お父さんの脱体(8)~美骨~
「ここで最期のお別れです」
火葬場で言われたときも、「もう大丈夫です。お願いします」という気持ちだった。これはお父さんだけれど、ここにお父さんはいない。まさに、「そこにわたしはいません 死んでなんかいません~」の世界。80年お父さんと共にあったものを断捨離させてもらうのだ。本人は先に離れてしまっているので、断捨離というのも変な表現なのかもしれないけれど。
火葬が終わるまでの待ち時間、待合室での食事はできないこと、茶器は使用できるけれど茶葉は各自持ち込む必要があることなどは、