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「神々の沈黙」ジュリアンジェインズ著 感想文
あらゆるジャンルの知識を総合して人類史を紐解くような本がある。自分が過去読んだものだと「銃・病原菌・鉄」 #ジャレドダイアモンド 著(1997)とか、「サピエンス全史」 #ユヴァルノアハラリ 著(2016)などがそうだろう。特に前者は、これまで学問というのは一つのジャンルを掘り下げていくものと勝手に思っていたのを覆される素晴らしい著書だった。
また違う角度の壮大な書籍もある。俺が最初に感銘を受け
Monk's Mood~重力と浮力の狭間の音楽
一聴して「いい!」という分かりやすい音楽。なんならば一見して「いい!」となるものに音楽と振り付けがついている、そういうものが主流となった昨今、一般リスナーにとって #TheloniousMonk の音楽はどのように受け止められるんだろう?まずもって、一聴して「いい!」と言える音楽ではないことが断言できる。換骨奪胎してソフトにカバーされたものならいざ知らず、ご本人の演奏によるものはフリージャズとはま
もっとみる「空想旅行音楽集」全曲解説
時は2020年の暮れ、想像以上にコロナ禍が続き(2020年夏には終わってるとみんな思ってましたよね?)、「一体これからどうなるんだ?」と。俺のようなミュージシャンは「一体これからどうすればいいんだ?」とみんな思っていた。そんな頃ふと思い立った
「今の時代は配信で良ければ、自分でアップロードできるんだったよな」
と思って調べて、大した額でもないし、(1曲アップロードするなら1500円ぐらいとか
Wonder Stevie! こんな本があったとは!
先日古本でひょっこり見つけて驚いた!
こんな本があったとは!
しかも"Songs In The Key Of Life"(1976) リリース直前までの半生の記録とある。これが800円!これは買うでしょ!
そしたら中に織り込んであったプレイボーイの記事(これは1980年ごろの物と思われる)も面白くて、、、
、、、てことで読んでみたら非常に読みやすく、かつ濃厚な内容だったので、早速レビューしてお
"木" 幸田文 Review
読了
素朴でありながら感動的でもあった映画"Perfect Days"の、役所広司演じる主人公が読んでいた本のひとつ。トイレ掃除を生業にしながら、移動中は車でカセットで音楽を聴き、夜は本を読み、朝出勤する時、昼弁当を公園で食べる時、トイレ掃除の合間にふと木を見上げる、その顔が眩しく幸せそうだった。そこに木との会話を楽しんでるかのようで。。。
その姿が印象的だったものだから、主人公が読んでいた
Billy Joel新曲からのあれやこれ
Billy Joelが17年ぶり(本人的には30年ぶり?)の新曲を出した。そしてMVがAiによるもので、昔のビリーが新曲を歌ってる風な画像になっていることが話題で、、、という話を知人から聞き、色々動画を見ていた。
いや某ビートルズ(笑)の新曲とかは個人的には「ふーん」ぐらいだったけど、このビリーの新曲は素直に良い。チャートも27年ぶりに100位以内に入ってる模様。
。。。という話ではなく、
歴史は勝者の都合のいいように書き換えられている
いやあ、、、恐ろしい本です。いや、本だからこそ記せたと言うべきかもしれない。何が恐ろしいって、俺が学校でテレビで教わってきた歴史が実は勝者の都合の良いように書き換えられてきたものだと思い知らされる本だから。ただ、これらはテーマがテーマだけに、ある種の危険も孕んでいる。特にヒトラーにまつわるものは、今や世界的にヒトラー=ナチ=絶対悪という共通認識で統一されている訳だから、タイトルを見るだけで
「そ
スピリチュアルジャズに接近した頃のサンタナ"Welcome"がいい!
言わずと知れたスーパーギタリストSantana。1969年にデビューなので俺が生まれた年にデビュー、つまりキャリア54年!最近もご活躍なのは感服でしかないんですが、これだけのキャリアがあるとノーチェックな時期もあっても仕方がない。そんな、ノーチェックだった1970年代半ばの作品たちが意外や今の自分にフィットするものだったとは!!!なレビューです。
ざっくり俺なりに区分けするならこんな感じ
映画"Perfect Days"
いやぁ昨今のSNSの闇に感染してうんざりしていたので、それは読書だけでは治癒せず、ふと
「あ、今の俺に足りないのは映画だ」
と気づいて、気になっていた映画"Perfect Days"を見に行ってきました。
Wim Wendersといえば個人的には「ベルリン・天使の詩」(1987)がファーストコンタクト。続編の「時の翼に乗って」(1993)も良かったし、遡って「パリ・テキサス」(1984)jも良か
2023年の10枚
なんとなく恒例にしている個人的その年の10枚を今年もやっておこう。ちなみに過去のものはこちら。
2023年も沢山聴きましたねぇ。個人的にはR&B系レトロソウル系が豊作だった印象です。そして和物も独自の切り口なものも増えてきたので楽しかったし、10作には入れませんでしたが、K-Popも音楽性も面白いものが多かったですね。他アフリカやブラジルものなどのワールド系は聞いてましたが、10作に入れたい
- #今年のふり返り
- #年末の過ごし方
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- #中邑真輔
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SWING-OプロデュースのEllieニューアルバム"90s Baby"レビュー
SWING-OプロデュースのEllie(ex #LoveTambourines )3年振りのニューアルバム
"90s Baby" が11月15日にCDリリースされました!!!
ってことで今回も全曲解説をしてみようと思います。
前作"NEO BITCHIZM"の全曲解説はこちらhttps://jazzmaffia.exblog.jp/28354386/
2020年前作に続き、リリースはインディ
手を加えられたインストがいい12inch
たまにはSOULな話
この #MarvinGaye の1978年リリースの12inchシングル"A Funky Space Reincarnation"のインストが面白いって話。
70年代のMarvinはざっくりセッションで曲作りをすることが多い印象なんだが、この曲も例に漏れず、1977年頃に作られたもの。そんなセッションから作られた中に全米No.1の大ヒットをした
"Got To Give
旅のお供に読書で世逃げ
自分は音楽家なんですが、街を出歩くときにヘッドフォンやイヤフォンはしません。そりゃあ昔は、20代の頃とかはウォークマン世代なのでしましたけどね。でもある時思ったんですよ。「ウチを出て歩く時間もビジネスにしちゃったのか」と。「タイムイズマネー」昔は「ふむふむ」とうなずいてましたが、今は顔を横に振ります。「時間を金に換算しよう」とするぐらい資本主義ははびこってしまったのかと。回り道迷い道を良しとしな
もっとみる君たちはどう生きるか〜解釈の余地の美学
宮崎駿の新作映画「君たちはどう生きるか」を見てきました。見に行ってから一週間以上経って記す理由は、その後原作を読んだからです。あ、ご安心ください、ネタバレはほぼないはずですから。
最終作とおっしゃってた「風立ちぬ」(2013年)に続く作品だったのと、タイトルからしてその延長かと推測してたんですが、個人的には「千と千尋の神隠し」(2001年)に近いものを感じる作品であり、多くの人が言っているよ