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子供の「行動」を肯定するのではなく、「存在」を肯定していく

1. 親がしてしまいがちな褒め方

子育ては、とにかく大変。
とにかく親は疲れていますし、子供は元気が有り余って活動し続けており、何か怪我をしたりしないか見ておくだけでも一苦労です。

だからこそ、子供が「おりこうさん」だったら、ついほめてしまいがちです。
「きちんと座っていられてえらいね〜!」
「騒がなくておりこうさんね!」
等々。

2. 親が「こうあるべき」を無意識に刷り込んでいるかも

しかし、それを聞いた子供は、こう考えるかもしれません。
「きちんと座っていたらおとうさん(おかあさん)が褒めてくれる」

でも、近年一般にも知られるようになってきたADHDの子供にとっては、「きちんと座っている」ことは性質上難しいのです。
もう少し子供が大きくなったときに、「それすらも出来ない自分はダメなんだ」と思ってしまうかもしれません。
(もちろん全く褒めないよりは、良い行動が強化されるので良いことですが…)

3. 刷り込みが極端だと、精神的不調に繋がることがある

心理学者ユングによると、人間の頭脳のうち90%は無意識で構成されていると言います。無意識は、文化や、親の刷り込みにより形成され、「外では姿勢良く座っていなければならない」と無意識に作用され、行動が規定されます。
そして、その無意識が肥大化することで、拒食症や社交不安症などの発症に繋がることがたまにある、と言われています。
(ただ、だからといって、精神的な不調が「親のせいだ」ということは無く、ある種運命的というか、親がベストを尽くしたところで発症することもあります)

4. 親はなるべく「行動」ではなく「存在」を肯定すると良い

子供には、「無条件に」愛してくれる大人がいた方が、精神的に安定すると言われています。

だから、行動に対する褒め方としては、「頑張ったね」と大まかにしておくのが良いです。
また、普段から子供のことを「好きだよ」「あなたが居てくれるだけで嬉しいよ」と存在そのものを肯定することも重要です。

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