その顔が誰であっても
こんばんは。
俺が幼少期を過ごしたのは変な町だった。
俺の家があったエリアには生活に必要な道具を買い出す施設が一切と言っていいほどになく、巨大な一軒家が立ち並ぶ中に歯医者や交番、郵便局が点在している程度だった。
唯一コンビニが1軒あったが、当時のコンビニは今ほどユースフルな存在ではなかった上、我が母も今より自然派に傾倒した存在だった。そのため、おつかいを頼まれた俺は近所の農家(!?)に野菜を買いに行き、自転車で数キロ離れたスーパーに肉を買いに行ったものだ。そしてそのコンビニ