📖 文献情報 と 抄録和訳
パラダイムシフト-高齢者の症状苦痛の根本原因としての孤独感
[レビュー概要] Powell らの結果(2022年10月9日note参照)は、孤独が有害な結果の強力な予測因子であることを特定する証拠が増えていることを示している。これに対し、社会的介入を組み込むことにより、症状管理における臨床パラダイムを変える機会を生み出す 。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
大好きな言葉だ。
僕たちは、得てして問題点を把握したり、論理的に分析したりしただけで、『どうだこの野郎。』となりがちだ。
だが、そこで時点で、気づくべきなのだ。
現実が、何も変わっていない、ということに。
例えば、昨日の文献抄読で「孤独感がうつを引き起こすリスクが高い」ことが明らかになったわけだが、その時点では、何も現実は変わっていない。
僕たちは、この道を歩くことなく、知ることで満足してしまってはいないだろうか。
実際の臨床現場において、孤独感を特定し、その孤独感に対処し、介入し、うつの発症を抑制できたときに、現実が変わった、といえる。
今回の論文は、昨日抄読した論文に対する論文評レビューだが、まさにその部分について述べている。
『現実の把握』と『実践』は地続きではない。
そこに、具体的な橋渡しが必要になる。
その橋とは、今回の場合、評価方法の理解、具体的な介入方法の習得、などである。
自問自答してみよう。
誰もが、後者だ。
けれど、それができないのはなぜだろう。
それはたぶん、臆病と怠惰からだ。
実行には失敗がつきまとう、そのリスクが怖いのだ、臆病なのだ。
実行するには、その足で歩かねばならない、それは労力であり、面倒臭い。だから怠惰になる。
ただし、臆病や怠惰を感じない人は、いない。
大事なことは、その臆病や怠惰に打ち勝って、実践に向かう意志をもつことではないか。
・・・。
自戒である。
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