ササクロ 佐々木スクイズ

吉本興業6年目 ササクロの小っちゃい方

ササクロ 佐々木スクイズ

吉本興業6年目 ササクロの小っちゃい方

最近の記事

背中を押すのか寄り添うのか

近年の社会風潮的に、無理に頑張ることが悪だとされつつある。 音楽においてもその傾向があり、「頑張らなくていい」「逃げていい」「休もう」といった歌詞がよく見られるようになった。 僕自身は音楽には疎いのだが、背中を押すというより寄り添う歌詞の曲が増えた感覚だ。 たしかに一時期の我武者羅に頑張れと言ってくる曲や、悩みなんてなさそうな底抜けに明るい曲に対して「何言ってんだ」と斜に構えていたこともある。 しかし今は今で、やたらと聴く側の事をすべて把握しているかのような「大丈夫だ

    • 座右の銘

      日本の優勝で幕を閉じた第5回WBC。 その侍ジャパンで一塁ランナーコーチを務めていた人物をご存知でしょうか。 清水雅治氏。 現役時代は俊足の外野手として活躍し、引退後は多くの球団でコーチとして名選手を育成してきた人物である。 その清水さんだが、僕と同郷の島根県浜田市の出身で、同じ浜田高校の卒業生である。 清水さんとは小学生の時に面識がある。 僕がスポーツ少年団で野球を始めたのが小学2年生の頃であるが、毎年オフシーズンになると清水さんがウチのチームに顔を出してくれ、

      • 古傷

        ※怪我の話です。苦手な方はご注意を。 僕の顎には傷がある。 あれは何歳の時だっただろう。それも覚えてないぐらい幼い時だ。 父親と風呂に入っていたのだが、上がる前に身体を拭いてもらっていた。 そして拭き終わって出ようと思った刹那。 タイルに足を滑らせる。 前のめりに倒れる。 その先には浴槽。 小さい子どもだったからだろうか。 上手く手がつけなかった。 顔から浴槽に激突した。 薄っすらした記憶だが、痛いかどうかもよくわからなかった。 だが大慌ての父親がリビ

        • アルコール

          酒、強いですか。弱いですか。 僕は弱いです。 特に空腹時の飲酒は最悪で、ものすごいスピードでアルコールが回るのを感じる。 大学の頃、落研に所属していた。 2ヶ月に1度くらいのペースで大学のホールを借りて公演を開催し、主に学内から集まったお客さんの前でネタやコーナーをやっていた。 その打ち上げで酒を飲むのだが、開始時点では相当腹が減っている。 大学生ということもあって、料金の決まっている時間制の食べ飲み放題で予約を入れることがほとんどで、少しでも沢山食べる為に空腹に

          普通自動車運転免許

          大学一年の春休み。 運転免許を合宿免許で取る事にした。 教習所の名前は伏せるが、割と全国から合宿に来るような教習所。 お忍びで芸能人が来てた事もあるらしい。 その理由は恐らく卒業までの期間が短い点と、田舎である為に路上教習が非常に楽だという点にあると思う。 そんな教習所に入校したのだが、ここがまた非常に風変わりなのである。 まずお金。この施設内では日本円は使えない。 日本円を独自通貨に両替しなければならないのだ。 それをコンビニやカフェ、カラオケなどの利用料金

          効率重視

          僕は基本的に大雑把で細かい事には無頓着なのだが、変なとこにこだわりがあったりする。 例えばエレベーターに乗る時。1階から10階に行きたいとする。 エレベーターに乗ったらすぐに「閉」のボタンを押す。10階のボタンを押すのは必ずその後だ。 これ本当に1秒にも満たないかもしれない程度の差しか生まないのだが、そっちの方が確実にエレベーターが動き出すタイムが早い。 例えばシャワーを浴びる時。 全裸になる前にお湯を出しておく。 全部脱いで浴室に入った時にはすぐお湯が浴びられる

          無駄なレビュー

          大阪市都島区の京橋駅。 コムズガーデンを片町口方面に抜けた先にあったのが、かつての僕のバイト先である石焼地鶏「石庵」。 石庵と書いていっしゃん。 僕は24歳の時にNSCに入学したのだが、その前は大学を卒業した後2年間フリーターをしていた。 その2年間を過ごしたのがこの石庵。 テーブル席に各一つ、カウンター2席ごとに一つ、五徳が設置されている。 その上に富士山の溶岩石から切り出した円盤型の石板プレートが置かれている。 ガス栓を開けて火をつけると石が熱されていく。

          おにぎり

          コンビニでおにぎりを買う時、皆さんはなんの具をチョイスするだろうか。 今やおにぎりの種類は多く、200円台あるいは300円台のリッチなものまで沢山売り場に並んでいる。 かくいう僕は、牛焼肉だとか唐揚げマヨみたいな肉肉しい言葉に弱く、つい手が伸びてしまっていた。 ところがここ数年、自分のおにぎりのチョイスに変化が見られるようになってきた。 梅干しが美味しい。あとシンプルな塩むすび。 なんだろう、何がきっかけという訳でもないのだが、梅干しのおにぎりがやたら美味しく感じる

          イイ奴

          今回はかつての相方の話をしようと思う。 1年目としてデビューしてから3年目まで、「ブルタルト」というコンビで活動していた。 厳密にはNSC生だった時の11月からの結成になる。 この時の相方が江木という男だ。 身長は僕とさほど変わらぬ164cmだが、とにかく顔が良い。ハンサム。 ノリとかボケなしで「かっこええなぁ」と褒められるし、写真も撮る。 今考えても相方の取る反応ではないと自分でも思う。 そんな江木の男前エピソードを紹介したい。 数年前のある時、某先輩が僕に対

          ストレス

          自分は比較的、ストレスに強いタイプだと自認している。 誤解されない為に言っておくが、「強い」というのは「ストレスを感じない」という意味ではない。 むしろストレスは感じる。めっちゃ感じる。 ちょっとした事にイラッとする。 多分根本的には短気なのだと思う。怒りが前面に出る事はほとんど無いけれど。 では何をもってお前は「ストレスに強い」と豪語しているのか、と思われているだろう。 その答えは「ストレスの消化スピード」である。 とにかく負の感情が冷めるまでが早い。 落ち込

          好きな食べ物

          「好きな食べ物は?」 このなんでもないよくある質問にいつも悩まされる。 好きな食べ物が多過ぎるのだ。 幼少の頃から食卓に出されたものは残さず食べるよう躾けられていた為、特に嫌いな食べ物もない。 これに関しては親に感謝だ。 ただ問題は好きな食べ物。 本当に無い。正しく言えば突出したNo.1が自分の中に無い。 ハンバーグも好き。オムライスも好き。焼肉だって好き。ラーメン。カツ丼。寿司。餃子。ハンバーガー。ケーキ。 こんなだから、誰かとご飯を食べに行くとなった時の「

          ベルト

          漫才をする時に着用する舞台衣装。 これまで何度か替えてきたが、ひとつだけ替えずに使い続けているものがある。 それが今日のタイトルでもある、ベルトだ。 僕の衣装の着方上、ベルトが見えることは殆どないので付けてるかどうかさえわからないと思う。 このベルトがまあ汚い。 汚れというより使い続けたことによって革がボロボロになってきているのだ。 それもそのはず。このベルト、10年以上前に誕生プレゼントとして貰ったものである。 書き起こすと長くなるので割愛するが、これをくれた

          方向音痴

          方向音痴というジャンルに帰属する人間がいる。 自分もその一人だ。 18歳まで地元である島根県は浜田市という港町に住んでいたのだが、その時には方向音痴を自認することは無かった。 道に迷うほど町が複雑な構造をしていなかったからだろう。 目的地に対しての方角や距離が大体正確に掴めていた。 高校を卒業し、大学進学にあたって大阪に出てくると、すぐにそいつは顔を出してきた。 行きたい場所への最短ルートがわからない。 どっちの方向へ進めばいいかが掴めない。 現在地から右へ進

          閲覧注意

          タイトルをお読みになったでしょうか。 閲覧注意 そう名付けられたページを開く事への勇気。 何が出てくると思いましたか。 身の毛もよだつようなホラー画像。 目を背けたくなるようなグロテスクな画像。 何某かの恐怖症を掻き立てるような写真。 謝ります。タイトル詐欺です。 そんな画像は一切ありません。 でもそんなリスクに立ち向かってこのページを開いてくれた事をとても嬉しく思います。 例えそれがただの好奇心だったとしても。 でも、この"閲覧注意"にほんの少し、ほん

          プライド

          チビはプライドが高い。 背格好が理由で相手にナメられるのが許せないからだと思う。 チビはすぐ虚勢を張る。 人間として少しでも大きく見られたいからだと思う。 チビは性格が捻くれている。 他人を見上げる事が多い為に、首が真っ直ぐ前を向かないのが性格にも出るからだと思う。 チビは自分を卑下する。 身長の低い男は相手にされないと最初から決めつけているからだと思う。 170cmない奴に人権ねーから そんな発言で炎上した誰かがいたっけか。 世間から物理的にも見下され、