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1年間、服を買わないで過ごした私に起きた驚愕の変化について

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興味を持ってもらえることが多くなってきたので、マガジンの形にまとめました。
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#ワーママ

3歳からの服育

3歳からの服育

 ユニクロが服育イベントをやっている。

親と離れ、お店で自由に服の組み合わせを考えて、試着し、気に入ったコーディネートを親に見せる、というもの。110センチ~150センチの服を着れる身長で、自分で着替えができるお子さんであれば、誰でも参加可能だそうだ。とても面白い試みだと思う。

それよりかはだいぶ前の段階なのだが、私たちも去年くらいから、出来る範囲で息子に服を選ばせるようにしている。とはい

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同じ服を着る効用

同じ服を着る効用

漫画誌の編集に携わるようになって二年弱が経つ。

それまでは文芸書を中心に実用書や写真集など、一般書籍の編集をしていた。大好きな仕事だったけれど、一生編集者として生きていくために、どうしても漫画の編集スキルが欲しくて、転職をした。理想的な順序でいうと、本音を言えばもっと若い頃にやってみたかったのだけれど、わたしはかなり回り道をして、今の仕事にやっとたどりついたので、それでもありがたい話である。

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「普通の服」の時代 前篇

「普通の服」の時代 前篇

推測・ユニクロが安くなくなった理由スタイリスト・にしぐち瑞穂さんとBRITISH MADEというブランドの主催するイベントで、トークショーに出させていただいた。

その打ち合わせの時に、お話していて気付いたことがある。

それは、日本中で多くの人が、普通の服を着たい時代になっているんではないかということ。ちょっと前に話題になったエフォートレスとか、ノームコアとかとはちょっと違うと思う。もう少しエレ

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初めてのオートクチュール③

ドレスは実用品。「どうやって服を選んでいらっしゃるんですか?」

「どこで服を買うんですか?」

図々しい性格だし、「着ること」(ファッションとはちょっと別だと思います)になみなみならない興味があるので、素敵だな、と思う女性に会うと、私はよくこの二つの質問をしてしまう。そして頂いた答えは、自分が服を買うときの参考にすることもあれば、その人とどういうお付き合いをするか、どんなことをおしゃべりするかの

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メイクと髪型のリニューアル①

服を1年買わなかった間に、人とのコミュニケーションのなかで、明らかに変わったなと思うことがあった。それは、同じ服の繰り返しなのに、以前より、「どこで服を買っているのか」を訊かれる回数が増えたこと。

考察するに、その原因の一つは、私らしい着こなしのスタイルを発見できたことによって、自信がついたこと。これは今までのnoteでも散々書いてきた。

もう一つ、まだ書いていなかった考察がある。それは、髪型

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はじめてのオートクチュール①

1年間服を買わなかった結果、服を見る目が確実に肥えた。

さらに「1着買ったら3着捨てる」という決まりを自分に課すことにした私。

「さぁ春夏ものを買おう!」と意気揚々とユニクロに向かったが、欲しいものが何も見つからないという事態に陥った。あまりに悔しくて、意地になって欲しいものを探したが、やっぱり、風合いやかたちやサイズ感や、何かしらが気になって、購入まで踏み込めない。

更に困ったのが、リトル

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について 最終回

1年間のまとめ & これからのこと3連休、体調不良と仕事で、更新できませんでしたが、これが最終回!です!

服を買わなかった1年間、面白いように服の見方が変わった。増えないワードローブと向き合うことで、自分の必要とするもの、好きなもの、似合うものが、どんどん明確になっていった。たとえばわかりやすい変化をあげてみる。

①自分に似合う形と色にシビアになった。

②アクセサリーや小物の使い方に幅が広が

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ⑥

お直し行脚の旅 後篇商店街の個人経営お直しサロンに駆け込んで、スーツのお直しに成功した私…。

次はいよいよ、リメイクに挑戦することにした。素材は

5.短すぎて違和感のあるワンピース

だ。半袖で、はりのある生地で、60年代風のコンパクトな形。本来はチュニックとして着るべきところを、母に頼んで丈だししてもらい、自分の低身長を活かしてマイクロミニのワンピースとして着ていた。

私は背が低く童顔なの

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ⑤

お直し行脚の旅 前篇(承前)

日経DUALの記事がきっかけで、わたしは死蔵服を持ってお直しSHOPに駆け込むことになった。

お直しを決意した死蔵服は以下の6つ。

1.穴の空いたジーンズ

2.ボタンのとれたシャツ

3.穴の空いたノースリーブカットソー

4.サイズが合っていないスーツ

5.短すぎて違和感のあるワンピース

6.シルエットのでかすぎるコート

そして実際に行ってみたの

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ①

 時は2015年3月6日に遡る。

 転職を6日後に控えたわたしは、企画していた書籍の引き継ぎを行っていた。同席者は、スタイリストのにしぐち瑞穂さん、そしてわたしの後任の編集者・Iさん。

 ふとそのなかで、にしぐちさんの洋服選びについて話題が及んだ。にしぐちさんは、いつお会いしてもおしゃれで、自分のスタイルを貫かれていて、わたしのあこがれの女性である。

 その秘訣は?どうしたらそうなれるんです

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