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人生は、髪を染めた時に動き出す

昨年末、23年ぶりに髪の毛を染めました。
23年前は25歳、そして今は48歳。

人生で髪の毛を染めようと思ったのは、中学時代の思春期を除けばこの2回のみで、それ以外はずーっと普通の真っ黒髪でした。

選んだ色は、アッシュ×ブラウン。

で、自分的には髪の毛を染めてから、毎日気分が良い日が続くので、noteに書きたい衝動にかられたというお話です。

1.25歳の髪を染めたい衝動


僕の25歳といえば、人生の大きなターニングポイントを迎えた、初めのタイミングでした。

会社員を卒業し起業した2000年。ネットバブルのタイミングで、時代が大きく変わる予兆があったときです。


「自分の信じる世界観で、閉塞した世の中に一石を投じたい。」

こんな想いをもって、会社員を卒業して起業するというのは、ある意味、既存の世の中に盾つく行為です。

しかも、これまでの既成ルートを捨てるわけですから、何かで自分のプライドを保ち、実績もない名もなき若者がのろしを上げるには何から始めるべきか?

その時の衝動とは、なぜか退職翌日に「髪を染める」という遅くやってきた思春期の行動そのものでした(笑)

ハッキリいいますが、髪を染めたからと言って知名度が上がるわけでも、集客できるわけでもありません。もちろん、売上が上がるわけでも収入が上がるわけでもありませんよね。

でも、なぜだか自己の存在を小さなプライドで維持したかったのです。大きな未来への期待と目の前の不安でグラグラの心模様でしたからね。

当時のコトの顛末はnoteに綴っていますので、詳細はそちらに譲るとして・・・

まぁ、ここまでの話から感じ取られるイメージは、若者が夢を持って勢いで会社を辞め、起業したんでしょ?で、ちょこっと粋がって髪の毛を染めたんでしょ?それがどうしたの?

頭の中には、こんな感じの映像が流れていたのではないでしょうか?

でもね、実のところ受験戦争に敗れ、親が指針を示した進路にはそっぽを向き、高学歴でエリート候補の友人に嫉妬しながら、「自分のコンプレックスに”一石を投じたい”」というのが本音だったと告白しておきましょう。

自分のビジョンに基づいて「閉塞した世の中に”一石を投じたい”」というのは表向きのプレゼントークにすぎません。

だからこそ、小さなノミの心臓で、小さなプライドを満たすには、それくらいのこと(茶髪にすること)しか思いつかなかったのが現実なのです。

当時の僕には、こんな甘酸っぱい現実でも、髪の毛の色を染めることは、大きな荒波に小さな船で漕ぎ出す上で、人生を揺るがす”大事件”だったのです。

余談ですが、茶髪にした日、飲みに行った店で、有線放送から流れてくる黒夢(歌手)の歌詞にもいたく刺さりましたよ~。

細かなプライドで髪を伸ばし始める。不安ばかりなのに気持ちはときめいていたね。(by 黒夢『Like a Angel』)

「髪を伸ばし始める」⇒「髪を染め始める」と勝手に自分の中で変換して、心が高揚した瞬間を昨日のことのように覚えています。

ちなみに、オキシドールで脱色するという髪の毛にとって最悪の手法を使ったことも告白しておきます(;^_^A

2.48歳の髪を染めたい衝動


その後、何年かしたのち、事業も少しずつ軌道に乗り、クライアントが大企業や経営者ばかりになってくると、見た目のスタイルをある程度合わせざるを得ません。もちろん髪型、髪の色のトーンもエグゼクティブ風に。

そうこうしているうちに、あれから20年以上が経ち、自分もいいオジサンになってきました。

黒髪一辺倒のアラフィフの出来上がりです!(僕は白髪が少ないので、普通に黒髪が多めの見た目が退屈なオジサンだったということです)

ミドル世代になり、事業も安定し、スキルは蓄積され、人脈もでき、右も左も見えてくると、また一つさえない心模様になっていきます。

あれだけ求めていた安定が、今度はネガティブに見えてきたのです。

とりあえず、23年前の自分のコンプレックスに一石を投じるという初期の目的は果たしました。精神的にも世の中に一石を投じるという心模様にシフトもしてきました。それなのに・・・

俺は、単に石を投げているだけで、何も生み出せていないなぁ。

自分は何のために起業したのだろうか?人生も折り返し地点を過ぎたけど、何を残しているのだろうか?今の状況は子供に誇れる姿なのだろうか?

わがままなものですよ、本当に。

不安定からはやく抜け出したい!とあれだっけ願って、やっとつかんだ安定が(成功ではありませんよ)、今度は愛せない状況になってくるのですからね。

小さな安定は、麻薬のように感覚を麻痺させていきます。

ヒリヒリするようなチャレンジをしなくても、「そこそこ・それなりに」が続くと、楽な方へ逃げる”逃げ癖”につながるからです。

このままでは退化しかないな。

何でもいいから、今の自分を一度破壊し、新たなステージを創造しなければ、人生になんの彩りもないではないか!

では、いったい何から始めればいいのだろうか?

その瞬間、天の声が降りてきました。

「そうだ!髪を染めよう!」と。

なんで、ここで髪を染めるという話になるんだ?

「そうだ!」と来たら、次に続く言葉は「京都行こう!」になるのが普通では?

と、自分にツッコミながらも衝動にまかせ、23年ぶりに髪の毛の色を変えることにしたのです。

ここから先の人生こそ、閉塞した世の中に一石を投じることに自分を捧げようと思いますが、髪の毛の色の変化がどう影響を及ぼすかは、また10年後くらいのnoteに答え合わせを書きたいと思います。

3.髪の毛の色の変化は人生の変化


結局ね、この2回の髪の毛を染めるという”個人的事件簿”を振り返ると・・・

人生を変えるスタート台=髪の毛を染めること

このような構図になっていることに気づきました。

今現在の僕は、「思考の整理を通じ、人や企業の可能性を最大限引き出す」というビジョンをもって人材育成の仕事をしています。

考えてみると、自分自身でも人生の節目で思考を整理するとき、なぜだか髪の毛を染めることが、「運命を動かせ!」と自分に号令を出すためのスイッチだったような気がしますね。

思考の整理的にいうと、ターニングポイントに来たら頭を切り替えるスイッチを何か持つことは、大きく人生の歯車を動かす原動力になるかもしれませんよ。

もちろん、髪を染める以外でも、スイッチは色々と考えられることでしょうね。

では、あなたのスイッチは何ですか?

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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