子育て精神科医の議論

多忙な精神科病院勤務を衝動的に辞めた男。 その後育児・転職・移住を経験中。 世間知らず…

子育て精神科医の議論

多忙な精神科病院勤務を衝動的に辞めた男。 その後育児・転職・移住を経験中。 世間知らずな自分とお別れし、急速に視野拡大再構築中。

最近の記事

ニヤニヤしながら牛乳をこぼす1歳息子を考察

牛乳を「こぼされて」イラッ夏だから水分を摂ってほしいが、好き嫌いが出てきてお茶や水などをあまり飲まなくなった。 牛乳が大好きでいっぱい飲んでくれるので、あげるようにしてみた。 すると、今度はコップを傾けて、服の上にジョボジョボジョボ。「牛乳臭が〜。。と」悲しくなった。 イヤイヤ期初心者の息子自我が少し芽生えてきて、「しちゃいけないこと」をワザと親の前でしてみて、反応を見ることも増えてきた。 イヤイヤ期にも片足突っ込み始めており、親としては我慢の時期と言える。 流石に牛乳を

    • 「自分がしっかりとしていなきゃいけない」思い込みに、寄り添うこと

      子供の頃、母から、 「よく『頭痛い』って不機嫌になったよね笑」 と笑われた。 自分は偏頭痛持ちで、楽しい旅行中でも、頻繁にツラい頭痛で、歩くのもしんどいほどだった。 でも、母は頭痛を訴える僕に、特に何もしてくれなかった、と思う。 人はメンタルや体調が安定している「べき」だ。 そういう価値観が自分にはある。 ワガママじゃない。めんどくさくない。 母は僕に、そういう存在でいて欲しかったんだろう。 それは僕も父親としてよくわかる。 子供にはそうあって欲しい。 子供はそうであ

      • 男性育休は社会を活性化する

        男性育休は、企業内で従業員の内的エネルギーを高め、生産性向上に繋がるはず。 自分は結果的に「育児に転職した」感じになっているが、 この「転職」は自分にとってプラスが多かった。 育児は、休暇じゃない。 むしろ普通に仕事しているよりもずっと大変で、そして面白い。 だから敢えて「転職」という表現にしたい。 普通に育休を取る人は、「出向」という表現が相応しいだろう。 企業から家庭に、育児のために「出向」する。 育児は、あらゆる面で親を豊かにするだろう。 スキル向上、価値観のアッ

        • 育児の始まりは、自分を受け入れること〜子供に理想を押し付けてしまう自分〜

          自分年表を書いて、母と供覧した。 自分がどういう子供だったのか、それに対し母はどう向き合ってくれたのか。よく理解できた。 まず、以前から、母から聞いていた僕のエピソードが、悪い内容ばっかりだった件について。 母としては、今振り返ると「良い子だった」「育てやすかった」と。それが主な感想で、何回か確認したが特に悪い子だったという発言は無かった。 もちろん今の僕に気を遣っているのかもしれないが、少なくとも極端に育てづらいことは無かったらしい。 特に新しく得られた情報は無かった

        ニヤニヤしながら牛乳をこぼす1歳息子を考察

          【気付き】ワンオペ育児はなにが一番つらいか?→夫婦での「共感」の機会が少ないこと

          近況 この4月から妻にワンオペ育児をお願いすることになった。 しかし今回、ちょっとしたコミュニケーション・エラーがあり、考えるきっかけとなったので、記録を残す。 それまでは、現在4ヶ月の息子を、夫婦2人で育児してきた。 僕はあまり器用な方ではないためか、2人でやっていても大変なことが多かった。 (ワンオペ育児をしている親を、本当に偉いな、と尊敬の念でいっぱいである) 4月から僕は遠方で単身赴任的なことをしている。 その間、妻が家でワンオペ育児をすることになった。 夜は電話

          【気付き】ワンオペ育児はなにが一番つらいか?→夫婦での「共感」の機会が少ないこと

          【呟き】初めて大人になってからの友達ができました

          妻が、参加していた勉強会で知り合った人たちを数人誘って、数ヶ月前からオンラインで交流会をするようになりました。 最近僕も参加させてもらうようになりました。 「この場が楽しみで日常を乗り切れている」と言ってくれる人もいて、心が温まります。 皆で夢や希望を語ったり、過去の経験や苦労に基づいた知見を共有することが、とても充実した時間だと感じます。 「友達」って、こういうことなんだろうなと思います。 価値観を共有して刺激を受けて、自分の世界が広がるような感覚。 「大人」になってか

          【呟き】初めて大人になってからの友達ができました

          育児の中に楽しみを見出せるか?

          1. 近況息子も2ヶ月が過ぎ、親を見てニッコリ笑うようになった。可愛い。とにかく可愛すぎて、幸せな気持ちになる。 この前、知り合いからこのようなことを言われた。 「育児楽しいでしょ〜?なんで虐待なんてする人がいるんだろうね。ありえないよね」 その発言自体に異論は無いのだが、同時にこうも思った。 2. 育児のやりがいについてたしかに、育児はやりがいがある。だが、やりがいがあるからと言って、大変なことには変わりない。 育児を乗り切るには、自分で自分を大事にしなけれならない。

          育児の中に楽しみを見出せるか?

          【夢】履歴書に「育児歴」を書く時代がくるか?

          1. 仕事をせず育児だけで過ごす毎日が、思ったよりもずっと楽しい妻と2人で育児をしながら2ヶ月が経った。 妻の方は産休からの育休という普通のルートだが、僕自身は体調不良から休職をした数ヶ月後に子供が生まれた。 そのまま復職せずに今まで育児に専念して過ごしている。 この2ヶ月、振り返って思うことは、とにかく楽しいということ。 休職したことを、今は1ミリも後悔していない。 2. 仕事人間だった自分もともと自分は仕事人間の傾向があり、休職直後は仕事せずに過ごすことが苦痛なのでは

          【夢】履歴書に「育児歴」を書く時代がくるか?

          子供の「行動」を肯定するのではなく、「存在」を肯定していく

          1. 親がしてしまいがちな褒め方子育ては、とにかく大変。 とにかく親は疲れていますし、子供は元気が有り余って活動し続けており、何か怪我をしたりしないか見ておくだけでも一苦労です。 だからこそ、子供が「おりこうさん」だったら、ついほめてしまいがちです。 「きちんと座っていられてえらいね〜!」 「騒がなくておりこうさんね!」 等々。 2. 親が「こうあるべき」を無意識に刷り込んでいるかもしかし、それを聞いた子供は、こう考えるかもしれません。 「きちんと座っていたらおとうさん(

          子供の「行動」を肯定するのではなく、「存在」を肯定していく

          子供を「制御」するのではなく、支援する

          1. 我が子の現状まだ2ヶ月に満たない我が子ですが、とにかく「寝ません」。これは昼間の話で、夜は寝てくれるので助かっているのですが、とにかく昼はほぼ起きていて、親がそばに居ないと、尋常じゃないボリュームで泣き続けています。 筋力・パワーも凄いです。泣いているときにオムツ交換などすると、腕を蹴っ飛ばされ、身体を反らせて全力で泣いています。 ただ、そういう悩みを先輩パパママにしても、「あ〜、みんなそうだよ〜」とあっけらかん。確かにそうなのかも知れないが、それにしても子育ては大

          子供を「制御」するのではなく、支援する

          男性育休取得して本当に良かった3つのこと

          僕の場合は育休というよりは、出産3ヶ月前に仕事の過負荷により休職して、そのまま退職して、無職になって育児に突入したわけで、多くの方とは事情が異なると思います。 とはいえ、男性育休は約1年間取得させる義務が職場にはあります。これをどんな人でも活用するべきです。 今回は自分なりに、「休んでいて良かった」と思う理由を3つ挙げたいと思います。 1. 育児の当事者になれた 毎日リアルタイムに母親と同じ体験が出来る。だから2人で嬉しいことを共有できます。うちはまだ子供は首も座ってい

          男性育休取得して本当に良かった3つのこと

          コロナは注意しながら生活するけど、人との交流を自粛し過ぎるのは危険。

          日本のコロナ自粛は5年10年続く。 「コロナはただの風邪だから、経済を回したり、健やかに過ごしましょう」と言える政治家は、日本には出てこない。全世界がコロナを話題にすらしなくなったレベルまで時間が経たないと、今までの政策の流れは変わらないだろう。 人との交流が減るのは強い心理的悪影響がある。 自殺の対人関係理論(Joiner, 2009)は、自殺リスクを高める社会的要因として、「所属感の減弱」を挙げている。対人交流が減少すると、社会やコミュニティへの所属感が減弱し、社会的

          コロナは注意しながら生活するけど、人との交流を自粛し過ぎるのは危険。

          箱根駅伝の感想

          箱根駅伝を観て2点感想を持ちました。 1つ目は、箱根駅伝の変わらないクオリティです。他の陸上競技と比べて圧倒的な視聴率と人気を維持し続けています。(もちろん賛否両論ありますが) 箱根駅伝はコースが面白いです。上り下りが多く、そのため結果予想が難しく、優勝候補が順位を落としたり、逆にジャイアントキリングが起きたりと、視聴者にとってはドラマチックな展開になりやすいと思います。(選手にとっては厳しいということですが…) 2つ目は、以前と比べると「レベルが上がった」ことです。トレ

          アウトプットの場としてSNSを利用する

          SNSをなぜ利用するか。 動機は人それぞれ様々あるが、そのひとつに「アウトプットの場」を意識する人は多いと思います。 アウトプットは自身の思考や知識を整理する方法論としても有効であることは科学的に示されています。 能力開発のステップとして、「知る、わかる、できる、伝える」の4段階があります。勉強してその知識を「知」っても、「わかる」段階まで至らないと定着しません。そしてそれを実行して「できる」状態にしたり、人に教えるなどして「伝える」ことによってさらに深まります。 特に

          アウトプットの場としてSNSを利用する