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親子むきあわない。(915文字)


愛はお互いを見つめ合うことではなく、
ともに同じ方向を見つめることである。

Love does not consist in gazing at each other,
but in looking together in the same direction.

サン=テグジュペリ


見つめあうより同じ方向を。
夫婦でも親子でも。
私はマッサージ・楽健法を通し、
痛感している。



コロナ禍をきっかけに
母から学び始めた楽健法。
はじめて3年。
取り組む姿勢、生徒さんへの接し方、
知識、経験の惜しみないシェアなど、
素直に、母の「すごくいい人」に触れている。


あくまでも
他人として見ることができたからこそ、
楽健法を通して知ることのできた母。
万年反抗期気味の自分には
知ることの難しかった姿。

母との関わり方は試行錯誤していた。
似ている部分、わかる部分が多いからこそ、
向き合うと、ぶつかる。
一言多くなる。
見つめあうといろいろと気になる。

自分のように思えるあの人の
たくさんのいいところより、
たった少しの粗が気になりがち。
それが
親子としての距離より
広めスタンスだからこそ
知らなかったサイドをしることができた。
違った見方、角度から見えた。

エウレカ!



母は少々ややこしく、
情緒不安定気味だと思っていた。
けれど自分も母になり思うのは
「どこの母もきっとそんなもの」
だって自分もそうだもん。


  • 家族以外の人には見せない

  • 家族にも見せない

  • 家族以外には見せる

タイプは様々でも
ホルモンの波に左右されながら
どの女性もがんばっているんだもん。
もちろん男性も。


向き合うときも、
片目つぶって。
もしくは薄目で、ぼんやり見ていけたらいいな。
身近な人のことも、自分のことも。


家を出てからは
転勤が重なったこともあり
ほどよい距離感で付き合うことができていた。
そこに楽健法を共に学ぶことで
逃げずとも、向き合わずとも、関わる方法を見つけた。
同じものをみたり、
同じ時間を共有したりすることができている。

平和時代到来。


「らっけんほうは体の循環も人間関係もよくなる」
どうりで!合点。

楽健法のことを書いていた矢先
発案者である真言宗・山内宥厳住職が
一昨日ご逝去されたと知る。


生前のお姿を偲び、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。





いただいたご厚意は、今後の執筆の原動力にさせていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を執筆できるよう 精進していきます。 今後とも応援宜しくお願い申し上げます。