#10 みんなで「振り返る」ことによる気づき
好きな会社の文化に、
みんなで振り返りをするというものがある。
起こったこと、感じたことや思ったこと
気づいたり学んだりしたことを
言語化し、共有することで、
自分を知り、相手を知る機会になっている。
私は、そのときの想いを大事にしたいから、
直接本人の言葉を通して想いを聴くことができる
振り返りの時間が、好きなのだと思う。
今、6月の2週目まで、新卒研修をしている。
私は、自分たちのチームの研修を通して、
新卒生たちと関わっている。
研修期間、毎日の終わりに、次のような振り返りをする。
1つのアクティビティ(業務のことをアクティビティと呼んでいる)が終わったタイミングでも、振り返りをすることに決めた。
①何が起こったか
②どう思ったか
③何に気づいたり学んだりしたか
①〜③について、新卒生も研修を担うメンバーも、
言葉にして共有するのだ。
まだまだ、人に思いや意見を
伝え慣れていない新卒生は、
話しながら何を言ってるか
分からなくなったり、
言いたいことが飛んでしまったり、
決してスムーズに話すことは出来ない。
しかし、必ずその人それぞれの「気づきや学び」を伝えてくれる。
それは、その人のフィルターを通して観ている私たちであり、会社であり、その人自身を映しだしたもの。
例えば、ある新卒生は、「外線に出る練習」を、自分が学生時代にやり込んできた「ヒッチハイク」に似ていて面白いと感じた、と言ってくれる。話しながら、それは何故だろうと考える。(その場にいるみんなも、自然と考えている。)先が分からないというドキドキ感が好き、自分にとってのチャレンジ度がちょうどよいからだ、ということに気づく。初めはやったことがなくて、ただ不安だったことが、自分の枠に入ってくる。急に、子機を見る目が、キラキラした。
その場にいる新卒生たちは、
自分の面白がってきたことと、
研修で重なることはあるかなと考え始める。
私たち研修を担うメンバーには、
自分にとって、チャレンジ度がちょうどよいものってなんだろう。
そもそも、何かにチャレンジしているか。
そんな問いが生まれてくる。
そして、その問いも、
自分の振り返りのタイミングで、みんなに伝える。
一人での振り返りも、とても大切だと思う。
一方で、同じことについてみんなで振り返り、
それぞれの気づきや学びを共有することは、
気づきや学びの量や質を上げることができると感じている。
同じ体験をした仲間の気づきや学びが、
自身の振り返りに新しい視点をもたらしてくれたり、
目の前のことに挑戦する勇気が出たり、
考え、行動し続けることの支えになっていると思うのだ。
さらに、一緒に振り返りをした
メンバーの想いやその人自身について
知る機会になり、
回を重ねるごとに深まっていく感じもある。
その場は、あったかくなっていく。
「学び合い」の、すぐ始められることとして
みんなで振り返るということが
習慣になると良いのではないか。
その場にいるメンバーの関係性や、
慣れている人がいることなど
変数はある感じがしている。
もう少し観察して、
他の場面でも使えるようになりたい。
photo by 写ルンです│
元気がでる景色。三条大橋から鴨川を南に見る。この空の白さと、影のコントラストは、夏だ。
サポートいただき、ありがとうございます! 有料noteを読んで、学びにして、また書きたいと思っています。