここまで来たけど入ろうかどうしようか、迷っていたんです』 

という返事。

『あらあら、寒いからどうぞお入りなさい』 

と、お堂に上がってもらって話を聞いたんです。

みなさん身なりのきちんとした裕福そうな人たち。

ハンドバッグなんかずいぶん高そうなものを持っていました。

『何のお集まりですか?』

『私たちは、障害のある子供の親です』

お子さんたちがそれぞれ違う障害があって、

今、その子たちは施設に入っていて、

毎週子供の様子を見に来ているということでした。

『それは、ご苦労されましたね』

そう言うと、

『あの子が生まれてきた時は、

子供を殺して自分も死のうかとほんとに悩んだ』 

と打ち明けてくれました。

みなさんが異口同音に 

『どうして生きていこうかと苦しんできた』 

『とても辛かった』 

と。

しかし、

『いろんなことがあったけれど、

今となっては、

あの子たちが私たちの仏さまです』

そう言われたんです。

私たちはそれまでの人生、

順調だったから、

世の中にいろんな苦労をしている人たちがいるということがわからなかった。

あの子たちが生まれたために、

他の人の苦労を思いやることが出来るようになった。

それはあの子たちを授かったおかげで、

とても有り難いことだと思う・・・・・・。

みなさん、とても明るくそんな話をしてくれました。

非常に辛い思いをしたけれど、

今では障害のある子供が自分の生きがいになっている。

お子さんが仏さま、神さま。

とても感動しました。」

私も様々な逆境を経験しましたが、

振り返れば、

『人生で起こること、すべて良きこと』
  
と、

今は思えます。

人生で起こることすべては“学び”です。

すべては己の魂を向上させるための糧となります。

(結論)
『すべては良きことのために起こる。人生で起こることはすべて魂の成長の糧となる』

『すべては良きことのために』
(著者 山川紘矢 角川文庫)

「逆境を越える『こころの技法』」
(著者 田坂広志 PHP文庫)

『心を磨く 中村天風講演録』
(著者 中村天風 PHP研究所)

『寂聴 九十七歳の遺言』
(著者 瀬戸内寂聴 朝日新書)






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