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2020年9月の記事一覧
「じゃあ、何してる会社なのか、分かった?」と訊かれると、「何となく…」:読書録「Learn or Die」
・Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦
著者:西川徹、岡野原大輔
出版:KADOKAWA
AI(人工知能)について日本を牽引するような企業「らしい」プリファードネットワーク(PFN)について、創業者2人が説明した本。
「人工知能って、ビジネス面では今どんな感じになってんのかなぁ」
と漠然と思ってるとこにネットで紹介されてるのを見て、購入しました。
基本的には
「利権」という枠で括るのはもったいない:読書録「ドキュメント 感染症利権」
・ドキュメント感染症利権 医療を蝕む闇の構造
著者:山岡淳一郎
出版:ちくま新書(Kindle版)
作者ご自身の問題意識は
「今のコロナ対策で顕わになった感染症対策のミスマッチは、明治以降の日本の医療行政にある<組織の論理>や<利権構造>に根ざしている」
ってところにあるので、「利権」を表題に掲げるのはよく分かります。
ただ読んでみると、あまりにも重要で考えさせられるポイントが多く含まれてるん
キャラがイイ。続編が楽しみです。:読書録「ストーンサークルの殺人」
・ストーンサークルの殺人
著者:M.W.クレイヴン 訳:東野さやか
出版:早川書房(Kindle版)
停職明けの刑事、その刑事の元部下で上司になった女性警部、そして学研肌で度を越した世間知らずの女性分析官。
このトリオがすごく「イイ感じ」なんですよね。
特に「ティリー」という分析官が秀逸で、彼女と主人公が「友達」になる流れが、なんとも…。
シリーズ化されてるらしいんですが、彼女の「その後」を早く
Netflixでドラマ化とかして欲しい:読書録「その名を暴け」
・その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い
著者:ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー 訳:古屋美登里
出版:新潮社
「ここまでやるのか!」
と読んでて驚くくらいでした。ハーヴェイ・ワインシュタイン・サイドの工作の方ですけどね。
まあ、「金で沈黙を買う」ってことなんですが、その徹底ぶりと、それを逆手にとっての「脅迫」に近い圧力の掛け方。
元イスラエルの諜報員まで登場する
青春やの〜
の一冊。
センター試験ラストで、その上コロナ禍の学年の青春です。
オッちゃん、こう言うの好きよ。
「世界史」の穴を埋めるモンゴル帝国:読書録「モンゴル帝国と長いその後」
・興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後
著者:杉山正明
出版:講談社学術文庫(Kindle版)
「遊牧民から見た世界史」を読んで、ユーラシア大陸での遊牧民国家の重要性に興奮し、「風の谷のナウシカ」の読み直しから<西方>国家への興味も掻き立てられ…ってな感じで手に取った本です。
一番の目的は「モンゴル帝国」。
「遊牧民から見た世界史」は、その前段の方に重心がありましたからね。
…なんですけど、