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育児の中に楽しみを見出せるか?

1. 近況

息子も2ヶ月が過ぎ、親を見てニッコリ笑うようになった。可愛い。とにかく可愛すぎて、幸せな気持ちになる。

この前、知り合いからこのようなことを言われた。
「育児楽しいでしょ〜?なんで虐待なんてする人がいるんだろうね。ありえないよね」

その発言自体に異論は無いのだが、同時にこうも思った。

「育児は可愛いだけで乗り切れるほど甘いものじゃない」

2. 育児のやりがいについて

たしかに、育児はやりがいがある。だが、やりがいがあるからと言って、大変なことには変わりない。
育児を乗り切るには、自分で自分を大事にしなけれならない。

心理職の立場から、

自分を大事にしながら育児と向き合う

をテーマに、そのために必要な心構えを考察してみる。

3. 親が「犠牲になっている」という感覚を抱いてしまうと…

育児をしているとつい、「子供のためだから」と自分の欲求や願望を犠牲にしてしまう人がいる。
私の母親がそういうタイプだった。無趣味で専業主婦で、子供の教育に全てのエネルギーを割いていた。
そのためか、かなり執念が強く、かなり厳しく怒られて教育されてきた。

そういう形はあまり健全ではない。
結局親が「こうあるべき」形に仕向けようとするケースが多い。

親が自分の欲求を犠牲にした結果、子供の欲求も犠牲になる

という結果になってしまう。

4. 育児で「自分の得になること」を見出す

それではどうすれば良いか。
育児が自分の「得」に置き換わることが大事だ。自分が楽しいから育児をしている、という論理に置き換えられると、親子共に健全な心で育ちやすい。

例えば、泣いて収まらない子供に対して、

「パパが抱っこしたいから抱っこさせてね〜」

と声掛けをする。

また、子供のために飲み会に行けない、と悩んだとき、
「その代わりママパパ友が増える」
と考える。
(個人的には、子供は「期限付きのフリーパス」だと考えている。子供が居るから親も児童館に入れる、人に警戒されにくく、人から声も掛けてもらえる!)

5. 自分の育児適性を理解することも大事

また、自分を大事にするために、自分の育児適性を理解することも重要だ。

たとえば、オムツ替えが苦手である、という悩みがある人がいたとする。

それは、決して甘えであるとか、子供に愛情が無いとか、そういうことでは無い。
感情と別次元の話として理解した方が良い。

つまり、自分の性質として、

「自分はオムツ替えという作業が苦手な人なんだ」

と理解する。

それを家族で共有し、対策を一緒に練ることが望ましい。
お互いにラクになる部分があるかもしれない。

もちろん、配偶者に自分の欠点を見せることに抵抗がある人も多いだろう。
ただ、今この場で自分の欠点を曝け出せなければ、恐らく一生隠し通さなければならなくなる。

育児はほぼ唯一の夫婦2人の共同作業であり、だからこそ、

自分の苦手な所、悩みを最も共有しやすい

とプラスに考える。

自分の場合は、夜泣きされたときに最もイライラしていた。自分はもともと寝付きが悪く、夜に一度起きてしまうと、ほぼ朝まで眠れない。
それを妻に共有すると、昼寝の時間を多く確保することを勧められた。
今は毎日の日課として昼寝を心掛けるようきしている。
妻も妻で苦手なことがあり、話し合いの毎日である。
それがお互いの理解に繋がり、2人で育児をアップデート出来たし、お互いの信頼感も深まっていると思う。

6. まとめ

育児は大変。だからこそ、親も自分を大事に育児に取り組むことが重要だ。
そのために、
・育児によって「自分に得になること」を探す
・育児適性を理解し、夫婦で共有する
ことをオススメする。

皆さんの「楽しい育児」の一助になればと思う。

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