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【詩】秋空

このまま
どうしようか
僕は
手をつなぐ人ばかり増えていき
そうしてみんな、離れていき

ただ寂しさばかり
ふくらんで

こんなことなら
つながりなど
いらなかった

そうおもっても
それは
しょうがないことだろう

今日は雨が
降っているから
 こんなことを考えるのか
季節の変わり目だから
 こんな風に病んでいるのか

そんなこと、どうでもいい
と言うように
この空は
めまぐるしく変化していく

夏が終わり
季節は
秋になろうとしている

夏の空のあの入道雲は
いつの間にか地平に沈み
遥か高く
小さな雲がいくつかと
秋空の大気は膨らみ薄くなる

高い空虚に包まれる中、
寂しさは加速し、
その膨張を止むことはない

秋の空虚さとはそのまま
ああ、私の中にある


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