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Episode 112 「スコットランドへの出張」

卓球の他には(Episode110参照)、ゴルフも担当しており、ゴルフの出張(つまり、全英オープンなどの世界のゴルフの大会に、テレビ局と一緒に行くのである)では、イシイ先輩とスコットランドにも行った事があった。併せて、マツモトさんやアカバネさんともイギリス(全英オープンで)に行った。

イギリスで宿泊した部屋。
外観は、こんな具合。
同じく、イギリス。

尚、スコットランドの英語は相当な訛りがあり、ドライバー(空港からホテル、ホテルからゴルフの会場などの移動の際に我々を担当してくれた方)であるスコットランド人の英語は、半分も理解できないほどだった。

日本で言うところの、沖縄の奥地で使われているような、訛りの強い日本語、または津軽弁のような非常に強い訛りのある日本語、といったところであろうか。(もちろん、標準語が偉い、とかそう言った話ではなく、それくらいお互いに「違う」というのが論点)

人柄の良いおじさんであった。

この出張では、同じホテルに、ゴルフ界のレジェンドであるトム・ワトソンが(たまたま)宿泊しており、ゴルフに関する知識はほぼゼロに等しかった当時の私でも彼を目撃した際には声を掛けずにはいられなかった。ミーハー心丸出しで、一緒に写真を撮ってもらったりもした。

トム・ワトソンと。

この出張にて印象的だったのは、ゴルフというスポーツがいかにこの国に根付いているか、を目撃できた事である。

宿泊したホテル。これは、スコットランドだったかな。

ゴルフの発症はスコットランドである。世界的にも紳士のスポーツ、として知られており、また日本では(様々な意味で)格式の高いスポーツ、という印象がある。

或いは、田舎町。

故に、若い人よりも圧倒的に年配の人に人気があるスポーツであったり、また(少し前までは)接待などにも適しているスポーツ、という捉えられ方もしていた。

或いは、田舎町。その2

そんな中、スコットランドでは、小学生くらいの子供が数人、ゴルフクラブを数本、肩にかけるバックにランダムに入れ、自転車で過ぎ去っていく姿を見た時、いかにゴルフというスポーツがこの国に根付いているのかという事を確信したのであった。日本では決して見ることのない光景だと思われる。

当時の自分の柄の悪い見た目が気になる。やはり、若さってダサい・・・。決して今がダサくないわけじゃないけど・・。
素敵な部屋だった。
青木功氏とシラカベ部長と一緒に。
スコットランドの空は、広い・・・様な気がした。ホテルの窓からの景色。

尚、イシイさんとは、シドニーにも一緒に出張へ行った。シドニー、そして、ベトナム、インドネシアと、三ヶ国のテレビ局に対し、サッカー日本代表の試合、およびJリーグの試合の放映権を販売しに行く、というミッションがあった。

シドニーでは、オフの時間に初めてシドニーハーバーに行ったりもした。そう、オーストラリアには計14年も住んでいたのだが、シドニーには行った事がなかったのだ。日本にずっと住んでいながら、富士山に行ったことがない人が多く存在する様に。

尚、自分がオーストラリアに住んでいる時は感じなかったのだが、オーストラリアの英語は相当独特らしく、アメリカの英語にしか触れる機会がなかったイシイさんは、オーストラリアのテレビ局の人達の言っていること(つまりオーストラリア訛りの英語)が殆ど理解することができなかった、と言っていたのは印象的であった。

自分にとってはいたって普通だと感じた事が、他の人には全く普通でなかった様な、そんな感覚があった。そう、例えばバスタオルを毎日洗うのが自分にとっては普通だと思っていたのだが、毎日ではなく洗濯は2日に一回とする人がいる様に。

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