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Diary FURUSAWA

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毎日の気づきをもらさず記録。
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#建築

近代史「機械」の奥深さ

近代史「機械」の奥深さ

6月1日水曜日。

午前、意匠特論「我々は人間なのか」輪読。今回のテーマは「機械」。近代の中で「機械」が生命体として扱われるようになり、もはや機械が人間化し、人間が機械のための労働者として道具化しているという話。近代における「機械」というテーマはかなり深く、イギリスのモリスによるアーツ・アンド・クラフツに始まり、ドイツの工作連盟、バウハウス、そしてフランスのコルビュジエに至るまで、近代建築史の主要

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悩み、再び。

悩み、再び。

5月13日金曜日。

午前、細田先生、千代先生に進路相談にのっていただく。2人の先生のアドバイスはこれでもかというくらい逆。楽しさ、海外経験の積み方など。ただある意味共通していたのは、設計と研究の視野の持ち方の違い。2つの考え方は逆だから、一方に進んだ後、もう一方に戻ることはよほど気持ちが強くなければ難しいということ。かなり先まで見据えて目的意識をもたないといけない。

午前2コマ、菊竹研究会。都

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不均質な素材が放つ力強さ

不均質な素材が放つ力強さ

5月11日水曜日。

午前、建築意匠特論で「我々は人間なのか」を輪読。石器が作られた理由の考古学的リサーチから人間とデザインについての考察。人間は道具に影響を与えるし、道具も人間に影響を与える。これらはお互いの相互作用の中で変化し続けており、この変化し続ける意味はなんなのか、と言う内容。考古学的アプローチから導き出されるさまざまな時間軸の「衝撃」が語られていたのだけど、難しすぎて発狂しそうになった

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スタジオ・ムンバイ 建築の根源を探る「設計手法」を超えた「建築手法」

スタジオ・ムンバイ 建築の根源を探る「設計手法」を超えた「建築手法」

5月9日月曜日。

午前、ゼミ。屋上庭園から発想された蜂窩空間が、どのようにドミノシステムの延長として発展し、カップマルタンの地で地域と一体として考えられたのか。探っていく方向性が見えた。

午後、海外就職、留学についての情報収集。想像以上に資金繰りが厳しい。どうしよう。

夜、スタジオムンバイについて調べる。インドの建築家で、理論、実務経験を海外で積み、地元ムンバイで設計事務所を開いた人物。設計

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スケールを横断しながら思考できる強力ツール

スケールを横断しながら思考できる強力ツール

5月2日月曜日。

午前、千代研究室の研究ゼミ。
カップマルタンの図面整理をしていたが、Illustratorを使った画期的な方法を思いついた。

歴史研究では図面が書かれた時代、言説が書き起こされた時代から、プロジェクトの設計プロセスを推測し、建築家の思想を読み解いていく。建築家の思考プロセスは複雑で、各プロジェクトの中の構想が行ったり来たりしているため、捉えるのはなかなか一筋縄ではいかない。

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