うっかり忘れてしまいがちな、プレゼンテーションの真の目的
皆さんも、プレゼンテーションの機会があるかと思います。
・社内で新規事業の提案を行う
・社内表彰でプレゼンの機会を得た
・顧客に対して、営業のプレゼンを行う
・社外向けの人に向けて話をする機会を得た
・朝礼でスピーチをする当番がある
状況は様々かと思います。
プレゼンを行わなければならな状況を想定し、以下の質問について答えを出してみてください。
【質問】:プレゼンテーションの目的は何ですか?
少し時間を取って、自分なりの答えを出してこの先を読み進めてみてください。どうぞ。
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ありがとうございました。
それでは、ここからは私の考えるプレゼンテーションの目的についてお伝えしていきます。
私は、どんなプレゼンテーションにおいても、目的はたったひとつしかないと考えています。それは、
聞き手の感情を動かし、行動につなげてもらうこと
これです。
皆さんのプレゼンに当てはめて考えてみてください。
おそらく、全てのプレゼンは、
誰かに対して、自分の考えを伝え、共感してもらい、期待する行動をとってほしいから行っているかと思います。
冒頭の例であれば、
・社内で新規事業の提案を行う
→ 社長から、新規事業の承認をもらう
・社内表彰でプレゼンの機会を得た
→ 他の社員に、やる気を出して実践してもらう
・顧客に対して、営業のプレゼンを行う
→ 顧客から、是非一緒に仕事がしたいと回答をもらう
・社外向けの人に向けて専門領域の話をする機会を得た
→ 社外の人に、伝えた事例を実際に行動に移してもらう
・朝礼でスピーチをする当番がある
→ 社内の人に、スピーチから学びを得てやる気を出してもらう
このように、全て聞き手に対する行動変化を期待するために行われるのがプレゼンテーションの目的です。
全て行動の『主語は聞き手』であり、聞き手に行動してもらえて初めてプレゼンに価値があったと判断できます。
しかし、実際には
『私が、間違えないように伝える』
『私が、気持ちよく話す』
『私が、無事に乗り切る』
『私が、美しい資料を作る』
『私が、上手に伝える』
といったように、『主語が自分』になってしまっているケースをよく目にします。
これでは、どんなにきれいな資料を用いて、どれほどうまく伝えたところで、そのプレゼンが成功する確率は低いです。
なぜなら、プレゼンが成功したか否かを判断する基準は、
聞き手に行動してもらうことができたかどうか
だからです。
この目的を、再度しっかりと胸に刻んでください。
それだけで、あなたのプレゼンテーションのメッセージはクリアになります。
この時、相手を無理に行動させようとするのは素人です。
・ほかの車種と比べて燃費がいいですよ!
・ほかのお店より値引きしますよ!
・今すぐ決めてください!
いくら一生懸命説得したところで、相手は行動してくれません。
では、どうすれば聞き手は行動してくれるのか?
自分で納得したときに、はじめて行動します。
人は説得しても動きません、納得して動くのです。
そして、納得する際に必要となるのが、
感情が動くこと
なのです。
実際皆さんが何かを決めるとき、理屈だけで判断しているでしょうか?
もちろん理屈(ロジック)も重要な判断基準とはなりますが、前提として
・好きか嫌いか
・ワクワクするかしないか
といった、極めてシンプルな感情で、最初の意思決定を行っているはずなのです。
実は、人は最初の時点で感情的に好意を抱き、その後用意されたロジックで判断し、結果的に行動するという順序で意思決定を行っています。
先に感情、あとから理屈です。
このことを、しっかりと頭に入れておいてください。
そして、ここが逆説的で面白いのですが、
人の感情は、極めてロジカルに動かせます。
感情を揺さぶるプレゼンテーションを行う方法について体系化した様々なノウハウを、お伝えしていきたいと思います。
是非皆さんも、聞き手を感動させて、行動させるプレゼンの技術を身につけてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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