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はじめてのコミケ&パルプスリンガーオフ会 #BrMxic #C96

 ドーモ、タイラダでんです。よくいらっしゃいましたね。

 さて、今年生まれて初めて夏コミなるものに参加し、またその後のオフ会にまでお誘いいただいて、大変に楽しい時を過ごさせてもらいましたので、そのことに関して書きたいと思います。

参加の経緯

 そもそも、僕にとってのコミケというイベントは、「めちゃめちゃ楽しそうだが自分には縁がない祭」でしかありませんでした。

 なぜかといえば、まごうことなきオタクでありながらそれを微妙に隠しながら(成功していたかはわかりませんが)生きてきた僕にとっては、そういったイベントに参加すること自体が選択肢としてあり得なかったからです。

 若い(10~20代くらいですかね)方には信じられない話かもしれませんが、その昔オタクにとっては「冬の時代」といってもいい、オタク=犯罪者予備軍のような扱いを受け(これは案外、今でも変わっていない部分かもしれませんが)、アニメ、漫画、ゲームが好きだと表明することが社会的な死を迎えることと同義である時代が確かにあったのです。

 そんな時代を、しかも日本有数の保守的かつ父権的な地域である九州島ですごした僕にとっては、オタク趣味=人に隠れてこっそりやるものだ、という認識が強く、そのオタクの祭典たるコミケに参加するということなど夢のまた夢でしかなかったのでした。

あと、単純に好きな作品のキャラを裸にひん剥いてエッチなことをするorさせる、そしてそれを読むという行為をみんなでワイワイやりながら楽しむ、というのが全く理解できなかったということも大きい。後で完全に誤解の産物だと分かったのですが。コミケで売られているのはエッチなほんだけではないぞ!

 そんな僕が今回に限りなぜ参加することを思い立ったのかというと、これはひとえに桃之字さん、および遊行剣禅さんご両名の本を買うためだけだと言っても過言ではありません。

 お二方の本だ! 超かっこいい。もちろん中身は折り紙付きの面白さだ!

 それはもういつ頃のことだったか記憶にありませんが、桃之字さんがコミケに参加され物理書籍を出される、と告知されたのを見かけたとき、僕の脳裏にまず真っ先に浮かんだのは、「すごいなあ、楽しそうだなあ、まあでも僕には関係ない」という、ある意味スゴイ・シツレイかもしれない考えでした。

 人が死ぬような暑さの中、何十万人という人の波にもまれる奴の気が知れない……。興味がないといえば嘘になるけれども、その時期は仕事キッツい時期だし……泊りの出張とかあるし……。

 どれどれ……桃之字さんは……三日目に参加か。三日目ということは8月11日、ほうほう、今年はオリンピックの関係でいつもと違うスケジュールなのね……。

 ん? 11日? 

 ということは会社も盆休みに入っているぞ……当日、始発に飛び乗れば昼頃には到着できるな(注:高所恐怖症の僕には飛行機で行くという選択肢が存在しません)……しんどいが行けないことはないぞ……!

 い、いやいや、そうはいっても前日までがっつり仕事だぞ。この時期、僕の仕事は一日12時間労働上等なのはわかっているだろう、無理無理。んーでも、桃之字さんにはいろいろと仲良くしてもらっているし、一度お会いしてご挨拶できたらいいなあ、いや、でも、しかし。うーむ。

 遊行剣禅氏「桃之字さんと一緒に参加することになったぞ!」

 へへ、そう来たかよ――こいつは、行くしかねえなあ! 

 とまあ、こんな感じです。こう書くと桃之字さんには失礼な感じになってしまいますが、桃さんが参加表明した時点でもう一歩のところまで気持ちがぐらついていたのですね。ボンズ殿(遊行氏)の参加が最後の一押しになったという次第です。

コミケ当日~はじめてのそくばいかい~

 さて、そんなこんなで8月11日。前日までの仕事でヘロヘロの体を無理やりたたき起こして、佐賀から博多、そして新幹線に乗って一路東京へ!

 およそ6時間ほどかけて、品川到着(ワグナス!)。そこから今日からのお宿をとった新橋へ。ホテルにキャリーバッグを預け、いざ有明!

 ……ゆ、ゆりかもめ、どこから乗ればよかとですか(いいのですか、の意味)!!!???  乗り場はどこじゃああああ!!!??? そもそも東京、路線図が複雑すぎてわけわからん! 何度来てもこれだけは慣れませんなあ!!

 そんなプチアクシデントにもめげずに、無事ゆりかもめに乗り込むことができました。さあ今度こそ、いざいざビッグサイトへ!

 ――ゆりかもめ、人多すぎ! 馬鹿な、こ、このタイラダがまったく動けないだと!? 

 え、何ですか皆さん。皆さんコミケにご参加されるんですか? そうですか僕もなんですよ。そ、そうか皆さん、皆さんと僕はある意味この大混雑を共に生き延びんとする戦友ですね。いいでしょう、それでは僕も文句は言いません。ここからビッグサイト駅まで30分弱、ともにこの地獄を生き延びようじゃありませんか!

 ――半分ほどがお台場で降りられました。

 ああ。まあそうですよね。今日日曜ですし。明らかにお子様連れの方もいらっしゃったし。まさかこんな小さい子までコミケに? 英才教育にもほどがある、そもそもそれ以前に法的にどうなんですかそれは……なんて一人で悩んでいたのがあほみたいです。

 そんな脳内葛藤をしている間に、ゆりかもめは無事に有明に到着しました。つ、ついに来たぜ。

初めてこの目で見たぞ例の建物。こういう「知っている」だけのものを実際に見られるのは旅の醍醐味ですなあ。

 あ、暑い。そして人がメチャメチャ多い!? 予想の何百倍も多い!!!???

 いや正直、コミケを舐めていたことを告白いたします。多い多いとは言っても、実際行ってみると意外と大したこと無いんじゃない? などと思っていた自分の愚かさをつくづく思い知らされましたね。どんだけ並んでいるのこれ? 前が見えない! え、まさかこの暑さの中ずっと並ぶの? ええ……ええと、もう帰っていいですか?

 幸い、程なく列はスムーズに動き出し、言うほど並ばずに会場入りができましたが、この炎天下で何時間も並ばされていたら生きている自信がなかったですね。桃之字さんやボンズ殿との約束がなければ間違いなく帰っていました。後で聞くところによると、参加した日には熱中症で倒れる人が多かったらしいですね。正直、そりゃそうだろう、という感じです。

 会場入りした後は一路、一路、いちろ……ええと、「制作本舗ていたらく(桃さんのサークル名)」は、「西C40b」でしたっけ……。

 それ、どこ?

 まてまて落ち着きなさいタイラダくん。西と書いてあるからには西館とやらだろう。まずは西館に行けば何とかなるはず……!

 西館、1から4まであるやんけ!!!???

 ええ、どこなんですか……しまったなあ……ブースの番号(なにかのあんごうかと思いました)だけチェックするのに必死で、その箱をチェックしていなかった……ミス……痛恨のミス……!

 今になって思うと準備不足も甚だしい。はっきり言って自業自得ですね。それはともかく、とりあえず人の波に乗ってとことこ歩くこと15分ほど、なんだかんだでようやくお目当ての場所にたどり着けました。

 ――おお、桃之字さんにボンズ殿が、目の前に物理的存在としていらっしゃる!

 これは正直、なかなかに感動してしまいました

 ネットを通してのやり取りだと、どうしてもそこには確かな手触りがない――古い人間の考えなんでしょうけれども。

 しかし今目の前にはお二人がいて、気さくに話しかけてくださる。わあ、お二人ともメチャメチャ良い方たちだ!(その点は全く疑っていませんでしたが)

 そうして無事、お二人の新刊を手に入れることができました。後でお話を聞いたところによると、持っていった書籍の半分は現地でさばけたらしく(それも1、2冊ではなく!)大成功だったそうです。サスガ!

 さて。

 お目当てのものも手に入れたし、もう帰ってもいいな。エッチなほんにはあまり興味がないし(全くないとは言っていない)、正直疲れたのでこれで帰ってもいいかな……でもせっかく来たんだし、一通りは回ってみるか……ええと、まずは西館をぐるっと回ってみますか……。

 え、なんですかこの面白そうな本は。こっちはメチャメチャかっこいいイラスト……え、ご本人!? む、昔からの大ファンです! おお、か、かわいい動物写真集もあるぞ。こ、これは商業出版レベルの資料本やんけ……。

 こちらが当日の戦果の数々です。

 うろうろ見て回るあいだに際限なく増えていく本、本、本。まあしかし、次はいつ来られるかわからない、一期一会の精神で見て回っていましたので仕方がないのです。いいね?

 それぞれの本の感想は別の記事に回すことにします。申し訳ありません。

Barメキシコ焼肉屋編~はじめてのおふかい~

 そんなこんなでホテルへ戻ってきました。一休みするまもなく、ボンズ殿よりDMが、こ、これは……前日桃之字さんからお誘いいただいていた、コミケ終了お疲れ様会の件ですな! 一気に上がるテンション! コミケ疲れも8割ほど吹っ飛ぶ!(芯には残る)

 ルンルン気分で待ち合わせ場所の大井町へ。待つこと数分。おお、あちらからいらっしゃるのはまさに桃之字さんとボンズ殿ではないですか……。

 なんか、人数多くないですか?

 いぶかしむ僕に対し、先手を取ってみなさんの決断的なアイサツ! アイサツはニンジャのイクサにおいては絶対のオキテである。コミケカタログにも書いてある

「ドーモ、しゅげんじゃです」「ドーモ、ババアです」「ドーモ、ディッグアーマーです」

「……ドーモ、タイラダデでんです。なぜおヌシらがここに?」

 って、それは飲み会にお越しいただいたからでしょうに! これは実際予想外のサプライズでした。うわあ、皆さんと飲めるなんてメチャメチャ嬉しい! 

自分でネタにしておいてなんなんですが、「ディッグアーマー」って普通にニンジャネームでありそうですよね。あとジョンさん、初手「ババアです」はズルイ。

 皆さんとはもちろん初めてお会いしたのですが、皆さんが皆さんとも作品からイメージしていた方そのままで、誰一人として「え、あなたがあの作品を?」なんて方がいらっしゃらなかったのは驚きでしたね。作品はうそをつかない

 そのまま大井町の「牛角」へ。パルプスリンガーズオフ、barメキシコin牛角の開始です。

なんかうまそうな肉を焼く。

 そのあとの二次会まで含めて、いろいろな話題で盛り上がりました。以下はその一例です。六割脳みそ(疲れ&酒死ぬほど弱い)の記憶で書いていますので、事実と違っていたらご容赦を。

お望月さんはすごい。すごいがあの人はホント何者なの?

アクズメさんはすごい、「アイカツ!」全くわからない人間にあそこまで読ませるのは正直どうやってもできる気がしない。誤字脱字どころの問題じゃない。

へるまさんのパルプみんなこれが大好き。あれはほかの誰も書けない。

バールさん、あの人はちょっとレベルが違う。すごすぎる。ツイッターでよく「なかなか進まない」とぼやいていることに対して、その場の全員が「そりゃそうだ。あのクオリティーでサクサク進まれたらこっちはたまらん」

「べラゴアルド」はすごい。というか作者のナマケモノさんがすごい世界が完成している。生半可な思考ではあそこまで到達できない。そしてヘッダーの画像も自作しているとかどういうことなの。凄すぎる。好き。

・僕「平成仮面ライダー未履修(クウガ以外)なんですよ。何がおススメなんですかね」ジョンさん「555(ファイズ)ですね(即答)

・noteちゃんはルビ・傍点機能を早く実装して! やくめでしょ!

・ボンズ殿「ラブクラフト履修したいんですけど、何がいいんですかね」僕「いきなり長いのはあれなんで、中編から攻めるのはどうですか。僕のおススメは『宇宙からの色』です」ディッグさん「まちがいない

・逆噴射小説大賞、第2回はあるのかな? というか、参加者は早く続きを書いてください! 読みたい! 

・だから続きを書いてきちんと完結させた牧野さんはすごい

・逆噴射大賞、第2回はレギュレーションを厳しくして絞り込みをはかるのでは?例えば1200字に増やすとか、逆に最後の400字にするとか……との予想に皆さん頭を抱える。

・みなさんの作品の制作秘話、コンセプト、作業環境etc、etc……とくに「いつ書いているのか」「どう書いているのか」は結構皆さんバラバラな感じでした。結論、毎日書いて出すボンズ殿がすごい。全部スマホで書いているしゅげんじゃさんも凄い

・ジョンさんとニンジャスレイヤー第4部との意外なかかわり。そりゃ実況タイムラインを冷静には見られないでしょう。

・『ニンジャスレイヤー』は面白い、からの皆さんの『ニンジャスレイヤー』はじめて話。みんな結構バラバラでしたね。

・ジョンさんの『ジュディ』制作秘話。コロラド……! 遠き地……! 結論:グーグルマップすごい

・「『ジュディ』、ババアのヘッダー画像が完璧であれ以外考えられない」とパルプスリンガー各位の同意が得られる。

・ディッグアーマーさんがガチの方だった。曰く、「建築士のヒーローを書きたかった」その結果、『播磨』は他の誰にもかけない作品になった。凄い。

・唐突に一冊の本を取り出す僕「先生!サインください」著者「いいですよ!(サラサラ)」皆さん「自分のサイン持ってる!すごい!」

直筆サインいただきました。羨ましいでしょう?

・ジュクゴニア、今後の展望をお聞きする。ネタバレなので詳しく言えませんが、こいつは楽しみだぜ!

・しゅげんじゃさん「展開はその場のノリで考えています」ええ……それであのハイテンションアンドハイクオリティなの……?

・「ジュクゴニア」の少年サンデー感は狙っているわけでは無い、からの、パルプスリンガーズ少年ジャンプ感ある人いない説

 などなど……なんか自作の話もした気がしますが、何言ったか覚えていないです(恥ずかしがっているわけではなく、疲れでスイッチ切れかけていたのと、この後の展開のせいで吹っ飛んだ)。

 そんなこんなで約5時間ほど、時間があっという間に過ぎる最高の飲み会でした。いやー、自分の趣味を隠す必要のない飲み会、サイコーですね!今までで1番良かったかもしれません。皆さん、お疲れ様でした!楽しかったです!!!

 ん?んんん?

 あれー、おかしいぞー。

 尻ポケットに入れていたはずの名刺&自宅のカードキー入れがなくなっている????!!!??!!?

(血の気が引く音)

 やばい、とりあえず今の店に戻って……あ、落ちてないですね……。

 じゃあ一次会の焼肉屋ですかね……あ、やっぱり無い、じゃあ連絡先お渡ししますのでもしあったらここによろしくお願いします……。

 駅までの道をたどって帰りましょう……落ちている気配がないですね……。

 駅に尋ねてみては?   あ、届いてませんか……。

 見つからないまま、駅へとたどり着いてしまい、皆さんから慰めのお言葉と、きっとホテルに落ちているだけだから大丈夫との励ましをいただいて、軽く凹みながらホテルへ帰還することとなりました……。



――ホテルに落ちていました。

 あるのかよ!!!!

 いや、もちろん見つかってよかったんですけれどもね。良かったんですけどね!!!

 というわけで、中途半端なオチが付いたところで終わりたいと思います。改めて、一緒に飲んでワオワオしていただいたパルプスリンガー各位には最大限の感謝を。次の機会があれば、そのときはぜひよろしくお願いいたします。

 正直、僕も参加してみたくなってきています。まずは自作を書籍化できるところまで書き進めないとですね。がんばります。

連載中の作品です。よろしければぜひ。おもしろいですよ。

◇いじょうです◇


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