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詩)梅雨が明けたら

梅雨が明けたら裸足になって砂上を歩き
どこまでも続く砂に埋もれて寝転がりたい
沈むからだを横たえれば隣にはあなた
日に焼けるからと被った帽子が風に舞う

梅雨が明けたらサンダルで街を歩き
ふわふわで肉球みたいなかき氷を2人で食らいたい
さらさらに混じった硬い氷を歯で噛みちぎり
きな粉の向こうへ砂を見る

霧雨が鳴くから今夜は毛布にくるまり眠ろう
窓枠に雨が滲んで紫陽花を濡らすから

ひとつひとつの雫を数えるとすっかり夜が明け
朝にはまた新しい雨雲が

繰り返しに明け暮れる日々
シーソーのように揺れる

傘の柄が錆びて赤が布に滲んだ
ようやく空には青が瞬く

約束の蕾が花を咲かせた
真っ白な皮膚と共にあなたと向かう
向日葵が笑ったらその下で踊り
通り過ぎた梅雨を回顧する

夏が押し寄せる

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