このまま どうしようか 僕は 手をつなぐ人ばかり増えていき そうしてみんな、離れていき ただ寂しさばかり ふくらんで こんなことなら つながりなど いらなかった そう…
僕は いつのまにか 君のおかげで生きているのだと 思うようになった 幸せであることは 幸せであるけれど、 つまらない 人間に、僕をするのではないか しかし 幸せである…
さようなら 別れゆく人 私は離れたくないけれど 君が離れてゆくものだから 私たちは別れることになる まあ、きっと、私がいけないのだけど それでも、もう二度と会えな…
私 あなた 俺 お前 僕 君 対立する二つの存在 対立する、二つの存在 こんなに一緒にいるのだから 二人一緒になってもいいくらいなのに 相変わらず、私とあなたは二人の…
空気の流れが見えたなら それはもう大変だろうけど 美しくて飽きないのではないだろうか 何かが動いた時に生じる波紋 風の吹く時の大きなうねり 凪いでいる時のわずかな揺…
おつかれさま と、言ってくれる君を 僕は まるごとのんでしまいたい と思う。 君は 僕にとって 彼女で 女の子で 大切な人で 僕の太陽 明るい花 その ぬくもりも あかるさ…
目の前の空に広がる ひどくおおきな入道雲 入道様のようです。 まっしろな表面と 陰影 とてつもなく高く 高く 空に伸びて 大きな 大きな 入道雲です。 夏の 私の 目を輝…
あつい あつい あ、、暑い ああ。 あつい、あついよ。 蚊も飛ばない暑さだ あつい どうやって暮らせというのか 外は蒸し風呂 部屋は、涼しい クーラーで冷えて乾燥した部屋…
月はひかり輝いて 空は群青 雲はゆっくり動いている 街灯は 私たちの街を 均等に 均一に 明るく照らす こんな ありきたりな夜 凡庸な詩 今はそれでさえ、愛おしい 月は…
冗談みたいに夏を蹴り上げ、入道雲は西瓜みたくパッカリ割れた。 快晴の青空ばかりが僕を見下ろしていて、内心の温度は氷点下を記録する。 そんな僕の身体を削って作るかき…
つい先日、文芸思潮から封筒が届いた。 5月末、詩の賞に応募したことを思い出す。 そういえばアジア文化社という社名だったな、と思いながら 封筒を開けると、第二次選考を…
激しい雨音を聞きながら眠りにつく こんな贅沢があろうか 鳥はどこにいる 虫たちは 野良猫は 何処 これは人間だけに許された 安寧の象徴なのだ 私が何をした 何もしてい…
木々は鬱蒼として 色の濃い花々が咲き始める 草は空に向かって伸びてゆき 草原は草叢となろう 木陰の濃さにつれ 植物の色も濃く、濃くなり みなギラギラと命をふるわす…
何もかも置き去りにして走り抜けたい そんな軽やかな思いが頭をよぎる こんなふうに風を受けて、ずっと走っていられたら それはもう素晴らしいことではないか 懸念などな…
あなたは煙草を吸う人 いつも、煙草の匂いを纏っている そんな体に悪いもの、やめたほうがいいよ と言っても 適当な相鎚ばかりで あなたが吐く煙は、空気に滲んで 空へ…
爪切りを使って パチパチと 爪を切る 白い部分は残した方が良いなんて聞くけれど きれいに切ってしまうのが好き 指先は きゅっと締まるようで 気持ちがいい 爪の色は き…
s.s.
2023年10月10日 20:13
このままどうしようか僕は手をつなぐ人ばかり増えていきそうしてみんな、離れていきただ寂しさばかりふくらんでこんなことならつながりなどいらなかったそうおもってもそれはしょうがないことだろう今日は雨が降っているから こんなことを考えるのか季節の変わり目だから こんな風に病んでいるのかそんなこと、どうでもいいと言うようにこの空はめまぐるしく変化していく
2024年3月29日 23:23
僕は いつのまにか君のおかげで生きているのだと思うようになった幸せであることは幸せであるけれど、つまらない人間に、僕をするのではないかしかし幸せであることに勿論なんの不満もありはしない。君の返信が来るだけで心躍り、君と会う時はすべてが楽しく、いつ何時でも君のことが不図、思い浮かぶ。これはもはや依存であって、そうであればこの幸せにも、瑕疵がつく。この幸
2024年2月9日 23:21
さようなら別れゆく人私は離れたくないけれど君が離れてゆくものだから私たちは別れることになるまあ、きっと、私がいけないのだけどそれでも、もう二度と会えないというのはさみしいなあ、と思う君は何をそんなに急いでいたの?私はゆっくりでよかった。君は遠くへ行ってそうして足をすべらせ穴へ落っこち見えなくなったさようならここにいた人もう、いない人
2024年1月6日 15:56
私あなた俺お前僕君対立する二つの存在対立する、二つの存在こんなに一緒にいるのだから二人一緒になってもいいくらいなのに相変わらず、私とあなたは二人のまま僕と君も、俺とお前でさえ俺とお前あなたと私お前と俺私とあなた君と僕僕と君二人いるから、対立する今日もまた、飽きもせず二人並んで、歩いてゆく
2024年1月4日 10:45
空気の流れが見えたならそれはもう大変だろうけど美しくて飽きないのではないだろうか何かが動いた時に生じる波紋風の吹く時の大きなうねり凪いでいる時のわずかな揺れそれはもう多彩であって見ていて飽きないふとした時には、心奪われてもしかすると僕たちは空気が見えないように進化したのかもしれない見えていると仕事なんか手につかずぼーっとしているだけで幸せだからそんな人間は淘汰されて
2023年12月10日 19:40
おつかれさまと、言ってくれる君を僕はまるごとのんでしまいたいと思う。君は僕にとって彼女で女の子で大切な人で僕の太陽明るい花そのぬくもりもあかるさも艶やかさでさえ僕のものに僕の中に取り込んで一緒になりたいと思う。君は僕もうひとりの僕という君
2023年10月28日 12:38
目の前の空に広がるひどくおおきな入道雲入道様のようです。まっしろな表面と 陰影とてつもなく高く高く空に伸びて大きな 大きな入道雲です。夏の私の目を輝かせる夏の 大きな空色のまっしろな神様。はい、入道さま です。
2023年10月19日 16:06
あついあついあ、、暑いああ。あつい、あついよ。蚊も飛ばない暑さだあついどうやって暮らせというのか外は蒸し風呂部屋は、涼しいクーラーで冷えて乾燥した部屋一歩外に出れば、あー、あついあつすぎる、、、あつすぎるよね???何か、悪いことした?
2023年10月18日 18:41
月はひかり輝いて空は群青雲はゆっくり動いている街灯は私たちの街を均等に 均一に明るく照らすこんなありきたりな夜凡庸な詩今はそれでさえ、愛おしい月は輝き空は群青雲はゆっくり動いている街灯は空を 街を 私を明るく照らす
2023年10月15日 20:22
冗談みたいに夏を蹴り上げ、入道雲は西瓜みたくパッカリ割れた。快晴の青空ばかりが僕を見下ろしていて、内心の温度は氷点下を記録する。そんな僕の身体を削って作るかき氷は暑い夏にぴったりで、この暑い中行列ができ、僕のけずりかすは飛ぶように売れている。あー、そんなに買われると困っちゃうよお。嬉しそうにそう言って、僕はシャリシャリと降り落ちた。そうして静まりかえった炎天下のアスファルトに、ポツポツと
2023年9月29日 22:51
つい先日、文芸思潮から封筒が届いた。5月末、詩の賞に応募したことを思い出す。そういえばアジア文化社という社名だったな、と思いながら封筒を開けると、第二次選考を通過いたしました、という知らせだった。その瞬間は嬉しかったのだが、同封の定期購読のお願い、批評コメントご希望の方へ(費用5000円)、インターネット掲載について(1作品2000円)を見て、まぁ、そういうことなのだな、と感情はす
2023年7月18日 20:27
激しい雨音を聞きながら眠りにつくこんな贅沢があろうか鳥はどこにいる虫たちは 野良猫は 何処これは人間だけに許された安寧の象徴なのだ私が何をした何もしていない集積された安寧の中でほくそ笑んでいる何と情けない末裔か私が何をした何もせず、この安寧の中にいるこの罪悪感、お前は感じるかせめてもの感謝を誰に届けようこの社会に?ならば歯車となるために働こうこのどうしようもない
2023年7月11日 18:54
木々は鬱蒼として色の濃い花々が咲き始める草は空に向かって伸びてゆき草原は草叢となろう木陰の濃さにつれ植物の色も濃く、濃くなりみなギラギラと命をふるわす 夏夏が始まる
2023年7月7日 19:51
何もかも置き去りにして走り抜けたいそんな軽やかな思いが頭をよぎるこんなふうに風を受けて、ずっと走っていられたらそれはもう素晴らしいことではないか懸念などなくあるのは過ぎゆく風景と空ばかりで軽やかな私爽やかな風景の中にある
2023年7月5日 22:23
あなたは煙草を吸う人いつも、煙草の匂いを纏っているそんな体に悪いもの、やめたほうがいいよと言っても 適当な相鎚ばかりであなたが吐く煙は、空気に滲んで 空へと消えるいつだったか、私のお気に入りの服を焦がしたことがあったねあなたが必死に謝るものだから、その時の私は、怒りなんて感じもしなかった前を行くあなたのポケットからは、キャメルの箱が覗いているそういえば、二人でいたって、
2023年7月4日 23:03
爪切りを使ってパチパチと爪を切る白い部分は残した方が良いなんて聞くけれどきれいに切ってしまうのが好き指先はきゅっと締まるようで気持ちがいい爪の色はきれいなピンク色今の私はどうやら健康なようだ爪切り爪を切る行為生活の中にあるひとつの快楽