毒親から抜け出したいアダルトチルドレンすい③〜機能不全は連鎖する〜
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まみとおとに共通していること、
それは彼らもまた
"機能不全家庭"で育ったということ。
そしてそれは繰り返されて
彼らの作る家庭もまた
機能不全なのだ。
そもそも機能不全に定義はないと思う。
虐待や無視など
目に見えて愛情が与えられない状態もあれば
過保護/過干渉と共依存とか
愛情が捻じ曲がった形で表現することも含まれるし
決まった形式はない。
ただ子供が正常に愛を感じられない
愛情を受け取られない状況が認められたら
それは機能不全家族の始まりとも捉えられるだろう
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〜まみ(母)の家族〜
まみはおじい(私の母方祖父)とのシングル家庭で育った
生みの親はまみが赤ちゃんの頃に離婚
育ての親も中学あたりで突然居なくなった
まみはよくこんなことを言っていた
"私(まみのこと)を捨てた生みの親は許せない。だけど育ての親にはすごく良くしてもらって、血は繋がってないけれど本当の母親みたいに接してくれたから死ぬ前に会って感謝を伝えたい"と
まみにとって母親とは
「血の繋がっていない他人ではあるが
母親のように愛情を注いでくれた人」
であり、
産んでくれた本当の母は
憎き存在であるらしい。
まみはその背景から
シングル家庭の可哀想な子
親(おじい)が女を取っ替え引っ替えする家の子
として近所からも白い目で見られたし
汚れたものを触るような扱いを受けたと
私に話したことがある。
近所に頼れる人がいれば良かったんだけど
誰も助けてはくれなかったし
学校の先生にも友達にも
誰にも話せなかったし相談できなかったそうな。
まみは
・本当の母親を知らない(し、その人を憎んでいる)
・血の繋がらない母親からの愛情をもらって育つ
・性や人格形成の大きな基盤となる思春期に
母性や愛情を受け取れなかった
・周りに頼る人が居ない
(自分がしっかりしなければ)
(非難されても強くいなければ)
=弱みを見せることや甘えることが苦手になる
幼少期から思春期、そして成人にかけて
こんな風に成長を遂げたんだろう。
まみも本当は生みの親に会いたいし
たくさん疑問をぶつけたいし
愛されて必要とされて生まれたことを知って
大きな愛情に包まれたら…
今でもきっと遅くないと思う。
本当の母親から愛情を注がれていないから
自分の子供への適切な愛情の注ぎ方を知らないし、
家族の在り方が分からない
子育てのお手本となる存在がいないから
育児の相談もできない
頼って甘えられる人が身近にいないから
自分だけで問題を抱えて解決しようとする
それが、私の母
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〜おと(父)の家族〜
おとは、
人気者のおじじ(私の父方祖父)のもとに産まれた
おじじは何をしていた人か詳しく知らないけど
おとに似て人望が厚く
近所のじじばばちゃん達に囲まれて過ごしていた。
家庭ではさだまさしの関白宣言を
丸ごと擬人化したような
昭和の漢であった
おじじの奥さんであるおばば(私の父方祖母)も
何をしていたか詳しくは知らない。
だけど奥ゆかしくて美人だし、
おじじに反発することはなかったと思う。
嫁に行く女児よりも
跡取りとなる男児が欲しがられた
かれこれ60年以上前
そんな時代に生まれた待望の長男こそがのちの私の父、おとである。
おとは長男坊というだけで期待され
何もかもに完璧が求められた故に反抗期もなく
"理想の子供"としての振る舞いを求められた。
幼いながらも親の期待を汲み取り
そのように振る舞い
人気者の跡取りとして
それに相応しい言動を心掛け
おじじ達や近所のじじばばちゃんに気に入られるように
子供らしくないスマートな対応もしたらしい。
おとは
・親からの愛情を条件付き(親の期待通りに動くこと)でしか受け取れなかった
・子供らしく振る舞うことが許されなかった
・田舎ゆえに周りの目が常にあり、弱音を吐いたり甘えることが難しい環境にあった
・日常的に亭主関白なおじじの乱暴な振る舞いを見て育った
・常に自分が家族の中心として動くことが求められ、家庭内な不和を解消する立場にあった
おともまた、
親に甘えることができずに
"理想の息子"としての役割を担い
常に完璧をキープしなければならなかった。
自分の幼稚さや無邪気さをひたすらに隠して
同級生よりも1歩リードした振る舞いを求められた
だからかな、
今も自分にはすごく厳しいし
その分人にもすごく厳しい。
自分より劣った人を従わせるのが得意で
自分に対する評判や期待、批判に関して、
ものすごく敏感だ
おとも無条件に愛してくれる人が居たら
もうすこし穏やかに過ごせていたのかな、なんてね
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これが、まみとおとが
機能不全家庭で育ったと言える理由
愛情の注がれ方と受け取り方
わずか数ミリの溝でも
そこから愛が漏れ出てしまう
そんな幼少期を過ごした2人が出会い恋に落ち
家族がつくられた
私はまみとおとに本当に感謝している
ただ私の生きにくさの原因であることにも
間違いはない
次回は私の幼少期について少し振り返る
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