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どうしても子どもたちのサードプレイスを守りたい!

~はじめに~

みなさまこんにちは。認定NPO法人「STORIA」でプロボノ※として活動している村上と申します。

※プロボノとは
普段は企業で勤めている人が、自分の専門知識や経験を生かして取り組むボランティア活動のことをいいます。

STORIAでは子どもたちの「居場所:サードプレイス※」を存続させたいという思いで、運営にかかる費用420万円をクラウドファンディングで募っています。

※STORIAのサードプレイス
経済的困難を抱えた子どもたちをサポートするための場所です。
子どもたちが“ありのまま”の自分で過ごすことができ、 愛情と多様な機会を獲得して自分たちの可能性を育んでいます。

私たちが運営している「サードプレイス」が、なぜ皆さまのご支援を必要としているのかをご説明させてください。

~STORIAの取り組み~

STORIAは仙台市で子どもたちへ「サードプレイス」の提供・運営をはじめとし、経済的困難を抱えるご家庭に向けた4つの複合的支援事業を運営しています。

STORIAの「サードプレイス」の特徴は経済的困難を抱えるご家庭の子どもたちが「非認知能力※」を育む場を提供することです。「サードプレイス」では、20名ほどの子どもたちがスタッフやボランティアの愛情を受け、生きる力、そして自らが受けた愛情の循環を生み出していく力を育んでいます。

※非認知能力とは
学力テストや体力測定などの測定できる能力(認知能力)と異なり、
 ・自己認識: 例) やり抜く力、自分を信じる力、自己肯定感
 ・意欲: 学習志向性、やる気、集中力
 ・セルフコントロール: 自制心、理性、精神力
 ・社会的能力: リーダーシップ、協調性、思いやり
 ・クリエイティビティ: 創造力、工夫をする力
などの数値では測りにくい能力のことです。
社会生活を送るために重要とされています。

私たちが子どもの「非認知能力」に着目しているのは、直接経済的な支援よりも、子どもが自ら希望を見出す力の成長が、子どもたちの未来を切り開くと信じているからです。

~「サードプレイス」で起きていること~

これまで活動してきて「サードプレイス」を居場所としている子どもたちが成長し、変化できることを実感しています。
子どもたちにどのような変化があったのか、具体的な事例をピックアップしました。

~STORIAで生まれた物語 かなちゃんのストーリー~

「サードプレイス」にきているかなちゃんがカフェの運営にチャレンジした話。

~STORIAのプロボノ活動日記~オンラインショップ・プロジェクト “りゆひま”

女の子3人組が、自分たちでデザインしたトートバッグのオンラインショップを開きました!

子どもたちの「やりたい!」「やってみたい!」という気持ちを大切にし、大人が少しのサポートを行う環境を作ることが実現できたと思っています。

~STORIAのプロボノ活動日記~STORIAで生まれた数々の温かいストーリー オンライン報告会 開催しました

子どもたちだけではなく、私たちスタッフも「STORIA」の活動を通じて、子どもたちからたくさんのものを得ています。

また、非認知能力成長の独自の効果測定にも取り組んでおり、子どもがサードプレイスで過ごすことの効果を検証しています。

サードプレイスで育まれた非認知能力の効果測定

~未来へつなげるサードプレイス~

いま、日本では200万人の子どもたちが「相対的貧困」の家庭で生活しています。
この子どもたちを支えるには、困難家庭、経済的困難に孤立しがちな親御さんを含めた複合的支援を地域で展開することが重要だと思っています。
そして、STORIAが展開する4つの複合支援事業では、
1)緊急性・効果の現れる速度
2)未来の社会に与える中長期インパクト
に下のような関係があります。

これらの複合支援事業のうち、近年は、
①緊急サポート事業・食料支援
②見守り強化支援
③ひとり親家庭等の相談事業
に関して認知と理解が広まり、政策予算化や助成の制度化による支援の安定化が軌道に乗りつつあります。
そして
④子どものサードプレイス事業
に関しては現在有志ボランティアの支援で運営を続けております。これを安定して継続していくために最低限必要な運営スタッフの年間人件費を確保し、このサードプレイスを未来へ続けていきたいと私たちは考えています。

~私たちの願い~

私たちプロボノの願いは、STORIAが成長・拡大することではありません。

いま「サードプレイス」にいる20人の子どもたちが自己認知能力を育み、社会へ羽ばたいて開ける子どもたち本人の将来、また社会に対して還元される愛情や頑張りから得られる効果はプライスレスで無限大だと確信しています。
そして、このロールモデルに共感してくれる方々が増えることで、国の政策に後押しされ、200万人の子どもの未来が開けることが計り知れない社会投資になると考えています。 

いま「こども家庭庁」が発足し、少子化日本社会の未来をどのような財源と政策で方向づけるかという議論が活発化しています。私たちは200万人の子どもたちの将来の希望を見出すロールモデルが見え始めたこの「サードプレイス」を守り抜きたい。「サードプレイス」が担う役割にご理解・共感をいただき、一人でも多くの皆さまにこのモデルを後押しする味方になっていただけないかと思っています。

私たちプロボノチームは、この活動を仙台で展開するSTORIA代表佐々木に共感し、あるいはサードプレイスで起きた数々の愛情の循環ストーリーを目撃してそれを支えるために集まりました。そして社会人としての本業の合間を縫ってこの「居場所:サードプレイス」の大切さを皆さまに理解いただくための仕組みづくり、他団体様がロールモデルを各地域で展開する「未来」にお渡しするための現場運営ノウハウを形式知化することに日々取り組んでいます。

私がこの活動に関わることになったのには、私自身が経済的に恵まれない生い立ちの中で偶然出会った恩師や友人に支えられてやってこられた背景があります。偶然出会った私だけが幸運だった、ということにしたくはない。自身の経験からもこのような「サードプレイス」がこれからの世界を創造していく子どもたちにとって大切な拠り所だと思っています。

どうか私たちに力をください。そして私たちが現場で知った奇跡的なストーリーを世の中にお伝えすることにご協力ください。

どうぞよろしくお願いいたします。


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