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「どく友会」(読書会)レポート お勧め書籍 2024.06.08開催分



1.読書会(通称:どく友会)とは何か?


僕は数年前から隔月で読書会(通称:どく友会)を主宰しています。

仕事だけの人付き合いや情報では思考に偏りが出てしまう。もっと幅広く自分の好きなことで刺激を受けることはできないかな?と考えていたのですが、世間で開催されている読書会は意識高い系で少し敷居が高いし、好きでもない課題図書を指定されて事前に予習して読み込むのも気が進まないし。

そう考え自分で主催して始めたのが数年前。いつの日かとっても喜んでくれる参加者が増え、とても濃厚で濃密な少人数コミュニティになっていました。

2.どく友会の3つの特徴


主な運営上の特徴は3つです。

①指定の課題図書なし(好きな本を持ち込み)

②少人数制(集客せずにクチコミのみの10名前後・会員は20名ほど)

③SNSへの顔出し写真はアップしない(写真アップは書籍写真のみ)

「自由さと気軽さ」をコンセプトに始めました。自分のビジネスにつなげようとか、流行りのオンラインサロンのように発展させようとか、下心ゼロです。

これにより、講師と受講生という主従関係のようなものは払しょくできます。単純に好きな本を片手に好きなことを好きな人たちとで語り合いたい。僕の気持ちはそれだけです。

ここまで思い入れがある読書会ですが、一つだけ弊害が生じました。盛り上がりすぎて毎回時間が足りずに、今では5時間が標準時間。

それでも、まだ足りないくらい・・・という感じで、休日に酒も飲まずに貸会議室で熱弁するコミュニティの摩訶不思議さと面白さは日常にはないことです。

世の中はシェアサービスで熱くなっていますが、”頭の中のシェア”も面白いものです。

本を読みたいけど、読むのが面倒な人は、人の推薦図書のプレゼンを聴いて読んだつもりになるのも一瞬で見識が広がる面白い試み、これが自由に本を持ち込む読書会のだいご味なのです。

普段、自分なら選ばないであろう本をガチで熱弁されますからね。(^^)



3.当日はこうやって進めます


1人10分、推し本をプレゼンし、10~15分質疑応答と感想レビューとなります。

一番のポイントは、なぜその本を選んだのか?自分の心境や状況と結びついたときに、本だけではなく、参加者の人間性への理解が深まりますので、絆も強くなるという副次効果付きです。

我が会はメンバーが20名ほどいますが、たいてい10名前後がご参加になります。


※顔と名前は非公開

※運営も非公開でメンバーの一般募集もしておりません。参加者を増やすことより少数で質を追求したいためです。不定期ですが、主宰者のメルマガでのみ年に1回ほど気が向いたときにだけ募集。

<実施概要>
・参加者:8名+懇親会7名
・時間:13時~18時(5時間!)+18時半~(懇親会)

懇親会でも熱いトークが続きます。

4.今回持ち込まれた推し本を公開!


というわけで、どんな本が持ち込まれたのか、以下一覧をつけておきますね。特徴的なのは、皆がベストセラーばかりを持ってくるわけではないことです。

だからといって、教養を広げよう!みたいな意識高い系のスタンスは誰もありません。単純に面白いから読む、話す、聴く、「気づき」を得る。それだけです。自然体が一番というのをいつも痛感しますよ。


※以下順不同

(1)覚悟の論理


【Amazon紹介文より】

2020年8月、広島県安芸高田市長に就任以来、忖度なしで理路整然とした発言が話題を呼んできた異色の市長、石丸伸二氏。居眠り議員をSNSで糾弾し、機能不全状態の議会に対して「恥を知れ、恥を!」と喝破。地元メディアとも激しく応酬を交わす。

YouTubeの関連切り抜き動画は、総再生回数3億回超。この4年間、石丸市長は何を思い、何を考えてきたのか。なぜ、様々な問題にこれほどまでに強く対峙できるのか。

実際のエピソードや石丸市長ならではの戦略的思考を通し、覚悟が「決まっていく」仕組みがわかる1冊。

自分の責任を果たしたい、対立をおそれずに動きたい、何かを変えたい。
そんなとき、本書で市長の思考回路を知ることでやみくもな情熱や衝動とは違う、たしかな勇気が湧いてくるはず。

(ざっくり所感)

東京都知事選に立候補を表明してから全国的にも注目を浴びるようになった元広島県安芸高田市長。ネットでばずっていたブレない姿勢とド正論を貫くロジックが好きだったので期待の政治家。面白くないわけがない!

※参考動画


(2)なぜ若手を育てるのは今、こんなにむずかしいのか



【Amazon紹介文より】

「職場がゆるくて、成長実感がないから辞めます」

こんな社員が登場するようになった「ゆるい職場」時代、若手社員の育成はますます困難になりつつあります。

本書では独自調査とヒアリングから、Z世代の価値観の「二層化」、その不安と焦りを浮き彫りにしたうえで、心理的安全性とともに今、職場に求められる「キャリア安全性」の重要性を示唆し、若手を活躍させることのできるマネージャーに必要な9つのポイントを紹介。 

人材育成に悩む現場マネージャーにとって、今日から使える実践的な情報を提供します。

【目次】
第1章 「Z世代」は存在しない
―二極化する価値観と、若者論のウソ

第2章 「ゆるい職場」と若手の不安   
―若者を取り巻く変化を理解できているか 

第3章  若手は会社をこう見ている    
―職場では聞けないZ世代の本音 他

(ざっくり所感)

こちらは僕が持ち込んだ本です。ブラック企業が減ってきたものの、ホワイト職場というだけでは社員が定着しません。この会社で自分がどう成長できるのかのキャリア不安の解消が必要という視点が斬新でした。部下を持つ方は全員必読の書です!

(3)どうせ死ぬんだから



【Amazon紹介文より】
50万部超の大ベストセラー『80歳の壁』の著者が35年以上の高齢者診療で辿り着いた死生観「どうせ死ぬんだから」。

・体にいいものよりラーメン週5
・金持ちより思い出持ち
・医者の言葉より自分の体の声を聴こう!
・終活なんかいらない!
・死ぬときぐらい迷惑かけよう

後悔せずに、笑って逝くための必読書!食生活や財産、医療との付き合い、死後のことまで、逝き方上手な高齢者から得た具体的な提案が満載。

「家族がいても、ひとりでも、ボケても、寝たきりになっても、どうせみんな死ぬんだから。

自分の死について考えることは、人生をよりよく生きるために最も大事」と語る著者の老いの本決定版!後悔せずに、納得して最期を迎えるために必読の書です。

(ざっくり所感)

アラフィフになった僕は人生後半戦を考えるように。それは、死に方を考えることもでもあるので、同書のプレゼン内容は痛く刺さりました。

また、いつか直面する死と向き合うことは生き方を考えることでもあるので、世代関係なく読める本かもしれませんね。


(4)犯罪心理学者が教える 子どもを呪う言葉・救う言葉



【Amazon紹介文より】

優等生と非行少年のたった1%の子育ての差。

「親のよかれ」は「子どもの呪い」になっているかも!10,000人の犯罪者を心理分析してきた犯罪心理学の第一人者だからこそわかった子どもの未来を照らす声かけ、子育ての教科書。

うちだけは絶対大丈夫、という家庭でこそ読んでほしい。親のよかれが危険な声かけになっていないか検証し学力・人間力ともに優れ自律した子どもを育てる方法とは?

たとえば……

「早くしなさい」ってつい言っていませんか?子どもの時間感覚が育たず、進路や将来設計を考えるのが苦手な子に育ってしまいます。

「気をつけて! 」ってすぐ注意していませんか?危険や痛みを自分で知ってこそ、人の気持ちがわかる子に育ちます。

親のちょっとした意識改革で子育ては大きく変わります。つい怒ってしまったらどうすればいい?子育て方針を途中で変更してもいいの?手紙や模造紙でできる自律した子の育て方って?いろんな子育てを聞くけど結局どうすればいいの?

子育てに悩むすべての親を救う、人気教授の決定版・子育て論。はじめに 法務省で出会った1万人の犯罪者たちに学んだこと

(ざっくり所感)

子育て中の僕にも思い当たる節がたくさんあったので、刺さる箇所が多かったものです。子供に限らず、大人でも言葉によって人の心理や行動特性は変わるもの。言葉の影響力が大きいことを改めて痛感しました。

※関連書籍


(5)なぜ働いていると本が読めなくなるのか



【Amazon紹介文より】

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。

「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。

自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?

すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

(ざっくり所感)

タイトルが内容とジャストフィットしていない気もしますが・・・本が動画に比べて優先順位が下がる時代であっても、本を読むという”贅沢なムダ”を楽しむ心の余裕ができるような働きかたが求められる。僕の思想にピッタリでした。


(6)休養学: あなたを疲れから救う


【Amazon紹介文より】

●疲れたらコーヒーを飲む
●疲れたときは寝るのが一番
●甘いもので自分にごほうび
……こんなこと、していませんか? 

実は疲労を取るには全部「×」な方法です。

「ゆっくり休みたいのに休めない」のは、日本では「休むこと」イコール「なまけてること」という考えがしみついていることにあります。疲労は熱や痛みと同じ、体からの警告です。本来は「今日は疲れているので、休みます」と言えなくてはおかしいのです。

本書では、これまで栄養や運動に比べて軽視されてきた「疲労」と「休息」について科学的な解説を加え、・人はなぜ疲れるのか ・疲れても無理をして休まずにいると、人間の体はどうなるのか ・どんな休み方をすれば最も効果的に疲れがとれるのか……といった疑問に答えていきます。

さらに、休養を7種類に分類し、それらを組み合わせて、自分がもっともリフレッシュできる休み方を見つける方法も伝授します。

「日本人の約8割が疲れている」というデータもあります。ただ、世界各国と比べて平均労働時間がとくに多いわけではありません。日本人は「休み下手」なのです。

本書を読んで、単に寝る、休息するといった「守りの休養」から、「攻めの休養」へ今すぐシフトしましょう!

(ざっくり所感)

疲れた時にただ寝るだけではダメという視点が新鮮でした。自分にとってベターな休養方法を仮説検証しながら、攻めの休養をすること。そして自律神経の安定を考慮すること。学び多き本でした。


(7)2030 未来のビジネススキル19



【Amazon紹介文より】

ChatGPTをはじめとしたジェネレーティブAI(生成AI)の登場によって、事務作業は人がする仕事ではなくなるといわれています。

そうした時代、「ビジネスパーソンは何をすればいいのでしょうか?」「どんなビジネススキルを身につければいいのでしょうか?」、こうした問いに正面から答えてくれる本です。

テクノロジー・フューチャリストである著者は、技術が創り出す未来を予測し、そうした未来にビジネスパーソンが果たすべき役割などからスキルを見いだして紹介しています。著者は本書の「まえがき」でこう言っています。

「今後どれほどAIをはじめとするテクノロジーが進歩しても、テクノロジーに代替されることがない、半永久的にビジネスの世界から必要とされるスキルをまとめました。本書を読み終えた後は、生成AIをはじめとするテクノロジーに仕事を奪われるのではないか、という不安から解放されているはずです」

19あるスキルの一覧を見ると、「こんな力が必要なの?」とすぐには理解できないものもありますが、その理由を読むといずれも納得できます。

本書が際立つのは、「スキルを習得する方法」に踏み込んでいることです。しかも、理想を振りかざすのではなく、誰にでもできること、ちょっとした心構えで始められることを多く取り上げており、本書の読者は「これならできるかもしれない」と感じることでしょう。

(ざっくり所感)

AIの誕生により便利な時代になる一方、AIに生活だけでなく精神までコントロールされ、”可処分精神”にゆとりがなくなる中で、自分の生き方、働きかたを見つめ直すキッカケになってくれそうな本でした。結局、人間でしかできないこと、人間しか生み出せない価値は何なのか?永遠の問いかけですね。

(8)執念 覚悟に潜む狂気



【Amazon紹介文より】

ボディビルのレジェンド・合戸孝二、初の自著。

ボディビル界の異端児、かくありき。左目の失明、過剰な筋発達による神経障害。それでもなお、肉体の限界に挑み続けるのはなぜ――?ボディビルに人生を懸けた男の半生記。常識を捨ててこそ、勝利がある!


≪“狂気の男"の生き様―半生記編―≫
ブルース・リーに憧れて――
歓喜の初優勝と“サバ味噌"に負けた夏
ひと回り年下の女神
自分の城を作り、
 決意の再出発
筋量は年平均3kg増、
 鬼のダブルスプリット
ボディビルか健康か、
 究極の決断に悔いなし
7年目の結実と審査基準に対する葛藤
狂気の男を支える数々のアイテム
トレーニングはつらくない、
 でも、楽しくもない
望みは“一生ボディビルダー"他

【著者プロフィール】
ごうど・こうじ
1961年4月1日、静岡県生まれ。身長164cm、体重(オン)70kg、(オ フ)84kg
トレーニング歴36年、ボディビル歴30年。50歳を過ぎてもなお、戦い続けるボディビル界の鉄人。

現在も日本トップクラスでしのぎを削っている。バルクで海外の選手と渡り合ってきた数少ない日本人ビルダー。主な戦績に2005、07~09年日本選手権優勝、11年アジア選手権(70kg以下級)優勝など。選手として活動する傍ら、静岡県ボディビル・フィットネス連盟理事長、日本ボディビル・フィットネス連盟選手強化委員会委員、JOC強化スタッフも務める。

(ざっくり所感)

これほどタイトルがぴったりな本はないですね。人生を賭け、筋肉に生きる執念の生きざまは圧倒的に引き込まれる衝撃のストーリー展開でした。もちろん実話ですが。1つのことに執念をもって生きるって格好いいですね。とにかく圧倒されるストーリーだったという感想が頭の中を蔓延しています。

以上

さて、いかがでしたか?

興味がわいた本はありましたか?

普段、あまり手に取らない本だらけだけど、息抜きがてらに紐解くと、ハッとさせられることが多いものです。

で、今回の懇親会は以下にて行いました。


かなり美味しでした!!

5.どく友会のサマリー


<主旨>

新たな本に出会い、新たな知恵を日常生活で実践するキッカケとする。

<進め方>

開催は、隔月の第3か第4土曜日が基本。(1・3・5・7・9・11月)

参加者が持参したお勧めの書籍の内容レビュー、感想を”ゆるく”、時には熱く、情報交換することが基本の流れです。

(レビュー頂く内容)

①著者の紹介
②ザックリと書籍の内容をレビュー
③印象深い点、気づき、学びを3つほど発表
④質疑応答

<ルール>

(1)一人一冊、必ずお勧めの書籍を持参。
(2)人生や仕事に役立つ本を持参のこと。

※著者・出版社の方は自分(自社)の書籍のPR持参もOK!

●年齢は40代前後が多いですが、職業もバラバラなので個性的です。
●3分の1は初参加の方です。
●男性6:女性4の構成
●普通にお友達をお連れ頂くのもOK。

<経緯>

毎月平均8冊程度本を読んでいますが、ただ学んでいるだけでは面白くなく、他人がどういう視点で解釈しているのか。また、学びをどう実践するのか。そこに関心がありました。でも、なんだか世間の読書会でぴったりくるのがなかったので、自分でやってみようと思いました。

「新たな書籍との出会い×他人の価値観の学び×日常への実践活用」

この掛け算が僕のコンセプトです。

本好き集まれ!!!!!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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