省三

笑うのも笑わせるのも大好き!

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  • 大喜利

    大喜利のパターンを書いた拙稿をまとめました。

記事一覧

大喜利の回答の見方

本記事は、他者の大喜利の回答につき、その評価・裁定をする場合に留意すべきと私が考える点を、評価の手順とともに紹介するものです。 なお、現実に評価をしている方々の…

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4年前
7

「法学の入門書」入門

 今回はお笑いあまり関係なく、法学に興味がある、または法学部に入ったけどいまいち「法学」がわからない、という方に「法学」一般の入門書をおすすめするための記事とな…

省三
4年前
11

ストリートミュージシャン

「ストリートミュージシャンてかっこええやんか」 「夢追う人って感じでかっこええわな」 「俺ストリートミュージシャンに憧れててさ、最近路上でライブしてんねん」 「…

省三
4年前
2

もしかして、私たち、入れ替わってる~!?

時代遅れの詰め襟に窮屈さを覚えながら、本村重彦は通学路を駆けていた。左手首には、近くのホームセンターで買った、昆虫を思わせる暗色の腕時計が、7:56と表示している。…

省三
4年前
3

大喜利回顧録俺

本稿では、(いつもの)大喜利の技術論ではなく、大喜利をやりはじめて今にいたるまでの所感や行動について回想します。個人的な話だけしても面白くないでしょうから、ときど…

省三
4年前
5

[有料化済み]大喜利の技法(2021年2月24日、付録を追記しました)

本稿は、これまで書いてきたnoteの記事のうち、長きに渡って閲覧いただいております「大喜利回答パターン」と同様の趣旨のnoteです。本稿では、より実践を意識したご説明を…

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4年前
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noteを書くnote

本稿では、文章を作成すること、いわゆるライティングの方法とその効用について持論を述べたいと思います。かく言う私自身が最近noteやTwitterで文章とよべるほど長い一連…

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4年前
7

Twitterにおける政治的発言の前に

政治的なトピックについてTwitterで発信する際に、より建設的な議論をするために必要だと私が考えたことを書きたいと思います。政治的発信をする方々に対する私からの提案…

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4年前
3

法学部で勉強できなかった話

法学の修士課程に進むにあたり、学部時代のことを振り返ってみたいと思います。法学系の大学院に進みたい方向けです。 最近意識高めのnoteばっかり投稿していますが、学部…

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4年前
2

脳トレポジショントーク

本稿は、頭の体操としてポジショントークをやってみよう、という誘いです。うまく建前を考える能力を養いましょう! 1.ポジショントークとは一般にポジショントークとは、…

省三
4年前
5

日常でイキル法的思考(リーガルマインド)とやら

徒然なるままに法学部で学んだなかで日常的な思考に影響を与えた考え方を、六法なんか関係なく書き連ねていこうと思います。ちょっと反道徳的に見えるかもしれませんが、私…

省三
4年前
5

天才のふりをしてみた

1.はじめに本稿は、バカを自認する私がいかにして天才のふりをしたか、という実体験をベースにしつつ、4年前よりかはマシになった(と思う)現在の私のオツムで"頭が良い"と…

省三
4年前
11

謝辞(テンプレ化する脱テンプレ)

謝辞が話題なので非テンプレの謝辞の一例を作りました。 ───以下本文─── みなさんこんにちは。 もしかするとこーんばーんはー!(明るく。両手で手を振りながら。)…

省三
4年前
2

高校4年生のための読書案内(路頭編)

こんにちは。2019年度卒の元大学生です。コロナのせいで外出しにくい今日この頃、家のなかで本でも読むのが一番です。今回は、主に大学新入生に向けて、専門的具体的な文献…

省三
4年前
1

卒論(法学部)黙示録俺

たまにはマジメな自分も見せておきたいと思ったので、今回は珍しく卒論を書いたときにタメになった参考文献や、自分が資料を利用するときにやった方法を紹介しておきたいと…

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4年前
14

一言大喜利のすすめ

「ボケて」をはじめとして、お題に対して様々な回答があるなか、一般に短い回答がよしとされる傾向があります。 本稿では、なぜ短い回答がよしとされるのか、短い回答をど…

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4年前
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大喜利の回答の見方

本記事は、他者の大喜利の回答につき、その評価・裁定をする場合に留意すべきと私が考える点を、評価の手順とともに紹介するものです。

なお、現実に評価をしている方々の評価方法の記述ではなく、私の考える「公平」な評価の仕方(おそらくそれは唯一のものではありません)を扱うものであり、他の方々による評価を得るための方法論ではないことをご了解ください。

はじめに大喜利だけでなく「お笑い」一般の評価については

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「法学の入門書」入門

 今回はお笑いあまり関係なく、法学に興味がある、または法学部に入ったけどいまいち「法学」がわからない、という方に「法学」一般の入門書をおすすめするための記事となります。

 私は法学部を卒業しただけのしがない学生ですので、拙いご紹介になってしまいますが、流通している入門書はいずれも素晴らしいものだと思います。本記事でご興味を持たれたならば、是非ともいくつかの入門書を流し読みしてもらって、気に入った

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ストリートミュージシャン

「ストリートミュージシャンてかっこええやんか」

「夢追う人って感じでかっこええわな」

「俺ストリートミュージシャンに憧れててさ、最近路上でライブしてんねん」

「へー、ええやん、バンド?」

「いや一人でやらしてもろてるわ」

「一人でかいな、すごいなぁ。何やってるん」

「エアギターや」

「エアギター?」

「ロックやろ」

「いやエアギターだけではロックがどうかはわからんがな、BGMにな

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もしかして、私たち、入れ替わってる~!?

時代遅れの詰め襟に窮屈さを覚えながら、本村重彦は通学路を駆けていた。左手首には、近くのホームセンターで買った、昆虫を思わせる暗色の腕時計が、7:56と表示している。

よし、これなら電車に間に合いそうだ。いつものことながら、"予定通り"の遅刻スケジュールにしたがう重彦は路地を飛び出した。

「キャッッ!」

重彦が気を失う前に見たのは、いまどき珍しい、真っ白なセーラー服であった。

……

「あい

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大喜利回顧録俺

本稿では、(いつもの)大喜利の技術論ではなく、大喜利をやりはじめて今にいたるまでの所感や行動について回想します。個人的な話だけしても面白くないでしょうから、ときどき一般論とムリヤリ結びつけて教訓じみたことを言いますが、説教おじさんが嫌いな方は無視してください。折りに触れいくつか拙稿をご紹介いたしますが、お読みいただいていなくても支障はありません(でも全部無料なので読んでもらえると嬉しいです)。

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[有料化済み]大喜利の技法(2021年2月24日、付録を追記しました)

本稿は、これまで書いてきたnoteの記事のうち、長きに渡って閲覧いただいております「大喜利回答パターン」と同様の趣旨のnoteです。本稿では、より実践を意識したご説明をしたいと思います。その背景となるパターン等の考え方については、拙稿「大喜利回答パターン」等の記事をお読みください。無料です。

※本稿は以前無料で公開していたものを有料化したものです。ご購入の際にはご注意ください。

というのも、「

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noteを書くnote

本稿では、文章を作成すること、いわゆるライティングの方法とその効用について持論を述べたいと思います。かく言う私自身が最近noteやTwitterで文章とよべるほど長い一連の論を構成していないので、説得力に欠けるかもしれませんが……誰かお題をください……

0.ライティングとは本稿では、専門分野のレポートや論文ではなく、日常生活における思考表現及び思考の補助手段として文章を書くことをライティングとよ

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Twitterにおける政治的発言の前に

政治的なトピックについてTwitterで発信する際に、より建設的な議論をするために必要だと私が考えたことを書きたいと思います。政治的発信をする方々に対する私からの提案として受け取ってくだされば幸いです。

0.「政治的発言」本稿における政治的発言とは、政権に関する意見や統治機構、行政運営の事案等についてだけでなく、ある事項につき、それをいわゆる「社会問題」として発信し、他者の認識や行動の変容を促す

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法学部で勉強できなかった話

法学の修士課程に進むにあたり、学部時代のことを振り返ってみたいと思います。法学系の大学院に進みたい方向けです。

最近意識高めのnoteばっかり投稿していますが、学部時代に私がどれだけ成績が優秀だったのかといえばカスでした。まあそのおかげで勉強したいなぁと改めて思い大学院に進学することになったので、悪いことばかりじゃなかった気がします。

ただ、私は結構特殊な形での進学(後述)なので、スタンダード

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脳トレポジショントーク

本稿は、頭の体操としてポジショントークをやってみよう、という誘いです。うまく建前を考える能力を養いましょう!

1.ポジショントークとは一般にポジショントークとは、自らの立場を維持または向上させることを目的に行う言論を指すと思われますが、本稿では、ある結論を支持することを措定し、その見解を正当化しようとする試みを指すものと考えてください。

この定義の差違をもう少し説明しますと、前者の、一般的な定

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日常でイキル法的思考(リーガルマインド)とやら

徒然なるままに法学部で学んだなかで日常的な思考に影響を与えた考え方を、六法なんか関係なく書き連ねていこうと思います。ちょっと反道徳的に見えるかもしれませんが、私がしたいのはドートク等の規範を相対化することであって、「法ではないのだから従ってはいけない!」ということではありません。従ってもよいけれど、従わなければならないわけではないということです。

なお、あくまでも私は法学部を卒業したにすぎません

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天才のふりをしてみた

1.はじめに本稿は、バカを自認する私がいかにして天才のふりをしたか、という実体験をベースにしつつ、4年前よりかはマシになった(と思う)現在の私のオツムで"頭が良い"とは何か・どうやって"マシ"になるかを考えてみたいと思います。

2.知性の相対性知性は相対的なものです。といっても、それは単一の尺度に基づいて「上には上がいる(1位は除く)」といった、ランキング的な相対性ではありません。知性は、人によ

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謝辞(テンプレ化する脱テンプレ)

謝辞が話題なので非テンプレの謝辞の一例を作りました。

───以下本文───

みなさんこんにちは。

もしかするとこーんばーんはー!(明るく。両手で手を振りながら。)

本日は足元の悪いなか、こーんなに集まってくれて(手を大きく回す)、暇なのかなー?

ウソウソ、お兄さん(お姉さん)、とーっても!嬉しいよー!

そうそう、今日は私たちの卒業式なんだ!みんなは、ちゃーんと卒業、で・き・た・か・な?

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高校4年生のための読書案内(路頭編)

こんにちは。2019年度卒の元大学生です。コロナのせいで外出しにくい今日この頃、家のなかで本でも読むのが一番です。今回は、主に大学新入生に向けて、専門的具体的な文献よりむしろ、読書に関する考え方や習慣一般を書いていきたいと思います。一部書籍を紹介しますが、「本を読もう!」と思っていただけることが目的なので、「この本を読もう!」でなくても大丈夫です。

教養について教養って一体何なんだろうか。「みん

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卒論(法学部)黙示録俺

たまにはマジメな自分も見せておきたいと思ったので、今回は珍しく卒論を書いたときにタメになった参考文献や、自分が資料を利用するときにやった方法を紹介しておきたいと思います(思い出を振り返ろう企画)。

なお、今回紹介するのは、法学部における卒論の書き方であること、当時私は友人たちに比べてやる気がなかった(A4のページ数で周囲と比べて半分以下です。皆は最低でも40枚書いてるんだぜ?おかしいだろ。また、

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一言大喜利のすすめ

「ボケて」をはじめとして、お題に対して様々な回答があるなか、一般に短い回答がよしとされる傾向があります。

本稿では、なぜ短い回答がよしとされるのか、短い回答をどのようにして作成するか、の二点について解説します。

1.設定としてのお題大喜利のお題は、回答の背景になる「誰が」や「いつ」、「どこで」などを設定して、残りの部分「なぜ」「何をした」などを問うものです(もちろん設定のディテールを付加して回

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