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発達障害のことがシンプルにわかる記事

発達障害について最近はよく知られるようになってきて嬉しいです。だけどまだまだわかっていないこともたくさん。

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発達障害とは?

発達障害とは、先天的な脳機能の偏りのことです。

一般的に人は誰しも小さいときから物事に対して得意不得意はあるものの、成長するにつれてそれらの差がだんだん小さくなります。しかし発達障害者の場合にはその差が大人になって顕著に表れてしまうというのが目に見えてわかりやすい特徴です。

発達障害者支援法という法律では、発達障害の定義が以下のように書かれています。

自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの

発達障害の種類

発達障害にはいくつか種類があります。

●ASD(自閉症スペクトラム)
自分のペースを優先するあまり周囲と協力することが苦手。また他者との情緒的交流が乏しく親密になりづらいので孤独になりがち。

●ADHD(注意欠陥多動性障害)
小さいときには落ち着きがない子、注意散漫と言われたりする。極端な場合、暴れ馬みたいな状態になりがちで、周囲の環境に適応できないと何かしらに依存しやすくなる。

●SLD(限局性学習障害)
知能の遅れはないものの読み書き計算のどれか特定の分野で著しい学習困難をきたす障害。

●ID(知的(発達)障害)
昔は知恵遅れとか精神遅滞とか呼ばれていたもので、一般的にはIQが基準値以下なら数値に応じて障害の重さや訓練方法が検討される。

発達障害者の困りごと

日常生活に照らし合わせて具体的にいうと、

・衝動買いしてしまう
・片付けが苦手
・机の上がゴチャゴチャ
・人との約束をすっぽかしてしまう
・他者との話がかみ合わない
・話の内容に脈絡が無い
・会話が一方的すぎる
・大勢の人がいるパーティーが苦手
・トイレにも行かず何時間でも作業に集中してしまう
・悪気はないのに、相手を傷つけたり怒らせたりすることを言ってしまう
・言い間違えが多い
・誤字脱字が多い
・今やるべきこと、やってることをほっぼりだして別の物事に取り掛かる
・三角食べが苦手(バランスを考えること)
・お喋りするか黙々と食べるか(シングルタスク)
・電話をしながらメモが取れない

など



どれも発達障害者が"ついつい"やってしまうことです。

発達障害は、二次障害が最も怖い

発達障害は生まれつきの障害だと言われているように最初から脳がうまく働かない状態です。

脳にハンデがあると行動も周りとズレてくるのでその度に軌道修正をしないといけないわけで、それもままならなければ時間が経つにつれてズレの程度が大きくなっていきます。

ズレが許容範囲を超えるとある時突然社会生活がきちんと送れなくなり、その結果あらゆる精神疾患を発症してしまいます。

身体に過剰な負荷をかけ続けると身体が壊れますが、同じようなことが心についても言えて、心にストレスをかけ続けると心は病んでしまいます。

生活習慣や体質など生理学的な原因の不調(内因性)を除いては心のストレスはだいたいが上記のようなズレが原因(心因性)で生じるものなので、少しでも違和感やストレスを感じたら早めに原因をリサーチすることくらいはしてもいいと思います。

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