法学部で勉強できなかった話

法学の修士課程に進むにあたり、学部時代のことを振り返ってみたいと思います。法学系の大学院に進みたい方向けです。

最近意識高めのnoteばっかり投稿していますが、学部時代に私がどれだけ成績が優秀だったのかといえばカスでした。まあそのおかげで勉強したいなぁと改めて思い大学院に進学することになったので、悪いことばかりじゃなかった気がします。

ただ、私は結構特殊な形での進学(後述)なので、スタンダードな、もっといえばキチンとした学部生活を送ったわけではないです。ご了承ください。

1.大学入学と学生の心理

大学に入学することが決まり、学生は、これまでの大学受験のプレッシャーから解放され、次の目標を固く胸に誓うことでしょう。せっかく咲いたサクラ、ここで散らすわけにはいきません。

私はというと、「よっしゃ!官僚なったるわぁ!!!」と思い、大学院進学なんて全く考えていませんでした。しかも、一年時には法学以外の科目のほうに心奪われ、分野を問わずやたらめったら本を読み漁り、独学では法学なんてほとんど勉強しませんでした(そのおかげで一・二年次の、いわゆる一般教養科目の成績だけは良かったのですが。ちなみに試験対策のグループになんか入ったことありません。ざまぁみろ)。

というか官僚になるにしても法学受験はあるのだから勉強しとけよと思いますが、当時は「まだ早い、視野狭窄にならんために専門外のこと勉強しとくんや!」などと言っていました。

専門的な進路を選択肢に入れる場合は、ちゃんと下調べをして、その準備、少なくとも何を勉強すべきかくらいは押さえておきましょう。基本的に学知は無駄にはなりませんし、趣味と専門(一致しているならすごいと思いますが)を同時並行して独学しておきましょうね(震え声)。

2.所属する集団

入学し、いよいよ大学生活がはじまります。大学生活において、所属する集団というのは学生の生き方を左右します。学内ならば語学やサークル、ゼミなんかがメインでしょうか。

サークルやゼミは、できるだけ多様性のあるところにしましょう。目標がコロコロ変わっても目標が共通してる友達がいるところです。院進学を目指すなら、そういった同期や先輩の多いところにお世話になりましょう。随分モチベーションが違います(後述)。

ところで、私は語学、何を学んだでしょーかっ!?まあまあ、腐っても法学の研究に携わろうかという人間ですよアタシは。相場は決まってるでしょう?そうですそれそれ。みなさん、わかりますよね?

ロシア語です(!?)。だってプーチン頑張ってたし。

幸い、語学のクラスには多様性に富んだ学生たちがいましたし、私は結構中心的な人間として過ごせていました(これが本当なんだからわかんねえよな人生)。

しかし、語学から派生したサークルやゼミがいけなかった。仲のよい友人に引きずり込まれた(単に誘われて「いいなぁ」と思っただけなのですが)のが転落の第一歩でした。

ちなみに、「普通はサークルも最初から入ってるもんなんじゃないの?」と思ったそこのあなた。スルドイ。詳細は省きますが、一年の前期は宗教のダミーサークルに騙されかけてて忙しかったため他のサークルに入る機会を逃してしまったのです。教祖サイドや俺は。二年の春にはそいつらの新歓を邪魔するので忙しかったけど。

勉強系のサークルに入るのは一年の後期になってからでした。ここでも一波乱あるわけですが、悪くない学習環境でした。

2.1.サークルの恐ろしさ

語学とサークル共通の女友達に酔っぱらって意識のないまま告白してフラれそれが言いふらされました(ガーン。「誰にでも言ってそう」じゃねえよクソが。後日他人から言われて告白したこと思い出したわ)。これが二年前期。まだ元気な頃。

そしてさらにその話は、後々ゼミ内の知人にも知れわたり、ごまかしがてら「でも今はキミのことが好きだから」などと口を滑らせ、自滅。こっちの子は、言いふらすなんてことしなかった。エライ。「なんでウソつくの?」は笑うしかない。

3.ゼミという悪夢

……とまあ、ここまでなら単なる笑い話なのですが、本格的にワタクシ、ダークサイドに落ちます。主たる問題はゼミでした。本来ならば、ゼミにおける資料の収集や読解、レジュメ作りや学友との議論等は、研究に必須の能力を育むには格好の場です。本当に大事。

でも、合わなかったら最悪ですね。毎週会わなきゃいけないしグループ発表もあるんだもん。なんやかんやでやめたいなぁと思ってもやめにくいですし。メンタルやられるとしたらゼミなどの、人間関係の濃厚な場所における確執等です。

3.1.構成員

まず、同期の構成。ワケあってモグリという形で二年前期から参加することになりましたが、一年次の決意もむなしく、私は「学者もええかなぁ」などとも考え始めていました。しかし、私以外の同期の志望進路は、法曹、法曹、ひとり飛ばさんでも法曹、法曹……でした。

みなさんは、自分の志望進路を考慮したうえで、志望進路がある程度似ている仲間のいるゼミに入りましょう。

一人ひとりはそれなりに仲が良くても(仮定)、進路の違いは壁になって現れてきます。学年LINEでは、「法曹志望各位へ、■■先輩が答案の添削してくれるらしいです!」(いや法曹志望LINEでやれや)からはじまり、法曹志望でもない私が彼らよりできることに嫉妬して(というふうに私は解釈してます、見てるか同期のカスども。教授からの評価聞いてキレちゃったのか?)色々口うるさく揚げ足をとったり嫌がらせしてくれたりします。まあ、単純にソリが合わない集団に適応できなかっただけ、という節もありますが割愛します。

(ワードのコメント欄で間違った指摘を延々してきたり、学年で集まるときウソの集合場所を教えてきたり、立論のための集合を知らせてこなかったり、私の意見に反論できなくても「なんかその理屈キライなんだよね」で却下してきたりします。他にもあるぞ、俺の誕生日はLINEもよこさないくせに誰かの誕生日会には来いって言ってきたりもしたよなぁ!?俺が後輩に出した課題を「やらなくて良い」とか言ってくれたりもしたね。仕舞いには私の大学用アカウントに捨てアカで誹謗中傷やぞ?もっと本格的なやつもありますが、まあこれくらいにしときます)

そんなこんなで半年で、私は、躁状態のときにしか学校に出ない、ユーモアピエロになりました(このときついたあだ名が「明るいサイコパス」「笑い仮面」です。ちょっとジョーカーっぽくていいですね)。教室に行ったら蕁麻疹が出たんすよ、すごくない?家にいるときは眠くなくても寝転んで、明日になるのを待つだけです。勉強なんてできるわけがありません。公務員試験?無理無理。もっとありますが趣旨からぶれるしキタナイのでやめときます。

3.2.専門分野

次に、専門分野のお話です。できるだけ興味関心のある分野のゼミで教授と仲良くなっておきましょう。また、研究室にはゼミ出身者の占める割合も多いので、人間関係を築きましょう。

私ですか?関係ない法分野に進学しました!友達?いません!講義で最前列に座ってときどき喋ってただけで教授・学友ともに面識はないに近かったと思います!たまに一方的に知られてるときがあるけど(一・二年のときの発言型の講義で喋り倒したので)、少なくとも私は知りません。きつい。

進学の前に、研究室訪問という、要は担当教授になるかもしれない人との顔合わせが必要になるので、その担当教授もお近づきになっておくに越したことはありません。講義や課外、サークルでお話をしておく、という手もありますが、最も距離が近いのはゼミでの交流だと思います。

また、卒論、というかゼミ論を課すゼミもあると思います。卒論の製作は、興味・関心のある分野ならば、基礎固めにもなり、研究のイロハが身に付くので、是非やるべきです。仮に課されなくても書いてみて、教授に指導をお願いしてもよいくらい価値のある作業です。

私は興味・関心の湧かない(とはいえ奮い立たせましたが)分野の論文を書くこととなり、興味関心のある分野の勉強に割く時間が食われてしまいました。研究のアロハくらいは身になった気もしますが。評価も悪くなかったし。

4.学部成績

はい、良いほうが良いに決まってます。定期試験がんばりましょう。以上。

というのは寂しいのでもう少し具体的に書いておきましょう。内部進学なら、GPAとしては3あれば十分(らしい。教授が言ってた)です。ただし、外部からの場合は、3.5くらい必要なのかなぁ、と思います(ロースクールで門前払いをうけた知人がいて、そう言っていただけなので本当のところはわかりません)。メンタルやられなかったら、とれる成績だと思います。自慢ですが、出願時の成績についてはメンタル崩壊の影響を最小限に押さえることができ、私は筆記試験が免除されて嬉しかったです(あったら落ちてた確信があります。対策もしてねえし)。

メンタルさえやられなければ真面目に講義聴いてるだけで単位は出ますし、定期考査もきっちり講義内容を復習するだけで悪くない成績が出ます。ちなみに、私は天才のふりをしていてノートを取っていませんでした。ノート持ち込み可の試験のときはビビりましたね。新品のノートに「はらぺこあおむし」とだけ書いて持っていきました。実話です。Twitterにも書いたし。結果?覚えてない(嘘)。

卒業時のGPAは私自身笑えないので、はっきり自分がバカであるということは自覚しています。

5.独学

受験に際して研究計画書的なものも書かないといけない場合、独学によって、自分の興味・関心のあるテーマを、できるだけ具体的に設定できるだけの知識を吸収しておく必要があります。

これは、基本書を押さえ、評釈を読み、参考文献から論文等を読む、という作業になると思います。別に今すぐ論文を書く必要があるわけではないですが、修士論文を書くのが修士課程の目標なので、「このテーマで論文を書くためには、どんな知識が必要か?そしてその知識はどの分野の学習によって得られるだろうか?」という問いに答えられるようにしておきましょう。まあ、興味のある分野である以上、意識して時間をとる、くらいの感覚であたれば大丈夫なのかなぁと思います。

面接では研究計画書について質問されるので、真摯に、わかっていることはわかっている限りで書き、聞かれたら答えられるようにし、わからないことはわからない、と言える勇気を持ちましょう。だって、わからないからわかりたいと思うんですから。何のための指導教授なんだコノヤロウ、くらいの感覚で臨みましょう。

6.結語

はい、このように学生時代を振り返ってみましたが、ひどい学生生活ですね。しかし、冒頭にも書きました通り、「勉強できなかった(しなかった?)」という自覚のおかげで、「勉強したい!」と思えたという皮肉な、そして嬉しいプレゼントもついてきたわけです。

人間万事塞翁が馬、といいますが何が良くて悪いのかわかりませんね。人生、なるようになるし、なるようにしかならないんだなぁと思います。消化できていない、いやーな思い出もあります(というか嫌な思い出しかありません)が、みなさん、なんとかヘラヘラ生きていきましょう!

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