マガジンのカバー画像

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】

84
あらゆるアートやフィクションは人に影響を与えると思います。 つまり人の心が清く安らかになる様なフィクションがあれば、良い世の中になると言えます。 どんなに下手で稚拙であろうと気に… もっと読む
運営しているクリエイター

#学校

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 まとめ記事(未完結)

 新しい政府は、人々がマスコミの様な嘘偽りをバラまき続ける組織を何故そこまで信じて来たのかが分かりませんでした。

とっくにネットでいくらでも正しい情報が簡単にタダ同然で瞬時に手に入るのに、ずっと嘘偽りで人々を混乱される幼稚で愚かなマスコミが長く居座りました。

新しい政府はマスコミへの追求や研究と同時に、人々が騙されて来た理由も調べました。

そしてその原因のひとつが学校である事が分かりました。

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.15(No.0150)

後編 Part.14のつづき

「これまでの過去の学校はわざと間違った教育を続けたのです。
考えることをさせず、考え始めたら邪魔をして成長を妨害する。

学校ではただの一度だってゆっくりと考える時間は与えられません。そして全てにおいて答えは既に用意されており、子供達の思考も発想も想いも全て悪質に誘導され踏みにじられるのです。

考える行為とはとても個人的で、しかし複数の人との交換がその個人的な力を

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.14 (No.0149)

後編 Part.13のつづき

やはり成長には真剣さと失敗が必要だったのです。

教師は翌日に休みを取り、先日の経験を考えながらまとめました。
彼はこの経験が、今後の教育方針の改善にきっと役に立つと感じました。それと同時にこれまでの教育がどれほど悪質であったかを痛感し、怒りに震えました。
学校に居たら成長が出来ないと言うことが解ったからでした。

そして明らかにその事実を学校や教育者側は知っていた

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.12 (No.0142)

後編 Part.11のつづき

真の教育とは成長をさせてあげることだ、という結論に至りました。

しかしそこからは更に様々な話し合いが続きました。
では、成長とは何なのか?
学力の向上とはどう違うのか?
どうすれば成長が起きるのか?
放っておけば肉体は勝手に成長するのだから、それで良いのか?などと話し合いました。

確かにヒヨコは時が来ればトサカや羽がが生えてきます。おたまじゃくしは足が生えて別の

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.11 (No.0141)

後編 Part.10のつづき

 新しい教師たちは子供たちの教育に関して、教室や校舎など過去の学校の設備の使用には一切拘りませんでした。

時には雨の日だって校舎を使わずに1日の学習を済ませることも普通でした。毎朝の集合も教室でも校庭でもなく、何処か手頃な道端や公園などが主でした。何故ならそのほうがその後に行う学習には便利だったからです。学習自体は公園や空き地や道端や川や畑などで連日行うことが多か

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.9 (No.0119)

後編 Part.8のつづき

しかし、こうして時代が変わり過去の研究が進むとその理由も判明しました。

世の万物は階層構造をしており、僅かなものを多くが支える事が基本になっています。

この構造自体は現在の新しい時代でも確かに変わりませんが、問題はその多くが支える存在が悪そのものであったことでした。

始めから悪を支える人達などいないはずですから、恐らくは歴史の何処かで入れ替わったり、少しずつ乗っ

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.8 (No.0118)

後編 Part.7のつづき

新しい教師たちの教育方針にとって特に大切な部分は、

「考える事が出来るようになること」

でした。

過去の時代は、考える力は殆ど誰も持ち合わせていませんでした。

ひとりひとりには極めて優れた美しい頭脳も才能も与えられていたにも関わらず、その力の使い方どころかその存在すら教えてもらえずに一生を奴隷労働で終えていく人ばかりだったのです。

過去の時代から教員として現

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.6 (No.0116)

後編 Part.5のつづき

驚くほど子供たちは愛に敏感でした。新しい教師たちもこの今の時代になってやっと人への、子供たちへの愛に気づいたのですが、それにしても気持ちを込めることが、これほど子供たちに、人々に大きな影響を与えるのかと感嘆しました。

そしてそれまで如何に愛を軽んじ冷たい心で人生を送り、子どもと接してきたのかと振り返り、かつての苦しさと真実を知った喜びで泣き崩れたのでした。

ただ、

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.5 (No.0115)

後編 Part.4のつづき

 新しい教師たちは、何か特別な事を子供たちに教えたりはしませんでした。
それはもちろん手を抜いているというわけではありませんでした。
過去の教師や学校では、正しいことであっても教えすぎていました。
教えたら出来るものという風に人の認識を非常に乱暴に解釈していたのです。
そうやって子供たちを全部同一のものとして、まるで工場のように取り扱っていました。

その残酷な扱いが

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.4 (No.0113)

後編 Part.3のつづき

 このような学習生活をたっぷりと時間をかけ、一人として置き去りにせずにじっくりと行う授業。
毎朝早くに集まり、集まった場所からすぐ目の前にある路地や公園や街路樹などを使って1日中みんなで話し合ったり探し合ったり絵を書いたり調べたりを続けていました。

今まで素通りしてきた何の変哲のない場所なのに、いざ立ち止まって調べだすと何週間かかっても切りないほど新しい発見が次々に

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.3 (No.0110)

後編 Part.2のつづき

子どもたちはどんどんと元気になっていきました。
自然の中で身体を使って遊ぶことだけでなく、そのときに大人が教えてくれる事を何でも喜んで集中して聞き、学んでいました。
それはキャンプだけでなく、普段通ってきた学校の中や近くの公園や通学路でもそうでした。

新しい教師たちは子どもたちに何も特殊な事を教えることはしませんでした。
とにかく身近なものから教えてあげました。

もっとみる