長期インターンで学んだ、たった1つのこと
僕は、IT系のスタートアップで、長期インターンを8ヶ月間やっている。
そこでたくさんのことを学んできた。
でも、その中で自分の考え方を大きく変えた学びは1つだった。
それは、
「(自分の)成長のことばかり考えていたら、成長しない」
ってこと。
これって逆説的だけど、真理だと思う。
僕は、長期インターンを始める前、4ヶ月間ほど就活をしていた。
ベンチャー企業の説明会ばかり行っていたもんだから、
「圧倒的成長!」
「成長したい学生必見!」
「成長思考の人だけが成功する時代!」
とか、「成長」という言葉をシャワーのように毎日浴び、「成長」洗脳されていた。
だから、長期インターンを始めた当初は、
「このインターンで何をしたら自分は成長するのだろう?」
「この雑務は自分を成長させないから、無駄」
とか考えていた。(今考えるとすごく傲慢だった....)
また、ミーティングの時、あまり議論に参加できなかったら、
「自分は何をやってんねん....そんなんじゃあ全く成長しやんやん...」
と自責の念に囚われていた。
仕事において「自責思考」が大切とされているが、ここでの「自責」は「自責思考」の意味ではなく、「自己中心的思考」の意味に近い。
ここで問題なのが、
自己の成長に目を向けすぎていて、業務がなおざりになっている
ということだ。
いわゆる、手段と目的が逆になっているのだ。
つまり、本来は、
目的:業務の達成 ⇦こっちに目を向けている
↑
手段:自己の成長
のはずが、
目的:自己の成長 ⇦こっちに目を向けている
↑
手段:業務の達成
となっていたのだ。
業務をこなしていく中で、成長していくものなのに、
成長ばかりに目が行き、業務がなおざりになっていたのだ!
そうなると、どうなるか?
成長しない
逆説的だが、考えると当たり前のことだった。
このことに気がついてから、業務のこと(目標の数値を達成するだけじゃなくて、その上をいくようにすること)だけを考えるようにした。
すると、
成長してきたかな?
と最近自然に感じるようになってきた。
というのも、業務の中で自分のできることが増えてきたからだ。
例えば...
・送信するのに10分かかっていたビジネスメールが3分で作成できるようになった
(地味だけど、「速さ」は価値。新幹線だって、速達郵便だって、「速さ」が価値になっている)
・関数を組めるようになった
(目に見えるスキル。「成長」とかいう抽象的なことを考える暇があったら、関数を勉強していた)
・ミーティングで発言できるようになった
(業務の目標達成のためと考えたら、意見が間違っていても気にしなくなった!自己の成長しか考えていなかった時は、「成長していないこと」の証明である間違いを極端に恐れていた)
などなど...
まとめると、
成長は、自分がいかに本気で目の前の仕事をこなしているか、によって自然と育まれるもの。
と言えそうだ。