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背中を押すのか寄り添うのか

近年の社会風潮的に、無理に頑張ることが悪だとされつつある。

音楽においてもその傾向があり、「頑張らなくていい」「逃げていい」「休もう」といった歌詞がよく見られるようになった。

僕自身は音楽には疎いのだが、背中を押すというより寄り添う歌詞の曲が増えた感覚だ。

たしかに一時期の我武者羅に頑張れと言ってくる曲や、悩みなんてなさそうな底抜けに明るい曲に対して「何言ってんだ」と斜に構えていたこともある。

しかし今は今で、やたらと聴く側の事をすべて把握しているかのような「大丈夫だよー僕がついてるよー」「辛かったら逃げたり休むのも必要だよー」的な歌詞に少しうんざりしてきている自分もいる。

だからなのかもしれないが、僕は昔から音楽を歌詞ではなく曲で聴いていることが多い。

極端に言えば、曲が良ければ歌詞はなんでもいいのだ。スキャットでもいい。

まぁでも、今はまたブルーハーツやエレファントカシマシやウルフルズのような、でっかい声で頑張れと叫んでくる曲に背中を押されたい。

いつの時代もこんな天邪鬼な人間というのは居るものだ。


佐々木スクイズ

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