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ベルト

漫才をする時に着用する舞台衣装。

これまで何度か替えてきたが、ひとつだけ替えずに使い続けているものがある。

それが今日のタイトルでもある、ベルトだ。

僕の衣装の着方上、ベルトが見えることは殆どないので付けてるかどうかさえわからないと思う。

このベルトがまあ汚い。

汚れというより使い続けたことによって革がボロボロになってきているのだ。

それもそのはず。このベルト、10年以上前に誕生プレゼントとして貰ったものである。

書き起こすと長くなるので割愛するが、これをくれた人物というのが、僕が今芸人をやっているきっかけになった男である。

所謂幼馴染で、小学校から大学卒業までずっと同じ学校に通っていた。

その過程でこいつとお笑いを齧った事で今に至っている。

そいつはお笑いの道に進む事はなかったが、その代わりと言っては何だが貰ったベルトを付けて今も舞台に立っているという訳である。

用はただの自己満足でありエゴである。

しかし、あまりにボロボロなお陰でズボンと擦れて生地が傷み始めている。

買い替えたい。とても。


佐々木スクイズ

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