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故人の生涯から自分を見つめなおす

親族の生涯を紹介できますか?今の私はできない。

病院の役員クラスの人が亡くなり、葬式に出席することになった。2週間前に同僚の新生児がなくなってすぐの出来事だったので、日本よりも死の身近さを実感した

葬式のタイムスケジュール

(写真を掲載する許可は得ている)

0日目棺作成

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1日目
17:00病院出発
17:10家到着

住んでいる家に運び、その日は親族と過ごす

2日目
8:00家出発
8:10教会でお祈り
10:50町を出発
12:20村に到着
12:40実家の人、病院の人から感謝の言葉
13:00お昼ご飯
14:15村を出発
15:30町に到着

亡くなった人は実家で一晩過ごす

3日目 埋葬

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キリスト教の葬式が初めてだったのでネットで調べてみると、カトリックの場合、葬儀と告別式を分けるようだが、今回は1つにまとめて行われた

合計2時間半の葬式で内容は

葉で聖水を棺に撒き清める、聖書を読む、聖歌を歌う、参列者が献花を行う、弔辞、院長のお礼の言葉、葬儀のミサ

亡くなった人への想いの込もった数種類の聖歌はどれも素敵で感動的なメロディーであった。
全員が同じメロディーのようで少し違う。違いがいい感じにハーモニーになっており、聖歌を聴いてるだけで心が安らいだ。

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その後、実家まで車で移動し親族に棺を引き渡した。米150kg、パン5斤、じゃがいも10kg、鶏肉50kgに加えて、病院とスタッフから寄付のお金約20万円が渡された(グレードによってもらえる給料が決まっており、グレード17がCEO、グレード1が1番低い給料。グレード11の上司で給料は月9万円。このうち約1/3は税金として徴収される)

親族から来てくれた病院スタッフへ豪華なご飯がふるまわれた。普段は食べられない豚肉ソース炒め、鶏肉カレー風味、蒸し鶏、蒸し魚、ご飯や芋、食後のコーヒーなど美味しい料理を静かに楽しんだ

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今回葬式に出席して感じたことがある。葬式とは亡くなった人の生涯から自分のあり方を学べる貴重な機会だということである。

過去を話すことは恥ずかしかったり、質問しづらい理由から身内の生涯について触れる機会が少ない。

だからこそ故人の経歴や人柄紹介では、普段話さない過去の話を聞け、想いを馳せたのは貴重な経験だった。

ふと、私の身の回りの人が亡くなった時に生涯を紹介できるか?と疑問に思った。
お父さん、お母さんの経歴や過去にどんな成功や失敗をしたのか、どんな気持ちを持っていたのかなど分からない。

私の身近な人が亡くなった時に生きた証をしっかりと残していきたい、紹介できるようになりたいと強く感じた。日本に帰ったらおばあちゃんや両親の人生の話を聞いていこうと思う。

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