マシュマロ

都内在住の女性です。 瑣末な事を考えるのが楽しいです。

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マガジン

  • お笑いライブレポ

    お笑いライブの記事を寄せ集めました。楽しいライブばかりなので是非お立ち寄りください。

  • 文芸寄せ集め

    自分の記事の中から詩と掌編小説を寄せ集めました。

  • 掌編小説

    掌編小説を敷き詰めてあります。

最近の記事

noteの#買ってよかったもの2021レポートに選んでいただきました

本日note公式さんから発表された買ってよかったものレポートにて、私の記事を引用していただきました。KALDI部門の右側で、文章がつらつらと並んでいるかと思いますが、それが私が書いたものです。 この記事の引用になります。良かったらご覧下さい。 私は相変わらずリッチブレンドを好んでおります。そして、クリスマスにはケーキと共に限定のノエルを飲むつもりです。 苦すぎるぐらい苦いノエルは年に1回の楽しみなのです。 クリスマスの待ち遠しさと共に、この文をとじます。

    • 詩)うつろう

      ガラス皿を泳ぐゼリーのように、滑るようにやってきたあなたとの恋は 始まったのか始まっていないのか、はたまた始めて良いのか曖昧な顔をする トランプを捲って未来を占おうとするけれど、およそ規格外のあなたを占えるカードはない 梅雨の明けた空を見上げ鉄の匂いのする芝生に寝そべれば、黄緑色の草が私の頬をくすぐってくる これは愛されているのか、確証が欲しい私は隙があれば青空の雲の棚引き方で占おうとしてしまう あなたに聞ければ良いのに、口に出したら全てなくなってしまいそうで怖くてで

      • 掌編小説)夏よ

        雨が降り続く中見上げれば空が灰色をしている いつの間にか悲観的になり夜までの天気を思えば降る、という方を選ぶようになった きっと降る 弱気に支配された洗濯物は部屋の中で風に揺らめく 外に出たい、と叫ぶ もう大分笑っていない いちいち数えてないから1ヶ月以上かもしれない 壁紙が黴臭くなって部屋と心中を試みてる 私は魚だったのか 天井まで溢れた水に浸かって泳ぐ とうに退化したエラがいつの間にか再生していて、私は数ミリの陸でも優に呼吸できる 苦しくならない 背泳ぎって昔

        • 生クリームという作品、詩部門で選んでいただきました!

          生クリームという詩が、#詩で特にスキを集めた記事に選ばれました。 読んでくださった皆様、フォロワーの皆様ありがとうございます。 特にフォロワーの皆様、いつも応援してくださりありがとうございます。 私は今新しく読んでくださる方を見つけにいくような事はしていないので、ほぼフォロワー様のおかげで成り立っております。本当にありがとうございます。 宣伝になってしまいますが、1番新しい「あなたとの距離」という詩も読んでいただけると嬉しいです。 これはかなり短い詩なのですが、手抜きとか

        noteの#買ってよかったもの2021レポートに選んでいただきました

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          1本
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        • 掌編小説
          5本

        記事

          詩)生クリーム

          あなたは生クリームが好きだと言う この世で1番好きなのは生クリームだと 私は生クリームが好きになったあなたの道のりに思いを馳せる あなたはどうしていつ生クリームを好きになったの 一体どのように心奪われたの 液体でもない固体とも呼びがたいあの食べ物に あれって実は油分が多くて太りやすいのよ ダイエットの大敵だわ だけどあなたの腕は甘いもの好きな男の子のご多分に漏れずかなり細いわね 私は恨めしく思いながら生クリームの事ばかり考える 大体ね、夏に溶けやすいものをね、好きな

          詩)生クリーム

          詩)夏の片鱗

          窓を開けて寝ないと暑苦しくなって、夏がいつの間にか私のおでこまで忍び寄っていた事に驚いた 渦を巻くような変わりやすい梅雨の天気は雨の反芻ばかりで神経が休まらず、新しい傘を買って何とか自分を宥めすかしているというのに 夏至の日は夏至だ、と皆騒いでいて、自分の生活にまるで関係のなくなった夏至を、遥か昔の和歌を摘み取るようにそっとなぞった ふと季節の証人になりたくなった あなたの前で浴衣が着たい マスクのせいで全く情緒がなくなってしまったけれども、 拳ひとつ分開ける衿元の美

          詩)夏の片鱗

          初めて詩部門でトロフィーいただきました!

          こちらのトロフィーたち、今までに何度もいただいた事はあるのですが、初めて#詩でいただきました! これはもう相当に嬉しいです! 詩や小説は100パーセント頭の中でこねくり回した結果であるので、喜びは何にも変え難いです。 フォロワーの皆様、読んでくださった皆様ありがとうございます! 皆様のおかげで日々を生きております。 これからも厚かましく詩作に励ませていただきます!どうぞよろしくお願いします(^^)

          初めて詩部門でトロフィーいただきました!

          詩)夏のさざめき

          夏が来る、と思うと肩がぎゅっと固くなる 自分が溶けて外気と一体化してしまう暑さを思うと気後れしてしまう 投げやりになって足を投げ出したくなるような熱風は私をおののかせ、夏、という季節の有無を言わせぬ暴力性から逃げ出す算段をさせる 夜気すら私を休ませず、朝が来ると太陽の恒常性にうんざりする季節 アイスバーの四隅が直ぐに丸くなるから家までもたなくて、アスファルトの照り返しの中液体になったチョコレートを頬張る 私を脅かす夏がもうじきやってくる 日に焼けて茶色くなった紫陽花が

          詩)夏のさざめき

          詩)ゲリラ豪雨

          壊れてしまいそうだからそっと触れようと思ったのに壊れてしまいそうなのは私の方で、意外と強靭なあなたを羨望の目で眺める 人見知りだよと笑ったあなたは他人の目を幾つも盗んで平気な顔をする ビオトープが欲しいくせに夏の似合わない格好をして、夏を脱ぎ去ったあなたは誰より秋の似合う顔をする あなたが大好きだという音楽は中庸で平和を奏で、混じり気のないあなたをますます好きになる 丁寧すぎる隙のない敬語に揺れて、文学的とも思える表現に酔いしれたくなる 眩しさに耐えかねて目を背け

          詩)ゲリラ豪雨

          note公式さんの#雨の日を楽しくnote10選に私の書いた小説が選ばれました!

          先程noteのアプリを開いてビビりました。 私が大分前に書いた、雨をテーマにした掌編小説が、note公式さんの#雨の日を楽しむnote10選に選ばれたという通知が届いていたのです! 私の掌編小説を読んでくださった皆さま、フォロワーの皆さまありがとうございます! とうとう関東も梅雨入りしましたが、気象病に負けない嬉しい知らせが届きました。 まだの方はご覧いただけると嬉しいです。 小説の中の人物も雨に翻弄されております。 お笑い好きの方も楽しめる内容です。 それでは、感謝を

          note公式さんの#雨の日を楽しくnote10選に私の書いた小説が選ばれました!

          詩)音楽の切れ間に

          休日の昼下がり、音色の隙間に自分を見つけた 外は穏やかに晴れている オレンジ色の光が、フローリングの床に差し込んでいる 迂闊にもリピートを忘れたサカナクションの合間に、迷路のような森に迷い込んで途方に暮れている私がいる 音の切れ目から入り込んだ理性が、ふと私を真顔にさせたのだ いつからだったか もう誰にも撫でられる事のなくなった頭をそっと撫でる 捕まえようとすると宙に浮いてしまう自分 もはや自分は何なのか分からなくなった だんだん私を形容する言葉が少なくなってゆく

          詩)音楽の切れ間に

          フォロワーさんからサポートをいただいた話。

          私のこのアカウント、最近は詩や掌編小説とお笑いが主軸になっていて、それに伴いエッセイを書かなくなっていた。理由は、これでエッセイまで書いたら訳分からないアカウントになるためである。 本来は小説とお笑いで別アカウントにした方が良いのはわかっている。ワンイシューというのはnoteで書き始めた当初から知人に言われていた。基本だと。だが、人間は多様性がある生き物であるし、どちらも私なので気にしないでここまで来た。 それに、今からアカウントを分けるとお笑いのフォロワーさんか文学のフォ

          フォロワーさんからサポートをいただいた話。

          詩)雪降る日に

          雪降る日にあなたを見つけた 拙いヒールの目立つ日に 雪降る日にあなたを見つけた 煩わしい都会のに泣ける日に 赤に染まる鼻筋から 真白の息がひとつひとつ零れていった 拾って乾かしそっと撫でたい想いに駆られた 湿った雪が気だるく降って 黒いコートに重みを与えた 体温が恒常性を放棄してしまったようだ 缶コーヒーの熱さに指先がとろけ、手のひらも赤く染まる あなたの髪がやけに狂おしく 積もる雪粒を払うふりして頭を撫でた 器用になれないそんな日は スニーカーを履くあなたを追って

          詩)雪降る日に

          詩)あの夜空を

          夜空に星を見つけよう 喉に流れこむ寒気によろけながら仰け反ると からだをやすやすと包み込む巨大な夜空が 黒の中に散らばる点を数えながら余白を思う あなたと眺めた星空の大きさはこれと比べてどうだったか 大きくなりすぎた自己を解放するような輝く点は 自分を忘れてしまった頃に届く便りのようで 日に焼けしまったアルバムの写真を捲る手が止まる 夜空をつかまえてあなたへ還る 頬に触れた指も冷たく凍えそうな夜は 広がる空に星をばらまく あなたが寂しくないように 夜空に星を眺めれば

          詩)あの夜空を

          詩)梅雨が明けたら

          梅雨が明けたら裸足になって砂上を歩き どこまでも続く砂に埋もれて寝転がりたい 沈むからだを横たえれば隣にはあなた 日に焼けるからと被った帽子が風に舞う 梅雨が明けたらサンダルで街を歩き ふわふわで肉球みたいなかき氷を2人で食らいたい さらさらに混じった硬い氷を歯で噛みちぎり きな粉の向こうへ砂を見る 霧雨が鳴くから今夜は毛布にくるまり眠ろう 窓枠に雨が滲んで紫陽花を濡らすから ひとつひとつの雫を数えるとすっかり夜が明け 朝にはまた新しい雨雲が 繰り返しに明け暮れる日々

          詩)梅雨が明けたら

          詩)l'eau

          心が水没して苦しい夜に そっと拾いあげてくれたあなた 潜水夫のような軽やかさで私を掬い、 たゆたう体を砂の上へ運んでくれた 蒸発してゆく水滴を傍目で眺める幸せは まるで違う発音を奏でるあなたと共にあった 雨が反芻して苦しい日には 毛穴から入り込もうとする水分を拭い、温めてくれた 何も奏でようとせず、ただひたすら寄り添ってくれた 次は私の番だから 手始めに傘をさそう あなたを染めて日にかざそう 頭上で跳ねる水滴に虹を見て 泥を踏んだら洗い流す 迎えた朝が瞼を照らし まぶ