アジャイルゾンビを阻止せよ!アジャイル導入時のポイントとは?
今回はアジャイルを導入する際のポイントを記事にします。
これからアジャイルを導入しようと考えている方や既に導入しているものの上手くアジャイルをできていない方を対象としています。
アジャイルゾンビとは
”なんちゃって”アジャイルのことを指します。悪く言うとウォーターフォールの「なし崩し」です(ウォーターフォールの延長線上でなんとなくスクラムっぽいことやってるみたいな…)
なんちゃってアジャイルの特徴は、本人たちが気づきにくいということです。
なんとなくアジャイルができているように見えるので他のチームが真似して徐々に広がっていきます。その結果、気づいたら蔓延しているという事態に陥ります。
まるでゾンビのように増えていくのでアジャイルゾンビと呼んでいます。
勝手にそう呼んでいましたが、調べたらすでにあるようです(そりゃそうか)。
アジャイルゾンビ以外にもゾンビスクラムとか言うみたいです。
ただ、ゾンビスクラムの場合は、スクラムが形骸化しているという文脈で用いられるようです(スクラムのイベントはきちんとやっているが、アジャイルマインドが皆無という場合)。
アジャイルゾンビの場合は、ウォーターフォールのなし崩しなので、そもそもイベントすらできていない状態です。
アジャイルゾンビが生まれる原因
本来はスクラムマスター(アジャイルリーダー)が、ゾンビ化する前に是正していくべきです。
しかし、実際のところスクラムマスターという人材はいないのが実情です。
昨日までウォーターフォールをやっていたプロジェクトリーダーが次の日からアジャイルリーダーになることが一般的です。
その結果、「とりあえず、やってみよう」になりがちです。
とりあえずやってみること自体をアジャイルと捉えてしまう感じですね(残念)
そうすると最終的にウォーターフォールの延長にしかならないのです。これまでウォーターフォールでやってきたのだから当たり前といえば当たり前です。
問題は、やってみるとそれっぽくできてしまうということです。それとなくアジャイルっぽくなります。
この結果、他のチームが真似し始めて…という結果になります。
対処するポイント
まず、アジャイルの原則、枠組みを知るということが重要です。これは当たり前といえば当たり前ですが、できていないのが実際のところだと思います。
2つ目にマネジメント層の理解も重要です。これまでの仕事の進め方をアジャイルにも適用してしまうからです。
これまでの仕事の進め方というのは、”指示して管理する”ということです。
本来、アジャイルは指示も管理もされない自己組織化した機能横断なチームです。
ここの理解がないと、これまで通りの仕事の進め方になってしまいます(アジャイルができない環境に)
これは特にトップダウンの色がつよい組織ほど重要です。最悪の場合、トップ層がアジャイルを潰している可能性があります。
現場のチームはアジャイルが分かっていてもトップに言えない、聞いてもらえないとかですね。
対処法の具体例
前述のポイントをどう行うかですが、以下の4点を例としてあげます。
1.アジャイルソフトウェア開発宣言
(アジャイルマニュフェスト)
2.スクラムガイド
3.書籍
4.研修
1と2は基本なので説明は不要かと。スクラムはアジャイル=スクラムというくらいメジャーですので、最初にアジャイルを知るにはスクラムで問題ないと思います。
「3.書籍」は、1〜2で見えてこない部分を補足しましょう。特に現場でアジャイルを進める実際の雰囲気は1〜2では分からないと思います。
個人的にオススメする書籍は、「SCRUM BOOT CAMP」という書籍です。有名なのでご存知な方も多いかと思います(電子書籍もあります)。
最後の「4.研修」は、実際にワークショプ形式で経験してみることです。PMI日本支部やScrum Allianceなどが随時行っています。
研修は、費用がそこそこかかるので余裕がある方だけでよいと思います。最低限1〜3をやればアジャイルを知るという点では問題ないと思います。
アジャイル導入のまとめ
いかがでしたでしょうか。今回はアジャイル導入のポイントを説明しました。
アジャイルを導入する際は、アジャイルゾンビを阻止することが重要です。事前にアジャイルについて知るステップを設けましょう。そしてマネジメント層への教育も必要です。
ウォーターフォールの”なし崩し”にならないように気をつけたいですね。
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※本記事の内容は個人の見解であり、私が所属する組織とは一切関係ありません。
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